アラフォーのおじさんがパイロットを目指す話 その4 安くライセンスを取得する方法は?

パイロットへの道のり

子供のころからの夢をあきらめきれずに、アラフォーのになった今からパイロットを目指そうとしているわけですが、あいにくトレーニングを始めるための資金が足りない…。

まぁ、足りない分に関してはどこかから資金調達すればいい訳ですが、銀行なりスポンサーなりが納得してお金を出せるように、まずは必要な経費というものをざっくりを割り出してみたのが全開の記事↓

ターゲットを“事業用操縦士(固定翼)の取得”とした場合、選択するスクールや訓練を受ける時期などによって費用に違いがありますが、

  • 国内:2,500~3,500万円
  • 海外:1,500~2,500万円

くらいが相場になるようです。

海外で訓練を受けたほうが安く済みますが、パイロットとしての活動の場を日本にしたい場合はライセンスの書き換えや、飛行経験の面で不利になるようです。

もちろん、訓練先の国で活動する前提なら、始めから海外で訓練を受け、そのまま現地で就職というのもアリでしょうけど、ビザの取得が難しそうですよね。

そう考えると、日本国内を拠点とすることを考えている私には、費用の面で目をつぶって初めから国内で訓練を受けるというのが良さそうな気がしてきました。

とりあえず予算として3,500万円が必要になるのはわかりましたが、これを多少なりとも圧縮したい!

訓練環境によって発生する差額は仕方がないとして、個人の力量に起因する差額は何としてでも抑えたいところ。

上手い事3,000万円程度におさえこむ方法はないもんでしょうかね?

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ライセンスの取得要件

ライセンス取得のために必要な費用の内訳を調べてみると、半分近くが飛行訓練の費用になるようです。

飛行訓練の時間を可能な限り減らすことが出来れば訓練費用を抑えることが出来ますが、残念ながら実地審査を受けるための最低飛行時間というのものが設定されています。

ここで改めて自家用と事業用操縦士の受験要件を調べてみました↓

自家用操縦士(固定翼)

総飛行時間40時間以上

  1. 10時間以上の単独飛行
  2. 出発地点から270km以上の飛行で、中間において2回以上の生地着陸をするものを含む5時間以上の単独操縦による野外飛行
  3. 夜間における離着陸及び航法の実施を含む20時間以上の同乗教育飛行

事業用操縦士(固定翼)

総飛行時間200時間以上

  1. 100時間以上の機長飛行
  2. 出発地点から540km以上の飛行で、中間において2回以上の生地着陸をするものを含む20時間以上の機長としての野外飛行
  3. 機長としての5回以上の離着陸を含む5時間以上の夜間飛行
  4. 模擬計器飛行を含む10時間以上の計器飛行

これらの時間は航空法に定められているので、飛行時間が足りない場合はどれだけ操縦が上手くても実地審査を受けることが出来ません。

という訳で、事業用操縦士の資格を取得するまでには最低でも200時間の飛行経験を積まないといけない訳ですが、仮にフライトスクールに通わずに、200時間飛行機と教官をレンタルすることが出来たらいくらくらいになるんでしょうね?

訓練費用の最低価格を求める

クルマみたいな感覚で飛行機を借りることが出来るかどうかは分かりませんが、一応日本国内でもセスナ機のような小型のプロペラ機を借りることが出来ます。

機体のレンタル料は飛行機を保有する企業、団体によってまちまちですが、セスナ172のような小型の単発レシプロ機だと、大体1時間辺り2~3万円といったところのようです。

教官の人件費ですが、これも飛行機のレンタル料と同じか、少し高いくらいで、1時間辺り3~4万円くらいになるみたいですね。

となると、機体をレンタルして教官を雇うのに必要な費用は、1時間あたり約7万円。

実際には燃料代や整備費用などの経費も掛かるのでもう少し高くなるかとおもいますが、遊覧飛行の時間あたりの運行費用や、前回の記事で紹介したホンダフライングスクールの1時間当たりの訓練費用の事を考えると、高くても1時間あたり8万円といったところでしょう。

となると、純粋に飛行訓練だけ受けて事業用操縦士のライセンスを取得しようとした場合、自前で飛行機と教官を手配すると、最低でも1,600万円は必要になるという計算になります。

計画していた予算は3,500万円なので、半額位に放ってますね!

まだまだ気楽に出せる金額には程遠いですが、半分以下まで圧縮されるとだいぶハードルが下がってきたように見えます。

これならなんとか行けそうな気もしないでもないですが、ここで気になるのが、“フライトスクールに通わずにライセンスがとれるのか?”という事。

クルマでいう“飛び込み試験”は飛行機でも出来るんでしょうか?

フライトスクールに通う必要性

法律上は飛行機のライセンスを取得するにあたって、必ずしもフライトスクールに通う必要は無いようです。

自家用操縦士のライセンスを取得するためには

  • 17歳以上
  • 学科試験の合格していること
  • 40時間以上の飛行時間があること

が受験要件として定められていますが、“どこで訓練を受けろ”とまでは言及されてません。

また、実地審査を受けるための飛行経験として

  • 10時間以上の単独飛行
  • 出発地点から270km以上の飛行で、中間において2回以上の生地着陸をするものを含む5時間以上の単独操縦による野外飛行
  • 夜間における離着陸及び航法の実施を含む20時間以上の同乗教育飛行

を実施したことを証明する必要がありますが、これだって『実地審査前の訓練としてこういう飛行訓練をやりなさい』というわけでは無く、『最低でもこれだけの飛行経験が必要』として明記されているだけです。

といった所から、必要な飛行経験を積んでいて、実地審査に合格するだけの能力があれば、フライトスクールに通わなくてもライセンスの取得は可能!

と、言いたいところですが、現実的に考えるとそうも言ってられません。

まず、実地審査を受ける前に学科試験に合格していないといけないので、試験対策をしないといけませんが、流石に独学で学科試験に合格するのは少し厳しい…。

まぁ学科試験対策については本人の努力でどうにかなるかもしれませんが、実際に飛行機を飛ばすうえで必要になる法規以外の部分の知識、いわゆるマナーとか心構えといった“エアマンシップ”は、独学で身に付けることは不可能です!

こればっかりはフライトスクールに通わないと身に付けることが出来ないでしょうね。

スムーズに飛行訓練を受けるために

飛行機を借りて教官を雇えば、フライトスクールに通わなくても飛行訓練を受けることが出来ますし、日本国内でも安く訓練を受けることが出来ることがわかりましたが、ライセンスを取った後の事、特にパイロットとして仕事をすることまで考えると、この方法はあまりお勧めは出来ないでしょう…。

とはいえどうにか安く飛行訓練を受けたい!

ここまで読んでくれた人ならお分かりかと思いますが、訓練費用を安く上げるためには飛行時間を短くすればいい訳です。

とはいえ、航空法でライセンス取得のための最低飛行時間が規定されているので、減らすにも限界がある。

減らすことが出来ないのであれば、なるべく飛行時間を増やさないようにすれば、比較的安くライセンスの取得が出来るはず!

という訳で、最短時間で効率よく必要なライセンスを取得する方法を考えてみましょう。

日本国内でパイロットとして働くためには

  • 事業用操縦士(固定翼または回転翼)陸上タービン多発限定
  • 計器飛行証明
  • 航空身体検査(第1種)
  • 航空無線技士

というライセンスや技能証明が必要になります。

事業用操縦士は200時間以上の飛行経歴が必要ですし、最低でも自家用操縦士が無いと受験すらできません。

計器飛行証明は、夜間や悪天候などの視界不良時に、飛行機の計器を頼りに飛行するための能力を証明するもので、これも自家用操縦士の資格が無いことには取得できない。

“タービン”や“多発”といったエンジン形式やエンジン搭載数に関わる限定のライセンスも、まずは自家用操縦士を取得してから。

という訳で、まずは自家用操縦士のライセンスが無いことには話が進まない訳ですが、自家用操縦士のライセンスを取得するために絶対必要なのが、“航空無線技士”または“航空特殊無線技士”の資格。

自家用操縦士であれば航空特殊無線技士で十分ですが、ステップアップを考えると上位資格の航空無線技士を先に取ってしまったほうがいいでしょう。

この資格が無いと飛行機に搭載されている無線機が使えない=管制機関とコミュニケーションできないため、単独で飛行することが出来ません!

単独飛行が出来ないということは、自家用操縦士の実地審査を受けるために必要な飛行経験

  • 10時間以上の単独飛行
  • 出発地点から270km以上の飛行で、中間において2回以上の生地着陸をするものを含む5時間以上の単独操縦による野外飛行

がクリアできないので、いつまで経っても実地審査をうけることが出来ないことになります。

飛行訓練開始前が開始直後に取得しておいた方がよさそうですね。

また、実地審査を受けるためには学科試験に合格している必要もあるので、こちらもなるべく早く合格しておく必要があります。

ちなみに自家用操縦士の学科試験の受験資格に飛行時間や経験は含まれていないようなので、飛行訓練の開始に先立って学科だけ受験するというのも可能です。

必要な資格を先に取っておくことで、飛行訓練の中断がなく、スムーズに訓練を受けることが出来そうですが、試験勉強で最低限必要な知識を覚えていれば、飛行訓練で知識と経験をリンクさせやすいでしょうし、フライトスクールの座学の理解度も高くなるはず!

効率よく短期間で取得するため、フライトスクールのを選ぶ前に

  • 航空無線技士の取得
  • 自家用操縦士の学科試験合格

を目指すことにしましょう。

まとめ

日本国内でパイロットとして働くためには、事業用操縦士の資格が必要になります。

事業用操縦士の資格を得るためには、最低でも200時間の飛行経験が必要になり、飛行機のレンタル代だけでも600万円、教官の人件費も含めると1,600万円が必要になります。

フライトスクールに通うのに比べると半分ほど出費で済みますが、趣味で飛ぶならともかく、職業として飛行機を飛ばすなら、ちゃんとしたフライトスクールに通うほうがいいでしょうね。

結局訓練費用を抑えることはできませんが、なるべく効率よく飛行訓練を行うことで訓練費用を必要以上に増やさないという考え方です。

フライトスクールの予習も兼ね、必要になる資格を取得できるものから取得していき、可能な限り訓練がスムーズにしていこうという考え方ですが、果たしてこれが上手くいくのかどうか?

具体的に何をどうすればスムーズに訓練を受けることが出来るのか考えてみないといけませんね。

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