Microsoft Flight Simulator(MSFS)に収録されている日本中の飛行場をあちこち飛び回りながら妄想日本旅行してみようということで、今回は岡山県内のクロスカントリーフライト?
笠岡市にある笠岡ふれあい空港という農道飛行場を出発し、岡山市北区にある“岡山空港”まで行ってみました!
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岡山空港
岡山空港は岡山県岡山市北区にある地方管理空港。
飛行場コードは
- ICAOコード:RJOB
- IATAコード:OKJ
法律上の空港名は岡山空港ですが“岡山桃太郎空港”という愛称が付けれらているようです。
実は現在の岡山空港は2代目で開港は1988年。
旧岡山空港は岡山市の南部にあり、1,200mの滑走路を持つ飛行場として供用されていましたが、地形の関係で滑走路の延伸が出来ず、ジェット旅客機の運航に対応出来ないということから現在の場所に移転。
岡山空港の移転後も旧岡山空港は岡南(こうなん)飛行場名前を変えて存続していて、現在はセスナ機などの小型機専用の飛行場として供用されてます。
岡山空港への就航路線
2021年現在の就航地は国内線が3か所、国際線が4か所となっており、7つの航空会社が就役しています。
国内線
- 日本航空(JAL):羽田
- 日本トランスオーシャン航空(JTA):那覇
- 全日空(ANA):新千歳、羽田
国際線
- 大韓航空:ソウル/仁川
- 中国東方航空:上海/浦東
- タイガーエア台湾:台北/桃園
- 香港航空:香港
岡山空港の飛行場情報
MSFSに収録されている岡山空港は
- 滑走路長:9,783ft(約3,000m)
- 滑走路方位:07/25

飛行場周辺の航法援助施設には
VOR DME
- コールサイン:OYE
- 周波数:111.00MHz

ローカライザーDME
- コールサイン:IOY
- 周波数:110.300MHz

が設置されています。
3,000mの滑走路長は地方空港としてはかなり長めなので、“燃料、乗客、貨物を積めるだけ積んだ”というような状態でもなければ余裕で離着陸出来るはず。
航法援助施設にVOR DMEにローカライザーが設置されているのはMSFSの世界ではまぁまぁ一般的ですが、航法無線でこれらの援助施設を使えば、夜間や悪天候といった視界不良の時にも岡山空港への到達や着陸が楽に出来るようになります。
フライトプラン
飛行ルート
笠岡ふれあい空港から岡山空港までは直線距離で約46㎞。

今回は岡山空港VOR DME(OYE)をターゲットにして飛んでいく事にしましょう。
笠岡を離陸したら北東方向に機首を向け、OYEのコース053をキャプチャー。
岡山空港の南西側から接近し、ローカライザーDME(IOY)を使ってランウェイ25に着陸してみようと思います。
これを基本的なルートとして、後はいつも通りPOIを探しつつ、面白そうなものを見つけたら上空から見物してみる感じですね。
使用する機体
出発する飛行場の滑走路が短いので、今回も前回と同じくセスナ172を使います。

飛行距離が短いのでヘリコプターでもいいんですけど、ヘリで飛ぶと結構時間かかりそうですからね…。
岡山空港へのフライト
笠岡ふれあい空港のランウェイ21から離陸。
左に旋回して岡山空港VORDMEのコース053をキャプチャーして岡山空港に向かって飛行していきますが…。

古墳群
今回の飛行ルート所にはあまりPOIが無い?
途中で遺跡を見つけましたが↓

上空から見ても遺跡なのか森なのか区別がつきませんね。
『コモリヅカ』という古墳?らしいんですが、GoogleMapで調べてもこの辺りのそういう名前の遺跡は表示されませんでした…。
が、どうも転記ミスだったようで、実際には『こうもり塚』みたいですね。
こうもり塚古墳
こうもり塚古墳は古墳時代後期の6世紀後半に築造されたとされる前方後円墳で、吉備地方の大首長の墓だったと考えられています。
この地域に古くからある言い伝えでは、仁徳天皇の寵愛を受けたと伝えられる吉備地方の美女“黒媛(くろひめ)”の墓であるとされ、地元では『黒媛塚』と呼ばれていたそうです。
ところが調査が進むにつれて仁徳天皇の時代(4世紀末から5世紀前半)と黒媛塚が造成された時代(6世紀後半ごろ)が合致しないことが判明…。
そこで石室に生息していたこうもりにちなんで『こうもり塚古墳』へと名前が変更されることになったんだそうです。
科学的な調査研究は大事ですけど、地元の伝承も『時の天皇の寵愛を受けた美女を手厚く葬るためにわざわざ都から遠く離れた彼女の地元に古墳まで作った』なんて考えるとなかなかロマンがあっていいですよねぇ。
伝承とは全然違って地方豪族の墓だったと判明した時には地元の人達もガッカリしたんでしょうけど…。
造山古墳
こうもり塚古墳からもう少し先に進むともう一つ“造山古墳”という古墳がありました。

