ここ数年は秋を感じる暇もなく、夏が終わったらあっという間に冬に突入!という感じで、急に寒くなりますよね…。
冷え込んできたから暖房のスイッチをオンにしてさぁ温まろう!と思ったものの、なかなか部屋が温まらず、しばらく部屋で震えているなんて体験は誰でもしてるんじゃないでしょうか?
最近は暖房器具も進化して、短時間で部屋を暖かくできるエアコンやファンヒーターもありますが、それでもスイッチを入れて部屋全体を温めるには数分かかりますからね。
また、部屋が温まってしばらくすると、顔の周りはのぼせたように暑いのに、肝心の足元が寒いなんてこともよくあるんじゃないかと思います。
こういった冬の“あるあるネタ”、サーキュレーターがあれば簡単に解決できます!
Table of Contents
サーキュレーターとは?
サーキュレーターというのは今風に進化した扇風機のこと。
別に進化した扇風機だからと言って、サーキュレーター温風が噴き出すわけではありませんが、部屋の空気をかき混ぜてくれるので、エアコンやファンヒーターと合わせて使うことで、効率よく部屋を暖めることができます!
サーキュレーターで素早く部屋を暖める
小学校の理科の時間にお勉強したような記憶がありますが、空気というのは温まると高いところに、冷たくなると低いところに移動します↓

暖房器具のスイッチを入れても部屋がなかなか温まらないのは、せっかく温めた空気が部屋の上の方にばかり溜まってしまい、肝心の足元にはいつまでも冷たい空気が残ってしまうから!
部屋全体の空気の温度が上がっても、足元が冷えると体感温度は低く感じてしまいます。
せっかく温めた空気が誰もいない天井にばかり溜まってしまい、肝心の足元がなかなか温まらないので、『暖房入れてもしばらくは寒い』なんて感じるわけです。
そんな時におすすめしたいのがサーキュレーター!
サーキュレーターは強力な風を起こして部屋の空気をかき混ぜることができるので↓

天井に溜まった暖かい空気と床面の冷たい空気を入れ替えて、短時間で効率よく部屋全体の温度を上げることができます!
サーキュレーターで部屋の空気の温度を一定にする
暖房をつけてしばらくすると、今度は『顔の周りばかり温まってのぼせてしまう』とか『顔の周りは暑いくらいなのに肩のあたりは妙に冷える』なんてことがありませんか?
これも、空気が暖まると部屋の上の方に溜まってしまうという性質のせいです。
ちょうど人の肩のあたりに暖かい空気と冷たい空気の境目が来ると↓

こんな感じで“顔は火照っているのに体が妙に冷える”なんて状態になってしまいます…。
テレビでも見てリラックスしているときならともかく、こんな状態では頭がボーっとしてしまうので、リモートワークしている人は仕事にならないんじゃないでしょうか?
サーキュレーターを使えば部屋の中の空気をかき混ぜることができるので、部屋の温度をどこでも一定に保つことができます。
サーキュレーターで電気代を節約?
サーキュレーター自体を動かすのに電気を使うので、サーキュレーターを使って電気代を節約するというのは矛盾しているように見えますが…。
サーキュレーター自体はモーターにプロペラをつけただけのいたってシンプルな電気製品なので、電気代はそれほどかかりません。
電力会社との契約や、サーキュレーターの性能によって電気代が変わってきますが、1時間当たりの電気代はだいたい1円前後といったところになるようです。
一方、エアコンの電気代はというと、こちらもメーカーや、容量ごとに違いがありますが、6畳間用のエアコンで、1時間当たりの電気代が15~18円くらいになるようです。
エアコンは基本的に部屋が設定温度になるまでは全力で運転し、設定温度に到達したらアイドリング状態になるように設計されています。
その後は部屋の温度が下がってきたら、その都度運転を再開して設定温度をキープするわけです。
当然ですが電気を一番使うのは、スイッチを入れてから設定温度に到達するまでの全力運転のタイミング。
電気代を節約しようと思ったらエアコンをつけた時の全力運転の時間をなるべく短時間にする必要がありますが、サーキュレーターを使えば短時間で部屋を暖めることができるので、全力運転の時間を短くすることになり、結果的には電気代を安く上げることができるわけです!
エアコンの全力運転の時間が半分になれば、電気代も半分になるのかというと?
そうそう単純に電気代が安くなるわけでもありませんが、サーキュレーターをエアコンと併用することで、少なくとも1時間当たりの電気代を5円程度は節約できるようです。
1時間5円というと大した金額ではないように見えますが、仮に毎日10時間エアコンを動かしたとして、1日当たり50円、1カ月で1,500円、1シーズン3カ月として4,500円は節約できる計算になります。
安いサーキュレーターなら3,000円くらいで買えるので、シーズン入りする前に新品を買っても、シーズンが終わるころには元が取れますよ!
エアコン以外の暖房器具でも!
ここまではエアコンとサーキュレーターを併用するという話でしたが、エアコン以外の暖房器具とサーキュレーターを併用するのも全然アリです!
どんな暖房器具を使っても『暖かい空気は上に溜まり、冷たい空気は下に溜まる』という空気の性質を変えることはできません!
足元に温風を吹き付けるファンヒーターであっても同じです。
ファンヒーターはエアコンと違って床に置くのでエアコンよりも足元を暖めやすいのですが、ファンヒーターからの風が来ないところはいつまでたっても暖かくなりませんし、長い時間使っていると顔の周りばかり熱くなってくる…。
そんな時もサーキュレーターと併せて使えば、暖かい空気と冷たい空気をかき混ぜて部屋の隅々まで短時間で暖めることができるので、ファンヒーターの運転時間が短くなって灯油代を節約することができます!
ファンヒーター以外にも、昔ながらの石油ストーブや↓
薪ストーブと併せて使ってもいいですね↓
とはいえ、この手のストーブは熱量が高いので、わざわざサーキュレーターを使わなくても比較的早く部屋の空気が暖まりますけどねw
サーキュレーターの置き方
暖房器具と一緒に使えば効率よく部屋を暖めることができるサーキュレーターですが、買ってきて適当に部屋に置けばいいというものでもありません。
ちょっとした工夫をするだけで、効率よく部屋を暖めることができます!
エアコンの吹き出し口に向けて
サーキュレーターからの風をエアコンの吹き出し口に向けることで、エアコンから吹き出す温風を素早く部屋中に拡散させることができます↓

家具が少ない部屋ならサーキュレーターで拡散された空気が部屋の隅々にいきわたるので、効率よく部屋を暖めることができます。
部屋の天井に向けて
家具が多めの部屋や、エアコン以外の暖房器具を使っている場合におすすめなのが、サーキュレーターの羽を天井に向ける置き方↓

床の近くの低いところにある冷たい空気を天井に吹き上げて、天井の近くに溜まった暖かい空気と混ぜることになるので、効率よく部屋の空気を暖めることができます。
また、この方法なら暖房器具に直接風が当たらないため、風で立ち消えてしまう心配のあるようなストーブでも安心してサーキュレーターを使うことができます。
サーキュレーターの選び方
効率のいい置き方が分かったところで、さっそくサーキュレーターのを買いに行きたいところですが、サーキュレーターにはいろいろなタイプがあるので、いざ探してみるとどれがいいのか迷ってしまいますよね。
選ぶ時には
- 風量
- 音の大きさ
- 掃除のしやすさ
いう点に注意して選んでみましょう。
風量
効率よく部屋を暖めるためには、部屋のサイズに見合った風量が必要です。
8畳くらいの部屋ならそこまでサイズにこだわる必要はありませんが、それ以上の広さの部屋になると、そこそこ強力なサーキュレーターでないと部屋の空気をかき混ぜることができません。
商品説明をよく見ると『〇畳用』なんて書いてあるので、これを参考に選びましょう!
また、あまりに広い部屋の場合は、複数のサーキュレーターを一緒に使ったほうが効率がいいなんてこともあります。
例えばロフトや吹き抜けのように天井が高い位置にある場合、床面積に合わせてサーキュレーターを買っても、風が天井まで届かないなんてことも…。
買う前にはサーキュレーターを使う環境をイメージして、あらかじめ「どこに置くのか?」「どのような使い方をするのか?」といったことをシミュレーションしておくことをおすすめします。
音の大きさ
扇風機に比べると多少は静かなサーキュレーターですが、それはあくまで同じくらいの風量の場合の話。
風量が多くなれば、その分だけ音も大きくなります。
ネット通販では風量が分からないので、実際に家電量販店に行って実機を動かしてみましょう。
掃除のしやすさ
ほとんどのサーキュレーターはプロペラのカバーを取り外して、掃除ができるようになっているんですが、安いサーキュレーターになるとカバーを取り外すことができないものがあったりします。
使っていると結構カバーにホコリが溜まるんですが、これを汚れたまま放置していると、カバーが詰まってうまく空気を送れなくなってしまい、効率が悪くなってしまいます!
効率が悪くなるだけならいいですが、最悪モーターに負荷がかかって壊れてしまうなんてこともあるようです…。
長く使うことを考えるのであれば、カバーが取り外しやすく、掃除のしやすい機種を選ぶようにしましょう!
まとめ
サーキュレーターというと夏場に使う冷房器具というイメージがあるかもしれませんが、暖房器具と併用することで短時間で効率よく部屋を暖めることができ、暖房にかかる費用を節約することができます!
年々原油価格が高騰して、灯油代や電気代が高くなっていますが、サーキュレーターを使って上手に節約して、お得に冬を乗り切りましょう!
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