エアガンレビュー:東京マルイ G36C(電動ガン)

サバイバルゲーム

過去に所有していたり、サバゲ仲間に借りたりしたことのあるエアガンのレビュー。

今回レビューするのは東京マルイが2002年にリリースした電動ガン“G36C”です。

Table of Contents

実銃について

Wikipediaより引用

実銃は1996年にドイツのヘッケラー&コッホ(H&K)によって開発されたG36というアサルトライフルで、複数あるバリエーションのうちの一つになります。

当時のドイツ陸軍は長年使っていた軍の制式小銃“H&K G3”の更新事業を進めていて、新小銃選定のためのトライアルに出品するために様々なメーカーがライフルを開発。

G3の後継としては当初“G11”というアサルトライフルが開発され、このライフルが制式小銃となることが半ば決定してはいたんですが…。

  • ポリマー(プラスチック製)のフレーム
  • ケースレス(無薬きょう)式カートリッジ
  • 今までにない特殊な動作機構
Wikipediaより引用

というツルっとした外観からは想像できないような複雑怪奇な構造や先進的過ぎて技術的に難易度の高い課題が多数あったため開発は難航し莫大な費用が掛かっていました。

Wikipediaより引用

また間の悪いころに開発が佳境に入ったタイミングで東西ドイツが統一し、ソビエト連邦は崩壊…。

冷戦構造の終結による世界的な軍縮の流れとドイツ統一による経済の不安定化により新小銃の開発は凍結してしまいます。

とはいってもG3もその頃すでに採用から40年近く経過して老朽化が目立つようになってきたうえ、世界的な使用弾薬の小口径化の波もあったことから旧来の7.62㎜NATO弾を使っていてはNATO諸国との弾薬の共有化が難しくなる…。

さりとてG11の開発を継続しようにも開発予算の捻出は状況的に難しい上、使用弾薬は今までと全く違うコンセプトの物なので、いずれにせよ同盟国との共有は不可能…。

という訳でG3に変わる新小銃はドイツ政府主導での開発ではなく、銃器メーカーの提出したいくつかのライフルから選定するトライアルを行うことになります。

そこでH&Kはトライアルに向け新しいライフルを開発しますが、実はG36は全くのゼロからの開発ではなく、アメリカ陸軍のOICW計画向けにすでに開発がある程度進んでいたXM29あるいはXM8として開発されていたライフルの基本設計をそのまま流用。

これをG36としてトライアルに提出し、これ以外にトライアルを受けていたライフルを下してドイツ軍の制式小銃として採用されます。

制式採用後にも改良が進みいくつかのバリエーションが登場していますが、G36Cはそれらのバリエーションの中でも最も全長が短いもので、特殊部隊や治安部隊向けに開発されたもののようですね。

余談ですがバリエーションを示す記号の“C”は元々コマンド部隊を意味する”Command”から付けられたそうですが、すでに別のメーカーが同じペットネームのライフルを販売していたため“Compact”に改められたんだそうです。

東京マルイ電動ガン G36C

東京マルイのG36Cは2002年にリリースされたスタンダード電動ガン(当時は電動ブローバック機構が開発されていなかったのでスタンダートや次世代という呼び分けはありませんでしたが…)。

この時期はインターネットも普及してネット上で世界各国の軍隊の装備を見ることが出来るようになり、ちょうどアメリカをはじめとする有志連合がイラク戦争を開始した頃。

確かドイツがイラクに治安維持部隊を派遣し、ドイツ陸軍特殊部隊(KSK)がアルカイーダ幹部の討伐作戦に投入されるかどうかというような頃ですかね?

そういうタイムリーなタイミングでドイツ陸軍特殊部隊に『使用されているであろう』というライフルがリリースされたことで注目を浴びた…という訳でもなかった?

