私が中学英語で一番初めに突き当ったのが“三人称単数現在形”いわゆる“三単現のS”ってやつです。
今考えてみれば別にどうということは無い単純なルールなんですが、当時は『なんで動詞が複数形に変化するんだよ?』なんてことを変に考えだしてしまって英語に対する苦手意識が出てしまいました。
ここでつまずかなければ、多分もう少し成績が良かったはず…。
と、言いたいところですが、恐らくこれ以外の部分で躓いてたでしょうねw
基本的なルール
“三単現のS”の基本的なルールを改めて確認すると
- 三人称の単数の物を主語とした時
それに続く
- 動詞が現在形
の場合
- 動詞の後ろにS(動詞が複数形になる)
を付けいないといけないということから、これを覚えやすくするために
“三人称単数現在形”
とか
“三単現のS”
なんて呼ばれてるわけです。
三人称って?
まずは人称についておさらい。
といってもそんなに難しく考えることは無く
- 一人称=“私”と“私を含む集まり”(I,We,Our)
- 二人称=“あなた”(You)
- 三人称=“私”と“あなた”以外の人やモノ(He, She ,They ,My dog, Your cats, Our friends, etc…)
くらいの認識で間違いないはず!
ということで“彼”や“彼女”、“彼ら”、“私の犬”、“あなたの猫たち”なんかが三人称になります。
単数と複数
三人称のうち“彼”や“彼女”、“私の犬”といった『一人(または1つのモノ)』が単数になります。
”彼ら”とか“あなたの猫たち”なんかは『複数の人やモノ』について述べているため、いわば“三人称複数”となるのでそのあとに続く動詞は原形のまま(語尾にSが付かない)となります。
時制の変化
あくまで“三人称単数現在形”となった場合だけなので、過去の事や未来の事について述べる場合は動詞にSはつきません。
私はこうして覚えた!
こうして書き出してみるとなかなか複雑なルールになっているような気がしますが、
- 一人称(I, We)
- 二人称(you)
- 複数の人やモノ
を主語として現在について述べる場合はこの後に続く動詞は原形のままでいいということになります。
私の場合はこの方が覚えやすかったんですけど、まぁこれは人次第でしょう。
あとはこれを知識ではなく経験として体にしみこませるため、ひたすら書いたり喋ったりしていきましょう!
動詞の変化
簡単に“動詞の後ろにSを付ける”なんて言ってますが、実際はそんなに単純な話でもないんですよね。
単語によってはSではなくESとなる場合もあるし、元になっている動詞の語尾のアルファベットを変える必要があったりもするし…。
とはいえトリッキーな変化をする動詞はある程度決まっているのでこの機会におぼえてしまいましょう!
語尾が“-es”となる
goとdoは“-es”が語尾に付きます。
- go(行く) → goes「ゴーズ」
- do (する)→ does「ダズ」
この他にも単語の語尾が“-ch”、“-sh”、“-s”、“-x”、“-z”となる場合も同様に動詞の語尾の“-es”が付きます。
発音は「~ィズ」といった感じ?
- watch(見る)→ watches
- wash(洗う)→ washes
- pass(合格する)→ passes
- fix (修理する) → fixes
- buzz(ざわめき、羽音)→ buzzes
語尾が“-ies”となる
“y”で終わる動詞のうち、yの直前のアルファベットがa、e、i、o、u以外の単語の場合は語尾の“y”を“i”に変え、その後ろに“-es”が付きます。
- study(勉強する)→ studies
- try(ためす)→tries
この場合は語尾の発音が元々「~ィ」となっているため、変化させた後の発音は上と同じく「~ィズ」といった感じになります。
語尾が“-s”になる
これ以外の動詞は単語を変化させる必要は無く、単純に単語の後ろに“-s”を付けるだけでOKです。
- visit(訪れる)→ visits
- speak(話す)→ speaks
- write(書く)→ writes
変化後の発音は「~ツ」だったり「~ス」だったり「~ズ」だったり…。
最近はGoogle翻訳で読み上げをしてくれたりするので、発音が気になる方は試しに読み上げてもらうのも良いかもしれません。
口語表現
とまぁ、ここまでは文章を書くとき文語表現の話。
学校での試験や英検、TOEICのような能力検定ではもちろん気にしておかないといけないわけですが、喋るときはどうなのかというと、もちろん会話の上でも三人称単数現在形を使わなければいけないんですけど、体感的にはそこまで気にする人はいないような気がしますね。
ビジネスシーンやそれなりにオフィシャルな場面であればキッチリしておく必要があるとは思いますけど、それ以外の場面では使い方間違えてもほとんど指摘されることがありませんでした。
多分方言的な感じで口語的には使わなくなっていたり、変化後の動詞に続く単語と音が結合して聞こえなくなってしまったりすることもあるからだと思いますが、多くのネイティブは第二言語として英語を話す人達が三人称単数現在形で動詞を正確に変化させることが出来なくてもそれほど気にしていないのではないでしょうか?
なので英会話においては三人称単数現在形を正確に使いこなそうとしなくても多分大丈夫!
ただし気を付けないと文章を書くときに間違えるので、やっぱり話すときにも意識はしておかないといけないでしょうね。
まとめ
三人称単数現在形の基本的なルールは
『三人称で単数の人やモノを主語とした時それに続く動詞が現在形の場合動詞が複数形になる』
というもので、三人称単数とは
『私やあなた以外の“彼”や“彼女”、“私の犬”といった「一人(または一つ)」』
について述べたもの。
逆に考えると
- 一人称(I, We)
- 二人称(you)
- 複数の人やモノ
以外の物事を主語にして現在の事について述べる場合は必ずそれに続く動詞は複数形の形に変化する
ということになります。
複数形への変化の仕方は
- 動詞の語尾に“-es”を付ける
- 動詞の語尾の“y”を“i”に変え、さらに“-es”を付ける
- 動詞の語尾に“-s”を付ける
といったものがありますが、ある程度法則性があるので覚えてしまいましょう!
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