航空無線通信士の試験対策:英語その3 英文解釈(短文の和訳)

パイロットへの道のり

航空無線通信士国家試験の英語の試験では無線通信に関する国際文書からも出題されます。

出題数は4問とそれほど多くはありませんが、無線と航空に関連する専門用語が出てくるので、一般的な英語の能力検定試験の問題と比べると、若干難易度が高いように感じるかもしれません。

とはいえ、同じ試験の無線法規と同じような問題が出題されているようなので、落ち着いて問題文を読めばそれほど難しくもないかも?

Table of Contents

過去の試験問題

まずは実際に出題された問題を見てみましょう↓

次の英文A-6からA-9までは、航空通信に関する国際文書の規定文の趣旨に沿って述べたものである。この英文を読み、それに続く設問に答えなさい。
解答は、それぞれの設問に続く選択肢1.から3.までの中から答えとして最も適切なものを一つずつ選び、その番号のマーク欄を黒く塗りつぶしなさい。

A-6
Stations of the international aeronautical telecommunication service shall extend their normal hours of service as required to provide for traffic necessary for flight operation.

(設問)
How should stations of the international aeronautical telecommunication service manage their hours of service?

  1. Stations are not obliged to extend their normal hours of service at any time.
  2. Stations must be prepared to stay open beyond their normal service hours when necessary.
  3. Stations of the international aeronautical telecommunication must remain open at all times.

~以下省略~

この試験問題は2021年の2月期の試験に実際に出題されたもので、試験終了後に一般に試験実施団体のHP上で公開されているものになります。

問題の解き方

問題文の構成は基本的には長文解釈の時と同じなので↓

まずは設問の部分を読んで、何について質問されているのかを理解しましょう。

設問は↓

How should stations of the international aeronautical telecommunication service manage their hours of service?

とあるので、これをざっくり日本語訳すると…

国際航空無線通信の無線局の運用時間はどのように規定されているのか?

となるので、この設問で聞かれているのは『無線局の運用時間について』のことであることが分かるかと思います。

これを踏まえたうえで設問の上にある規定文を読んでみると↓

Stations of the international aeronautical telecommunication service shall extend their normal hours of service as required to provide for traffic necessary for flight operation.

こちらもざっくり日本語訳すると…

国際航空無線通信の無線局は通常の運用時間に加え、フライトオペレーションの要求により必要に応じてそのサービスの提供時間を延長しなければならない。

といった感じですかね?

ここで3つの選択肢を見てみると↓

  1. Stations are not obliged to extend their normal hours of service at any time.
    (無線局は、通常の運用時間を延長することを義務付けられてはいない。)
  2. Stations must be prepared to stay open beyond their normal service hours when necessary.
    (無線局は、通常の運用時間に必要に応じて回線を開く準備をしなければならない。)
  3. Stations of the international aeronautical telecommunication must remain open at all times.
    (国際航空無線通信の無線局は、常時回線を開けておかなければならない。)

まず選択肢1は違いますよね…。

確かに運用時間の延長は義務付けられてはいませんが、この問題の規定文にはそんなことは書かれてません。

次に選択肢2ですが、規定文を読むと“required to provide for traffic necessary for flight operation(フライトオペレーションの要求により提供される)”とあるので、これを『必要に応じて(when necessary)』と解釈すればこれが正解っぽい。

最後に選択肢3を見ると“Stations of the international aeronautical telecommunication”なんて書かれているので一見これが正解っぽいものの、そのあとに“must remain open at all times.(常に回線を開けておく)”なんて書かれています…。

となると正解は選択肢2か3のどちらかになるわけですが、ここで電波法の規定を思い出してみましょう。

無線法規の解説でも触れていますが↓

航空局と航空機局は、航空機が飛んでいる間は常に運用していなければならないことになっています。

航空無線と海上無線に関しては、国際電気通信連合(ITU)の各種規定を下敷に国内法を整備しているので、電波法やその関連規則を踏まえて考えると無線局の運用時間は『航空機の運航状況に応じる』ということになるので、この問題の正解は選択肢2ということになります。

まぁ無線法規の知識がなくとも、規定文の意味が分かれば正解できるとは思いますが…。

短文の和訳を解くコツ

なるべく単語を1語づつ日本語訳する逐語訳をしないことが問題を早く解くコツといえばコツですかね?

それと出題されている規定文と設問を何度も行き来すると時間がかかってしょうがないので、なるべく一度で文章の内容を簡単にでも理解できるようにしておきましょう。

そこでネックとなるのが聞き覚えの無い専門用語…。

これはもう覚えるしかないです。

ネット上に公開されている過去問や市販されている過去問題集をひたすら解き↓

分からない単語があれば逐次辞書で引きながら覚えていくしかありません。

とはいえ、一般的な辞書ではカバーしきれない部分もあるので↓

航空無線の分野で使われる専門用語に特化した辞書を買うことをお勧めします。

一般的な辞書と同じく、英単語とその対訳に加えて簡単な例文も記載されているんですが、例文が航空管制通信やフライトマニュアル、法令集などから引用したフレーズとなっているので、それらの単語を使うシーンがイメージしやすくなっています。

あとは国際法規を読みなれておくことですかね。

法令文独特の言い回しがあったりするので、一般的な英文とは異なる読み方が必要な気がします。

ITUの各種規則を読み込んでも良いですが、膨大な量になるのでお勧めはしません!

試験対策として英文で書かれた法令を読み込むなら、航空無線通信士養成講座の標準教科書がお勧めです↓

必要最低限といった感じはありますが、各種法令ごとに英文と訳例が記載されているので内容が理解しやすいかと思います。

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