スペック

東京マルイの商品紹介ページによると

  • 全長:500 mm / 718 mm(ストック伸長時)
  • 銃身長:247 mm
  • 重量:2,850 g(空マガジン、バッテリー含む)
  • 使用バッテリー:8.4Vニッケル水素1300mAhミニS

となっていますが、当時はまだニッケル水素バッテリーが市場に出ていなかったのでニッケル-カドミウムのミニSバッテリーを使っていました。

初速は条件にもよりますが0.7~0.8Jといったところですかね?

メーカー希望小売価格は32,800円(税別)となっていますが、実売価格としては本体のみの価格で25,000円~27,000円のようです。

購入の経緯

それまでは東京マルイのMP5 PDWという電動ガンを使っていたんですが↓

購入から5年ほどたって飽きてきたのでそろそろ新しいエアガンを使ってみようということで購入したのがG36Cでした。

確かたまたまどこかのショップが『5万円以上購入したら20%OFF』みたいなセールをしていたのを職場の先輩が見つけ、2人で2丁分のフルセットを買ったような記憶があります。

確かエアガン本体にバッテリーと充電器のセットで25,000円くらいだったかな?

インプレッション

正直なところ東京マルイの電動ガンは性能的には機種ごとの違いがほぼありません…。

何を買っても箱から出した状態ですぐにサバイバルゲームに投入出来ますし、そこそこの性能のスコープでも取り付ければドノーマルでもスナイパーライフルに出来ちゃいます。

なので射撃性能や命中精度といったところは割愛して、今回は別のところをフォーカスしてみましょう。

G36Cは折り畳み式のストックが装備されているため、構造的にどうしても横からの荷重に弱かったはずなんですが、どういう訳か当時東京マルイで販売されていた電動ガンの中では一番剛性がある頑丈なライフルでした。

それまでの電動ガンはBB弾が通る銃身(バレル)と発射機構を納めたメカボックス部分以外はほぼプラスチックで作られていたため、銃の横から力を加えるとたわむんですよ…。

もちろんたわむといってもグニャグニャと曲がるわけでは無いんですが、それでも銃を構えた時に変に力を入れると銃口が1°や2°はズレるので命中精度に影響が出る。

それに単純に強度が無いので、ゲーム中にどこかに引っ掛けたりぶつけたりすると重がポッキリ折れるなんてことも稀にあったりしました…。

ところがG36Cに関してはフレームの内側に金属製の骨組みが入れてあるのでしなることが無く、どう構えても銃がたわんで銃口がズレるようなことはまずないですし、強度も高いのでゲーム中に折れるなんてことはまずありえない。

折り畳み式のストック部分もかなりの高精度で加工されているようで、確実にロックされていればガタつくことも無いですし、ロック機構も金属性なので強度は申し分なかったですね。

東京マルイの商品説明ページより引用

2000年代から一般的になったピカティニーレールによる光学機器やライトの増設にも対応していて、ライフルの上部とハンドガード下部にレールが取り付けられている他、オプションパーツとしてハンドガードの両側面に取り付けることのできる短いレールも販売されています。

森林での日中のゲームであればフラッシュライトは不要ですが、インドア戦や夜戦に参加するならライトは必須アイテムですからね。

私もオプションのレールをハンドガード側面に取り付けてフラッシュライトを装備した状態でゲームに参加していました。

それとG36Cはメカボックスの形状とそれを包み込むフレームの構造的に有利なのか、ノーマル状態でも発射音がかなり小さいんですよ。

なのでちゃんと消音出来るように設計されたサイレンサーを取り付けると、発射するときのかすかなメカの作動音しか聞こえなくなります。

一緒にゲームをやっていた人が言うには、撃たれた側はその作動音すら聞こえなかったそうですから、ゲームでは実質ほぼ無音に近いんでしょうね。

サイレンサーと一緒に4~6倍程度の倍率のスコープでもつければ前線のアタッカーから中盤でのアンブッシュ、自陣後方でスナイパーまで、サバゲーのどのポジションに行っても活躍できます。

マガジンは本体購入時に付属するノーマルマガジンなら50発、多弾マガジンだと470発まで発射可能です。

東京マルイの商品紹介ページより

実銃と同じく半透明のプラスチックで作られたマガジンで、ノーマルマガジンの内部には弾のイラストの描かれたシールが貼られているため見た目は本物そっくりw

マガジンの側面には連結用のリブが取り付けられているため、マガジンを連結しておけば素早いマガジンチェンジが可能となります。

理論上はいくつでもマガジンを横に連結することが出来ますが、実用性を考えると2つまででしょうね。

試しに3つ連結したことがありますが、使っていないマガジンが邪魔な上、給弾口にゴミが入るのでエアガンを壊すリスクがありお勧めできません!

