航空無線通信士の試験対策:英語その4 和文英訳

パイロットへの道のり

航空無線通信士の試験に限った話ではありませんが、英語の能力を確認するための試験に必ずと言っていいほど出題されるのが和文を英文に翻訳する問題。

出題方式や回答方法は試験によりけりですが、航空無線通信士の試験は

  • 出題方式:穴埋め
  • 回答方法:マークシート

なので、英単語をスペリングまで完璧に覚える必要はないですし、正解となる単語は問題の中に出てくるので、難易度はそれほど高くないかと思います。

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過去の試験問題

まずは実際に出題された問題を見てみましょう↓

次の設問B-1の日本文に対応する英訳文の空欄(ア)から(オ)までに入る最も適切な語句を、その設問に続く選択肢1.から9.までの中からそれぞれ一つずつ選びなさい。解答は、選んだ選択肢の番号のマーク欄を黒く塗りつぶしなさい。

(設問)B-1

日本の主要な空港の周りにあるターミナル・コントロール・エリア(TCA)と称される指定された管制空域では、VFR (有視界飛行方式)飛行の交通量が多く、レーダー識別されるVFR機に対してTCAアドバイザリー業務が提供される。その業務には、レーダー交通情報の提供、要求に基づくレーダー誘導、進入順位及び待機の助言が含まれる。

The ( ア ) areas of controlled ( イ ) known as terminal control areas (TCA) surrounding major airports in Japan have congested VFR (visual flight rule) traffic and TCA advisory services for radar ( ウ ) VFR aircraft. The services ( エ ) provision of radar traffic information, vectoring on a request basis and advisory of approach ( オ ) and holding.

  1. airline
  2. airspace
  3. designated
  4. exclude
  5. identified
  6. include
  7. introduced
  8. rotation
  9. sequence

この試験問題は2021年の2月期の試験に実際に出題されたもので、試験終了後に一般に試験実施団体のHP上で公開されているものになります。

和文英訳問題の解き方

和文英訳の解き方は色々あるかと思いますが、まずは日本語で書かれた文章をいくつかに分けます。

この問題の場合は

  • 日本の主要な空港の周りにあるターミナル・コントロール・エリア(TCA)と称される指定された管制空域では、VFR (有視界飛行方式)飛行の交通量が多く、レーダー識別されるVFR機に対してTCAアドバイザリー業務が提供される。
  • その業務には、レーダー交通情報の提供、要求に基づくレーダー誘導、進入順位及び待機の助言が含まれる。

の2つの文ですね。

まずは1つ目の日本語の文章を読んで、これに対応する英文を読み↓

The ( ア ) areas of controlled ( イ ) known as terminal control areas (TCA) surrounding major airports in Japan have congested VFR (visual flight rule) traffic and TCA advisory services for radar ( ウ ) VFR aircraft.

ここで日本文と英文を対比させて原文と訳を紐づけして行きます。

分かりやすい部分からやっていくと…

  • 日本の主要な空港の周りにある=surrounding major airports in Japan
  • ターミナル・コントロール・エリア(TCA)=terminal control areas (TCA)
  • と称される=known as
  • VFR (有視界飛行方式)飛行の交通量が多く=congested VFR (visual flight rule) traffic
  • レーダー識別されるVFR機=for radar ( ウ ) VFR aircraft
  • TCAアドバイザリー業務= TCA advisory services

といった感じですかね。

解りやすくなるか余計に混乱するかわかりませんが、対応するセンテンスを同じ色に着色したものがこちら↓

日本の主要な空港の周りにあるターミナル・コントロール・エリア(TCA)と称される指定された管制空域でVFR (有視界飛行方式)飛行の交通量が多くレーダー識別されるVFR機に対してTCAアドバイザリー業務が提供される。

 The ( ア ) areas of controlled ( イ ) known as terminal control areas (TCA) surrounding major airports in Japan have congested VFR (visual flight rule) traffic and TCA advisory services for radar ( ウ ) VFR aircraft.

まずは日本文と対比できた部分から片付けていくと“for radar ( ウ ) VFR aircraft”は『レーダー識別されるVFR機』に対応しているので、(ウ)には『識別された』という意味の“5.identified”が当てはまります。

次に(ア)と(イ)ですが、この部分は日本文の『指定された管制空域では』が“The ( ア ) areas of controlled ( イ )”に対応します。

『指定された』は“dedignated”と訳すことが出来るので、(ア)には“3”が、『管制空域』の訳は“controlled airdpace”なので、(イ)には“2”が当てはまります。

同じようにして2つ目の文を英訳と紐づけすると↓

その業務には、レーダー交通情報の提供要求に基づくレーダー誘導進入順位及び待機の助言が含まれる

The services ( エ ) provision of radar traffic information, vectoring on a request basis and advisory of approach ( オ ) and holding.

(エ)は『含まれる』という意味を持つ“include”が当てはまるため、ここには“6”が、(オ)は『進入順序』となるので、順序や順番を意味する“sequence”の“9”が当てはまります。

という訳で、この問題の正解は

ア:3
イ:2
ウ:5
エ:6
オ:9

となります。

英訳問題を解くコツ

英訳問題は

  1. 原文を理解する
  2. 原文と訳文の紐づけ
  3. 選択肢の中から該当する単語を選ぶ

というプロセスをいかに早く回していくかが重要になってきます。

長文読解や和訳の時のように英文から先に読んでしまうとかえってわかりづらくなるかもしれませんね…。

この手の試験では馴れも必要になってくるので、過去の試験問題をいくつも解いてみるとか、似たような問題が出題される英検の問題集で練習するのも良いかもしれませんね↓

ちなみに航空無線通信士の英語の難易度は英検2級~準2級レベルらしいので、英検向けの問題集なんかも練習用に丁度いいかもしれません↓

たまにマニアックな専門用語が出てくることがありますが、和訳問題では基本的には語彙力よりも文法の知識が必要になってくる問題が多い印象があるので、英訳問題に関しては航空英語ではなく、一般的な英語の試験向けの勉強で十分カバーできるのではないでしょうか?

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