Microsoft Flight Simulator(MSFS)に収録されている日本中の飛行場を巡って旅行した気になろうというシリーズ。
今回は徳島県の徳島飛行場(徳島空港/海上自衛隊徳島航空基地)を出発し、香川県の“高松空港”までフライトしてみました。
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高松空港
高松空港は香川県高松市にある国(国土交通省)の管理する飛行場。
飛行場コードは
- ICAOコード:RJOT
- IATAコード:TAK
元々は木田郡林村(現在の高松市林町)に旧日本陸軍が開設した飛行場で戦後はアメリカ軍の接収を経て民間空港として活用されていましたが、この飛行場は市街地に近すぎた上に周囲を田畑に囲まれて拡張が出来ず、ジェット旅客機の運航に適さないという問題がありました。
そのため1979年に現在の場所へ空港機能を移転することが決定し建設工事を開始。
1989年に現在の高松空港が開港します。
霧が発生しやすく、霧による視界の悪化を原因とする到着便の出発地への引き返しや降着地の変更、そしてその影響を受けた折り返し便の欠航が年に数回起きるようですが、MSFSなら気象条件を自由に変更できますからね。
リアルウェザーに設定しなければ大丈夫でしょう!
高松空港への就航路線
2021年時点では国内線のみが就航しています。
- 日本航空(JAL):羽田
- 全日本空輸(ANA):羽田、那覇
- ジェットスター・ジャパン(JJP)(※JAL国際線との乗り継ぎ時のみ日本航空と共同運航):成田
高松空港の飛行場施設
MSFSに収録されている高松空港の滑走路は
- 滑走路長:8,202ft(約2,500m)
- 滑走路方位:08/26

滑走路は日本国内の地方空港としては標準的な規模ですね。
ペイロードや燃料の搭載量次第ですが、デフォルト機はすべて問題なく離着陸できるでしょう。
航法援助施設は
VORDME
- コールサイン:KTE
- 周波数:108.400MHz

ローカライザーDME
- コールサイン:IKT
- 周波数:109.700MHz

が各1基づつ設置されています。
この辺りも地方空港としては標準的な装備ですね。
ローカライザーDMEは現実世界ではILSになっていると思うんですが、これを使っても着陸出来ないことがあるということは余程の濃霧になるんですかね?
フライトプラン
飛行ルートの設定
まずは徳島空港と高松空港の位置関係をgoogle mapで確認↓

目的地の高松空港は徳島空港から西南西に約55㎞といったところですね。
このまま飛んでもいいんですがまっすぐ飛ぶのも面白くないので…。
高松市の西にある高松TACANを経由して↓

高松市上空を飛んでいくような感じのルートを考えてみました。
このルートなら高松市市街地の上空を飛ぶことになるので、飛行経路上に多くのPOI(Point of interest)が見つけられそうですしね。
例によって経路上に面白そうなものを見つけたら降下して上空から見物していきます。
使用する機体
今回使用する空港は、出発・到着共に滑走路が長いのでボーイング747のような大型機でも問題なく飛ばせますが、あまり大きな飛行機だと遊覧飛行に不向きなので↓

前回と同じくセスナ172“スカイホーク”でフライトします。
従来型のアナログなコクピットの機体とグラスコクピット化された機体の2種類がありますが、今回も電波航法のトレーニングを兼ねてアナログなコクピットの機体で飛んでみましょう。
高松空港へのフライト
播磨灘沿岸
徳島空港を離陸したら左に旋回して方位を297°に。
なるべく低空を飛びたいんですが、進行方向に山があるのでいったん3,000ft(約1,000m)まで上昇して山を回避します。

山を越えたら海沿いに進みながら高松TACANを目指して飛ぶ予定だったんですが、どういう訳か高松TACANの電波をつかむことが出来ません…。
仕方がないので計画変更!
磁方位297を維持しながら播磨灘沿岸を飛んでひとまず高松市を目指すことにしました。