それと連結した状態でマガジンを格納できるマガジンポーチが無いんですよね…。

この頃は最初期頃のデザインのタクティカルベストを使っていたんですが↓

このベストのマガジンポーチには1本づつしか格納できない上、連結用のリブがポーチの入り口に引っ掛かるので非常に出し入れがしづらい…。

多弾マガジンを使ってゲーム中は常に連射しまくるというゲームスタイルならいいんですけど、ちょうどこの辺りからリアルカウントゲームの面白さに目覚め始めた頃だったのでノーマルマガジンしか使えなかったんですよ。

マガジン側面のリブをグラインダーで削り落としてしまえばよかったんですが、後々手放す時の事を考えるとそこまで出来ず…。

結局タクティカルベスト側を変えて対応することになりました↓

G36以降に開発されたH&KのライフルにはG36と同じようにプラスチック製のマガジンが採用されている機種がありますが、リブだけ削り落としたようなデザインのマガジンが多いですね。

余程不評だったんでしょう…。

リブ以外の部分は特に問題はなく、特にマガジンの底板の部分(マガジンバンパー)は大きめに作られていて掴みやすく、マガジンポーチのサイズさえ合っていればマガジンチェンジもしやすいいいデザインだったんですけどねぇ。

リブさえなければ使い勝手は悪くないんですけど、他の電動ガン用のスペアマガジンに比べると若干高いのでスペアマガジンを買いそろえようとすると結構お金がかかるんですよ…。

ちなみに実銃にはM16系のマガジンを使うためのアダプターなんてものがありますが、電動ガンにも同じコンセプトのアダプターがあり、これを使えば同じ東京マルイのM16やM4に使用しているマガジンをそのまま使えるようになるため、純正品よりも安くスペアマガジンを用意することが出来ます。

サマリー

フレームに金属製の骨組みが入っているため剛性が高く、たわんだり軋んだりということが無い上に、消音性が高くサイレンサーを使えばほぼ無音で発射できる!

しかも東京マルイ製なので箱から出したドノーマルの状態でもサバイバルゲームに投入可能な信頼性と、それなりのスコープを取り付ければスナイパーライフルにも化ける高い命中精度を持っているため、サバイバルゲームのどのポジションでも問題なく使えるマルチプレイヤー的な優れた電動ガンだと思います。

マガジンが少し特殊な形状のため、マガジンポーチとの相性もありますが、社外品のマガジンアダプターを使えば東京マルイ製のM16系ライフルに対応する各種のマガジンを使うことが出来るため、M4ユーザーでも装備を変更することなく対応可能!

初心者から上級者まで幅広いユーザーのニーズに対応することが出来る電動ガンなんですが、あまりフィールドで見かけないですね…。

単純な『BB弾を発射するための道具』として見るならこれほど優れた電動ガンも無いんじゃないかとは思いますが、使い勝手が良い道具がサバイバルゲームで好まれるかというと必ずしもそうではないという事です。

結局のところはみんな使い勝手よりもロマンを求めて『映画やドラマの主人公が使っていた銃』や『ゲームに登場する銃』が選ばれやすい傾向にある…。

もちろん好みの問題なのでそれは全然悪いことではないですけどね!

なので逆にとことん使い勝手にこだわってエアガンや装備を選ぶのもまた遊び方の一つですので、こういった使い勝手に特化したデザインのエアガンを選ぶのも的楽しいのではないでしょうか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました