今更聞けないあの仕組み “自動車保険”

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車の免許を取って自分の車を手に入れると、必ず何らかの保険に加入する必要があります。

法的に加入が義務付けられている“自賠責保険”は当然として、自賠責保険でカバーできない部分を保証するために、ドライバーが任意で加入する“任意保険”というものもありますが、『お金がないから任意保険は加入したくない』とか『事故らなきゃ使わないんだから加入する必要はない!』なんて人が結構いるみたいですね…。

まぁ、“任意”となっているので加入しなければいけないという訳ではないんですが、果たして本当にそうなのか?

今回は車にまつわる保険の種類や仕組みについて調べてみました!

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車の保険

Google検索で『車 保険』と検索すると、基本的には“任意保険”のサイトしか表示されませんが、車の保険と言うと一般的には

  • 自賠責保険
  • 自動車保険

の2種類の保険の事を指します。

わざわざ2つに分ける必要は無さそうですが、これも理由があって分かれている?

まずはそれぞれの違いについて調べてみましょう。

自賠責保険とは?

一般的に呼ばれている自賠責保険というのは略称で、正式には“自動車損害賠償責任保険”。

自動車損害賠償保障法という法律によって原付以上のバイクや車を使用する際には加入が義務付けられている保険です。

自賠責保険に入らないと車検が通せないため、新車、中古車問わず、251㏄以上のバイクや車を買う時には必ず自賠責保険へ加入するための手続きをしていますし、車検のたびに更新の手続きをしているはずなので、車を持っている人ならまず間違いなく1度は契約しているはずです。

Wikipediaより引用

ちなみに自賠責保険の補償範囲は“人身損害に関する損害賠償”のみ!

つまり、交通事故によってケガ人や死亡者が出た場合のみ保険金が支払われるようになっています。

ということは、誰もケガ人がいない物損事故の場合には、自賠責保険からの保険金が支払われることは無いので、交通事故を起こして誰かの車やガードレール、信号、電車を壊してしまった場合の修理費用や、事故による営業補償についても、一切支払いは行われません!

しかも人身傷害に対する保証金額はかなり安い…。

ケガや後遺症の程度にもよりますが、被害者一人当たりの支払い上限が法律で決められています↓

  • ケガ:120万円まで
  • 後遺障害:3,000万円まで
  • 死亡:3,000万円まで

さらに言うと保険金が支払われるのは被害者だけで、残念ながら運転していた本人がケガをした場合や、不幸にして亡くなってしまった場合には保険金が支払われません…。

元々が“交通事故の被害者救済”を目的として作られた制度なので仕方ないんですけどね。

ちなみに自賠責保険は加入が義務付けられているため“強制保険”なんて呼ぶ人も結構いたりしますが、法律によって加入が義務付けられている上、未加入の場合は罰則規定があるため、自賠責保険に加入しないでバイクや自動車を走らせると無保険運行となります。

無保険運行が発覚した場合、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金となる他、道路交通法上の違反点数6点が加算されるため、即効で運転免許証停止の行政処分になりますが、発覚しなければ処分を受けることはありませんし、事故を起こさなければ保険を使うこともありません。

が、発覚するのは大体“もらい事故”や“交通違反で検挙された時”なんですよ…。

実は私、以前交通事故を起こしたことがありまして、警察の事情聴取を受けたり、現場検証に立ち会ったりしたことがありますが↓

この時に必ず、本来車に備え付けているはずの書類を確認されます。

多分事故に限らず、飲酒やスピード違反でも車検証や自賠責の保険証書の確認をすると思いますが、このタイミングで自賠責未加入なのが発覚するパターンが多いようで…。

交通事故の場合に無保険が発覚すれば、もらい事故なのに第1当事者(事故の原因となった人)よりも重い行政処分を受けるなんてこともありそうですし、本来無保険状態での走行は法律で禁止されているので、相手方の保険会社に保険金を請求しても支払いを拒否されるなんてことにもなりかねません!

『そうはいっても交通違反や事故さえ起こさなければ発覚しないでしょ?』という人もいますが、自分から事故を起こすことは防げても、もらい事故だけは絶対に防げません。

まぁ誰もケガしていないなら警察に届け出ないという選択も無いことは無い(本来ダメですが…)けど、事故の程度によっては警察が事故の処理をした記録がないと任意保険を使えないなんてこともありますからね…。

『どうにか示談でまとめたけど、自賠責保険の保険料をケチったばかりに、車の修理代で出費が増えてしまった…』なんて話を聞いたことがあるので、自賠責保険に入るのは決して損ではないと思います。

まぁ法律で加入が義務付けられている保険ですし、自賠責保険に入っていないと車検も取れませんからね…。

とはいえ使う機会の少ないであろう自賠責保険を何とか安くしたいのが人情というもの!

どうにか少しでも安く自賠責に加入したいものですが、保険会社や契約内容によって保険料は変わるんでしょうか?

国土交通省の『自賠責保険ポータルサイト』というところに車種と保険期間別の自賠責保険料一覧表がありましたが↓

 60ヶ月48ヶ月36ヶ月24ヶ月
自家用自動車27,180円20,010円
軽自動車26,760円19,730円
軽二輪
(125ccを超え
250cc以下)
16,220円14,110円11,960円9,770円
原動機付自転車
(125cc以下)
13,980円12,300円10,590円8,850円

自賠責保険の保険料は法律で定められているので、取り扱っている保険会社が変わっても保険料や補償内容はどこも同じです。

車検の要らない250㏄以下のバイクと原付に関しては、保険期間を最長5年まで伸ばすことで、1カ月当たりの保険料を安くすることが出来ますが、車検が必要な251㏄以上のバイクと車の場合は、『自賠責の保険期間=車検の有効期間』となっているので、保険料を安くすることはできませんね。

とはいえ一番保険料の高い普通車でも年間1万円なので、毎月の保険料は1,000円もしません!

この程度の金額をケチる人は車乗ったらだめですよ…。

任意保険とは?

任意保険はその名の通り、車やバイクの所有者が任意で加入する保険

自賠責はあくまで被害者救済が目的なので、物損事故に対する補償や、運転している人のケガや死亡に対する保証がありませんが、任意保険に加入していれば、自賠責の補償範囲外の損害についても、補償を受けることが出来ます

任意保険の補償範囲は、契約内容によって変わってきますが、一般的に任意保険は

  • 事故の相手(人や物)に対する補償…賠償責任保険
  • 自分および同乗者に対する補償…傷害保険
  • 自分の車に対する補償…車両保険

の3つの保険の組み合わせで、それぞれの保険の補償内容次第で幅広く補償を受けることが出来、同時に保険料も変わってます。

賠償責任保険

賠償責任保険は“事故の相手に対する補償”を行うための保険で

  • 対人賠償保険
  • 対物賠償保険

を組み合わせたものです。

対人賠償保険

対人賠償保険は自賠責保険と同様に事故でけがをしてしまった相手に対して支払われる保険です。

契約時に補償金額の上限を設定することが出来ますが無制限にする人が多いみたいですね。

対物賠償保険

対物賠償保険は自賠責保険で補償されていない物損への賠償を行う保険です。

自賠責保険では、相手の車を壊してしまった場合、保険金が支払われることはありませんが、対物賠償保険に加入していれば、相手の車の修理費用が保険会社から支払われます。

また、自損事故でガードレールや標識に突っ込んでしまった場合の修理費用や、営業中の店舗に突っ込んでしまった場合の建物の修理費用や修理期間中の休業補償といったものも賠償責任保険で賄うことが出来ます。

こちらも対人賠償保険と同じく、契約段階で保証の上限を決めることが出来ますが、無制限としている人が多いようです。

傷害保険

傷害保険は“運転していた人と同乗していた人のケガ、死亡に対する補償”を行うための保険で

  • 搭乗者傷害保険
  • 人身傷害補償保険
  • 自損事故保険
  • 無保険車傷害保険

を組み合わせたものです。

搭乗者傷害保険

搭乗者傷害保険は、事故を起こしてしまった車に乗車中の人が、ケガをしたり亡くなったりしてしまった場合に保険金が支払われるという保険です。

この保険を契約していると、一般的には死亡保険金、後遺障害保険金、医療保険金などが支払われますが、こちらも契約時に上限金額を設定することが出来ます。

保険会社によって設定できる金額がまちまちですが、上限1億円くらいになっていることが多いようです。

人身傷害補償保険

人身傷害補償保険は、乗車中の人が事故によってケガをしてしまったりなくなってしまったりした場合、治療費や休業補償を行うための保険。

この保険の補償範囲も自賠責保険の範囲外なので、加入しておいた方がいいでしょう。

受け取ることのできる保険金の上限金額は契約時に設定した上限金額となっているのは他の保険と同じですが、事故後の示談交渉を待たずに損害額が決定したら速やかに保険金を受け取れるというメリットがあるのが大きいですね。

自損事故補償保険

自損事故補償保険は、電柱との衝突や転落といった単独事故や、相手の過失がゼロとなる交通事故で自分や同乗者がケガをした、または亡くなった場合に保険金が支払われます。

“対物賠償保険”に似ていますが、この保険の補償範囲は運転していた本人とその同乗者のみです。

無保険車傷害保険

無保険車傷害保険は任意保険未加入の車や、加入していても補償内容が不十分な車との事故で、自分や同乗者がケガをしたり亡くなった場合相手方から十分な補償を受けられない時に保険金が支払われます。

