航空無線通信士の試験対策:法規その5 無線設備の定義

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無線設備とは?

電波法でいう無線局とは「無線設備と無線設備を操作する者の総体」のことで、一般的な人のイメージする用語に置き換えると、無線機やアンテナといった無線機器に加え、そういった機器を操作する人もひっくるめたものが無線局ということになっています。

つまり、無線局免許状は無線設備だけでなく、無線設備を操作する人に対しても与えられているということになります。

無線設備というのは

電波法第2条

(4)「無線設備」とは、無線電信、無線電話、その他電波を送り、又は受けるための電気的設備をいう。

と定義されています。

一般的な無線設備は

  • 送信設備・・・送信機などの送信装置
  • 受信設備・・・受信機などの受信装置
  • 空中線系・・・送信用の空中線や受信用の空中線(送受信を共用する場合もある)
  • 付帯設備・・・安全施設、保護装置、周波数測定装置

などで構成され、これらの設備は、免許が必要となる無線局にはもちろんのこと、免許を必要としない無線局であっても電波法に規定する技術的条件に適合するものでなくてはいけません。

電波法に基づく命令の既定の解釈に関して、電波法施行規則第2条第1項では(1)~(93)まで定義しています。

航空無線通信士の試験で出題される部分はごく一部なのでその部分だけ抜粋してみました↓

電波法施行規則 第2条(定義等) ※一部抜粋

(49)
「ILS」とは計器着陸方式(航空機に対して、その着陸降下直前又は着陸降下中に、水平及び垂直の誘導を与え、かつ、定点に置いて着陸基準点までの距離を示すことにより、着陸のための一つの固定した進入の経路を設定する無線航行方式をいう)をいう。

(49の4)
「ATCRBS」とは、地表の定点において、位置、識別、高度その他航空機に関する情報(飛行場内を移動する車両に関するものを含む)を取得するための航空交通管制の用に供する通信の方式をいう。(※ATCRBS:Air Traffic Control Radar Beacon System 航空管制用の2次レーダーサービス)

(49の5)
「ACAS」とは、航空機局の無線設備であって、他の航空機の位置、高度その他の情報を取得し、他の航空機との衝突を防止するための情報を自動的に表示するものをいう。

(50)
「VOR」とは、108MHz~118MHzまでの周波数の電波を全方位に発射する回転式の無線標識業務を行う設備をいう。

(51)
「航空用DME」とは、960MHz~1215MHzまでの周波数の電波を使用し、航空機において、当該航空機から地表の定点までの見通し距離を測定するための無線航行業務を行う設備をいう。

試験ではILS、ATCRBS、VOR、航空用DMEの定義について出題されることが多いようですね。

無線工学の範囲でもレーダー↓

でATCRBS、ACAS、DMEについて。

航法無線装置として↓

ILSとVORの技術的な説明をしていますが、これらの無線設備が法的にどのように定義されているのかについても、合わせて覚えておきましょう!

まとめ

航空無線通信士の試験の試験に出題される傾向があるのは

  • 「ILS」・・・航空機に対して着陸降下直前又は着陸降下中に水平及び垂直の誘導を与え、着陸基準点までの距離を示すことで着陸のための一つの固定した進入の経路を設定する無線航行方式。
  • 「ATCRBS」…地表の定点から位置、識別、高度その他航空機に関する情報を取得するための航空交通管制に使用する通信方式。
  • 「ACAS」…他の航空機の位置、高度等の情報を取得し、他の航空機との衝突を防止するための情報を自動的に表示する航空機局の無線設備
  • 「VOR」…108MHz~118MHzまでの周波数の電波を全方位に発射する無線標識業務を行う設備。
  • 「航空用DME」…960MHz~1215MHzまでの周波数の電波を使用し、航空機から地表の定点までの見通し距離を測定するための無線航行業務を行う設備。

についての定義を問う問題。

これらの無線設備の定義を説明する文書の正誤を選択する問題や、説明文の穴埋め問題が出題されるようです。

これらの機器は無線工学でも触れているので、技術的な定義と法的な定義を合わせて覚えるのが良いかもしれませんね。

次回は無線工学のアナログ通信の時に出てきた↓

“A3E”や“J3E”といった“電波の形式の表示”について解説していきます。

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