天浜線佐久米駅の冬の風物詩“ゆりかもめ”と記念撮影

観光

浜松を東西に走るローカル線の天竜浜名湖鉄道。

地元では天浜線の愛称で親しまれ、おしゃれなカフェや美味しいと評判のレストラン、転車台ツアーなどで人気の駅があり、電車に乗らない人でも楽しめるスポットが数多くありますが、冬にしか見られない絶景で知られる有名な駅があります。

今回はそんな絶景を見に、天浜線の浜名湖佐久米駅行ってきました!

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浜名湖佐久米駅

浜名湖佐久米駅は、浜松市北区三ヶ日町の浜名湖畔にある無人駅。

駅から徒歩10分ほどのところには“佐久米海岸”という海水浴場があり、春は潮干狩り、夏は海水浴やウィンドサーフィンで賑わいます。

三ケ日といえば“三ケ日ミカン”が有名なため、三ヶ日町内にある天浜線の駅にはミカンのオブジェが設置されていることが多いんですが、佐久米駅にはミカンのオブジェだけでなく、牛の形の公衆トイレが設置されています。

実は三ヶ日町、ミカン栽培だけでなく牛の肥育や牛乳の生産も盛んな所。

ほとんどが関東や関西などの高級食材を扱うスーパーや、料理店に向けて出荷されてしまうため、地元ではあまり口にすることはないため、地元民でも三ケ日牛の存在を知らない人がいたりしますが、ふるさと納税や地産地消のトレンドでだんだん認知度が上がってきているようです。

佐久米駅の待合室に入ってみると、“ゆるキャン△”と天浜線のコラボ企画の垂れ幕が貼られていました↓

調べてみると佐久米駅がロケ地になったエピソードがあったみたいですね。

地元がロケ地になっている作品ってのはなかなか珍しいので、そのうち見てみようかと思います。

反対側にはエヴァンゲリオンのパネルが置かれていました↓

こちらは佐久米駅が舞台となっているわけではありませんが、天浜線の天竜二俣駅がシン・エヴァの舞台の一部になっていることから、コラボ企画が色々と展開されていたようですね。

これも期間限定のイベントにはなるんでしょうけど、正直アニメにはあまり興味が無いので、本日のメイン、“冬にしか見ることのできない絶景”を見に行きたいと思います。

冬しか見れない佐久米駅の絶景!

佐久米駅で冬にしか見ることのできない絶景というのは、渡りでやってきたゆりかもめの大群です。

『海辺』の駅で『冬にしか見ることが出来ない』というあたりで、野鳥観察を趣味にしている人ならピンときたかもしれませんが、佐久間駅には毎年ゆりかもめが越冬に訪れます。

多い時には500~600羽のカモメがホームにひしめいていることもあるそうですが、この日はそれほど多くはなく、パッと見た感じ200羽前後といったところ。

それでも狭いホームを飛び交う姿はなかなかのものです!

天浜線のダイヤは、日中は上下線ともにおおむね1時間に1本程度なので、電車がいないときはホームの周辺を飛び回ったり歩き回ったりしていますが…

電車が来るとカモメが一斉に海側に飛び去って行くため、ヒッチコックの映画“鳥”のような光景を見ることが出来ます。

といっても、映画のように人に襲い掛かるようなこともないですし、電車が止まってしまえば安全だということを理解しているのか↓

またホームに舞い戻ってきたり、電車の屋根の上で翼を休めたりと呑気なものです。

ゆりかもめが飛来する時期

ゆりかもめは、毎年11月から翌年の3月までの間、佐久米駅に飛来します。

ピークになるのは1月下旬から2月上旬のあたりなので、遊びに行くならこの辺りの時期がベスト!

観光客を呼び寄せることを目的として、周辺に住む人たちが電車の到着に合わせてカモメに餌やりをしているので、遊びに行く前に時刻表を確認していきましょう!

もう一つの楽しみ方

カモメの大群が飛び回る様子は壮観でなかなか見ごたえがありますが、佐久米駅ではカモメを見るだけでなく、カモメに餌やりをすることもできます。

カモメのエサは食パンの耳で、駅に入居している喫茶店の“かとれあ”で購入することが出来ます。

パンの耳はビニール袋に入れられた状態で販売され、一袋で100円。

かとれあの従業員の方に聞いたところ、一袋じゃ足りなくなって2つ、3つと後から追加で買いにくるお客さんも多いんだとか。

ただの餌やりでそこまで餌を追加で買うこともないと思うんですが…。

やってみると思いのほか楽しいんですよ!

警戒心からか餌を手に乗せて待っていても、カモメから近寄ってくることはありませんが…。

慣れてくると手から直接餌をついばむようになります。

これだけならどこの海辺でもできそうですけど、佐久間駅のカモメが凄いのは、慣れてくると警戒心が無くなってきて、平気で人に乗っかってくるところ。

5分くらい餌をやっていると↓

こんな感じで手の上に乗って餌をたべるようになり。

さらに5分くらいすると↓

餌がなくなった後も手にとどまって、次の餌を催促するようになってきます。

ここまでくるともうカモメの方も遠慮がなくなってきて、人の頭の上に止まって休憩したり↓

肩に止まったりとやりたい放題!

こうなると餌が無くてもホームに立って腕を伸ばしているだけで、餌が無くてもカモメが手乗りしてくれるようになります↓

さすがに羽やおなか、しっぽを撫でようとすると逃げられますが、足くらいなら触らせてくれるみたいです。

こうして手に乗ってくれると可愛いもんですね!

カモメを見に行くときの注意事項

服装

意外なことにフンを落とすことはほとんどありませんが、たまに海に行くのでカモメの足は水浸しです!

汚れても平気な格好で見物に行くことをおすすめします!

雨合羽やポンチョでもあれば完璧でしょうね!

ゆりかもめは、野生では魚や貝などを好んで食べているそうですが、基本的には雑食性なのでなんでも食べるようです。

とはいえあまり変なものを食べさせると体を壊しそうなので、食パンの耳やそれに近いものを与えるのがいいようですね。

ちなみに佐久米駅の周辺にはゆりかもめ以外にもトンビが飛び回っていて、餌のおこぼれを狙っているそうです。

そのため、あまり大きな目立つ餌をもちこむと、トンビに搔っ攫われてしまうんだとか。

持ち込むならなるべく小さめにちぎったパンの耳にしておきましょう。

佐久米駅へのアクセス

クルマ・バイクで

最寄りのインターチェンジは東名高速道路の三ケ日I.C.で、ここから約20分ほど。

浜松の市街地からは、約30分ほどです。

佐久米駅前に駐車場がありますが、スペースが少ないため休日はすぐに満車になります。

出来るだけ公共交通機関を使ったほうがいいかもしれません。

公共交通機関で

天浜線は掛川駅と新所原駅でJR東海道線に接続しています。

路線バスを使用する場合は、浜松駅から三ケ日行きのバスに乗車し、佐久米バス停で下車、60mほどのところに佐久米駅があります。

まとめ

ゆりかもめの大群は、毎年11月~3月までしか見ることのできない、佐久米駅の冬の風物詩。

ホームに進入してくる電車を避けて、カモメが一斉に飛び立つ姿は圧巻の一言に尽きますが、せっかく佐久米まで行ったなら是非体験してもらいたいのが餌やりです。

カモメは人なれしているのですぐに近寄ってきてくれますし、手や肩にも乗ってくれますよ!

鳥が好きな人はぜひ冬の佐久米に足を運んでみてください!

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