こちらはこうもり塚とは違い、多くの人が古墳と聞いてイメージするであろう、鍵穴型の前方後円墳の形がはっきりと分かりますね。
こちらの造山古墳はこうもり塚よりも少し早い5世紀後半に築造されたと考えられていますが、現時点では未発掘のため誰の墳墓なのかはいまだに分からないそうで…。
今のところ歴代天皇や皇族の墳墓ではないと考えられているようです。
しかし造山古墳は全国第4位の大きさで天皇陵並みの規模を持っていることから、当時の朝廷に対抗するほどの規模の王朝、または連合国が当時の吉備地方にあり、その首長が葬られているのではないかと考えられているそうです。
大規模な古墳であるにも関わらず、宮内庁の管理下には無いため自由に誰でも立ち入ることが出来るようで、周辺を散策したり丘の部分に登ったりすることが出来るみたいです。
高松城跡公園
POIマーカーでは高松城となっていますが↓

城郭としての構造物は無く、上空から見ると雑木林といった感じです。
戦国時代に備中守護代だった三村氏の有力な家臣の一人、三村氏によって築城された城で、讃岐の高松城と区別するために“備中高松城”と呼ばれるそうです。
“備中高松城の戦い”で羽柴秀吉の水攻めで沈められた城としても有名?
現在は秀吉によって築かれたとされる堰堤や城の石積みがわずかに残る程度なんだそうで、跡地には公園と史料館が整備されているそうです。
城郭はありませんが2017年に“続・日本の名城100選”に選ばれているみたいですね。
城郭が残っていないためPOIマーカーが無ければ通り過ぎてしまいそうですが、仮に残っていてもAIによって雑居ビルか中国風の寺院みたいな建物が置かれてしまうんですよねぇ…。
そう考えると建物が無い方がリアルに見える?
岡山空港
予定通り岡山空港の南西方面から接近。

ランウェイ25への着陸進入の許可を貰い、40°くらいの角度で左回りのトラフィックパターンへ合流。

なんて言うとそれっぽいですが、実際にはトラフィックパターンよりももっと滑走路側を飛んで岡山空港を上空から見物してます。
岡山空港はデフォルトのままですが、これくらいの距離で見ると自動生成の建物のそれっぽい感じに見えますね!
滑走路の南側に何やら倉庫のようなものが建ってますが、GoogleMapで確認してみると太陽光パネルのようです。

一旦岡山空港の東まで飛んでいき、180°反転したらローカライザーDMEを使ってランウェイ25へ着陸。

無事に岡山空港にたどり着きました!
サマリー
今回は笠岡ふれあい空港から岡山空港まで飛んでみましたが、経路上にあまりPOIマーカーが表示されませんでしたね。
飛行ルートによっては山間部や過疎地を通ることもあるため仕方がないといえば仕方がないんですが…。
まぁPOIマーカーが表示されなかったとしても、古墳のような大きな構造物であれば意外と上空からでも見つけられるかもしれませんけどね。
もしかしたらMSFSからなにか新たな遺跡を発見しちゃったりとかしてw
まぁ新たな歴史的な発見は冗談としても、上空から地上を俯瞰することで、過去の豪族と朝廷の構想や戦国時代の領主の領地争いの様子を色々と想像しやすくなるので、太古の昔のロマンを想いながら飛ぶというのもまた面白いかもしれませんよ!
実機のフライトではそんな余裕も無いかもしれませんが、MSFSなら飛行中にスマホやタブレットで調べられますし、好きなところで機体を止めることが出来ますからね!
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