無保険車となっていますが、任意保険未加入の車以外にも

  • 任意保険の対人賠償保険を契約していない場合
  • 対人賠償保険を契約しているが、運転者限定違反などの理由で保険金が支払われない場合
  • 対人賠償保険を契約しているが、その保険金額が被害者の損害額に達しない場合
  • ひき逃げなど、加害者不明の場合

といったケースも該当するようですね。

車両保険

車両保険は“自分自身の車に対する補償”を行う保険です。

交通事故を起こして壊してしまった自分の車の修理に使うことが多いですが、車同士の衝突や接触事故、自損事故といった交通事故以外にも、駐車場での当て逃げや、イタズラ被害、車の盗難までカバーしてくれるというのが主流なようです。

任意保険の相場

任意とは言え加入していたほうがメリットは多いので、絶対に加入したほうがいい任意保険ですが、自賠責と比べると補償範囲が広く、補償金額も大きいため、保険料がどうしても高くなりがち…。

自賠責保険と違って保険料が法律によってきめられていないので、保険会社ごとによって保険料がまちまちですが、実は保険会社だけでなく、契約者の運転歴や年間の走行距離、契約する車によって保険料が結構変わってきます

まぁ考えてみれば当たり前なんですが

  • 10年以上無事故の人が国産のファミリーカーで年間2,000㎞走る
  • 過去に数回事故を起こしている人が外国製のスポーツカーで年間20,000㎞走る

という2つの極端な例があった場合、明らかに後者の方が事故のリスクは高いですし、事故を起こした場合の修理費用も高くなります。

これに加えて、各保険の補償範囲や、賠償金額の上限によって保険会社の引き受けるリスクも大きく変わってくるので、任意保険の相場なんてあって無いようなもの!

とはいえ安くする方法はいくつかあり

  • ゴールド免許取得
  • 長期間の契約
  • 事故率が低く、車体価格の安い、安全な車を選択する
  • 盗難率の低い車に乗る

といったことで、保険料を数万円安くすることも出来ます。

他にも補償内容をワンランク落とすことでやはり数万円は節約できますが、万が一事故った時の事を考えるとお勧めは出来ませんね…。

賠償金の支払いが大変になるというのもあるんですが、相手方への補償が薄いと示談交渉が難航しやすいですし、被害者と警察への心証も悪くなりがちなので、対人対物賠償に関しては無制限にしておくことをお勧めします。

保険未加入のリスク

『事故らなきゃ使う事なんか無いんだから保険なんか入る必要がない』なんて言う人も一定数いますが、はっきり言ってそんな人は車に乗る資格はないでしょうね。

そもそも自賠責保険は加入が義務付けられている保険ですし、未加入の場合の罰則も制定されてます。

任意保険に関して言えば、あくまでドライバーの任意なのであまり強くは言えないところもありますが、はっきり言っちゃうと任意保険の保険料も支払えないような人は、車を運転しちゃいけません

『俺は絶対に交通事故を起こさない!』なんて言ってももらい事故だってありますからね。

もらい事故で相手が任意保険未加入だった場合、結局のところ頼りになるのは自分の契約している任意保険になるんですよ。

『物損は仕方ないとして、最悪相手を死亡させても自賠責保険で何とかなるでしょ?』なんて思うかもしれませんが、事故で相手方に後遺障害を負わせてしまい、介護が必要になった、あるいは死亡させてしまうと、裁判で高額な損害額が認定されることがあります。

相手の年齢や職業にもよりますが、ここ十年くらいの交通事故の損害賠償訴訟の判決を見ると、死亡や重度の後遺障害の場合は3~5億というのが相場らしいですよ?

自賠責保険は上限が3,000万円ですけど、差額を支払えます?

まぁ無い袖は振れないので、無理に賠償金を請求されることも無いのかもしれませんが、いざとなれば裁判所に差し押さえ命令を出してもらうことも出来ますからね…。

本人だけでなく、家族や親戚にまで類が及ぶことを考えると、毎年数万円の任意保険を払うのは決して高くはないと思いますよ?

まとめ

交通事故を絶帝に起こさないという心構えは大切ですが、いざと言う時のための準備も同じように大事です!

三角表示板や反射板を準備したり、応急処置用のキットを車に積むのも間違ってはいませんが、保険の契約もお忘れなく!

事故の被害者のための準備ではありますが、巡り巡って自分や大切な家族の生活を守るための保険でもあるので、ちゃんと内容を確認して契約しましょう!

あと、無保険の人は保険加入するまで、やたら渋滞にはまってそのたびにうんこ漏らす呪いかけとく!

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