今思えば徳島VORDMEのコース297に沿って飛んでも良かったんですが、大体こういうのは後になって気づく物…。
リアルにこれやったら多分迷子になってるんだろうなぁ。
高松市市街地上空
途中いくつかPOIに寄り道しつつ、無事に高松市の市街地の上空までやってきました。

言い方悪いんですけど『どうせ田舎だしたいした物は再現されてないだろうな~』なんて思っていたらこれが大間違い!
高松市全域ではありませんが、高松駅辺りを中心に市街地がかなり細かい所まで再現されてます。

MSFSで地方都市の建物というとAIが地図情報や標高データから適当な3Dオブジェクトを配置しているものですが、一部の地方都市はちゃんと実在の建物を精密に再現してるみたいですね。
これくらい細かく作りこまれてると固定翼機ではなくヘリコプターで遊覧飛行したほうが楽しそうです!
地上をよく見てみるとイオンモールやニトリ、紳士服の青山、EDIONの看板なんかもありました!

恐らくgoogle mapの3Dビューみたいな感じのものを取り込んでいるだけなので、もっと近づいたらモザイクがかかったような感じのグラフィックになってしまうんでしょうけど、これくらいの高度から見下ろす分には十分ですね。
東京や大阪なんかも同じレベルの建物が表示されますが、あの辺りはビルが密集しすぎててあまり建物に接近できないので、建物を上空から見るのであればこれくらいの感じの方がより細かい所まで見ることが出来て楽しいかも?
それと、大都市に比べてデータ量が少ないようで、PCにも負荷がかからず快適に飛べます。
これならパジェロで地上を走ってもストレスなくドライブできるかもしれませんね。

高松空港へアプローチ
当初の計画では高松TACAN経由で高松空港へ向かう予定でしたが、高松TACANの付近まで飛んで行っても電波をつかむことが出来ませんでした…。
NAV RADIOの周波数設定は間違ってないんですけどねぇ?
VORDMEとは設定の仕方が違うんでしょうか?
仕方がないので事前に調べておいた高松空港VORDMEの電波をとらえて、高松市上空から直接高松空港に向かうことにしました。

今回はローカライザDMEを使って高松空港に着陸したいので、NAV RADIOを
- NAV1:高松空港のローカライザーDME
- NAV2:高松空港VORDEMのコース160
に設定。
高松空港の北北西からアプローチし、空港の真北で大きく右に旋回してランウェイ26に着陸する感じです。
高松空港
右回りのトラフィックパターンのダウンウィンドレグに真北から進入し、高松空港のランウェイ26へアプローチ中↓

よく見ると進入誘導灯周りの設備がかなり細かい所まで作りこまれてますが、これはデフォルトではなくアドオンの飛行場だから。

なかなか良く出来ているので気になる方はこちらからダウンロードしてみてください↓
霧深くて着陸が難しい空港という事ですが、気象条件はClear Skyにしてあるので視界は良好!
今回はローカライザーDMEも併用しての着陸進入なので極めてスムーズに着陸することが出来ました。
ターミナルビル脇のジェネアビ用らしき駐機スポットに機体を停めて今回のフライトは終了です!

サマリー
今回は徳島空港から高松空港までフライトしてみましたがいかがでしたでしょうか?
四国は一度も行ったことが無いためどこに何があるのかさっぱりわからない状態で飛んでいますけど、POIが表示されていれば見知らぬ土地でもそれなりに楽しめますね。
そして高松市の再限度には驚かされました!
前回の徳島もかなり精密に作りこまれてましたが、もしかして県庁所在地は割と作りこみが細かくなってるんですかね?
今までのフライトではそんなことも無かったんですけど、もしかしてMSFSのサーバーで人知れずアップデートされてるとか?
改めて県庁所在地の街並みを確かめてみる必要があるのかもしれませんね。
次のフライトはこちらから↓
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