浜松の博物館めぐり:航空自衛隊浜松広報館

ミリタリー

航空自衛隊浜松広報館は浜松市西区にある航空自衛隊浜松基地に隣接する航空自衛隊の博物館。

航空自衛隊の歴史や任務、装備品などの博物館といった感じの施設で、過去に航空自衛隊が実際に運用していた装備品や航空機が展示されていています。

入館料は無料のため気楽に立ち寄れるお手軽な観光スポットとしても人気で、新型コロナの流行以前には毎日のように見物客が訪れていましたが、流石に現在は県をまたぐ移動を自粛するように要請されているためか、見物客は少ないようですね。

一時期は入場者を制限するために事前予約が必要でしたが、現在は来場者数を把握することで人流の制限を行っているようで、予約は要らなくなったもののタイミングによっては入場待機になるなんてこともあるようで…。

状況がころころと変わりやすいので来館前に必ず最新情報を公式HPでご確認ください↓

ろくに状況も確認しないまま飛び込んだんですが、幸い私が行ったときは来場者も少なかったようで、特に制限を受けることなく入場が可能でした。

入場したら手指の消毒して氏名と連絡先の電話番号を台帳に記入、その後検温を受けて問題が無ければ先へ進むことが出来ます。

連絡先の記入は来館者に新型コロナの感染者が出た場合の追跡調査を行うためのようですね。

『台帳に連絡先を書いたら後から自衛隊の勧誘の電話がくる』なんてことは無いそうなのでご心配なく。

エントランスにはミュージアムショップがあり、自衛隊グッズやお土産物を販売しています。

ゴテゴテと刺繍がされた帽子や、飛行隊の部隊章のワッペン、ピンバッチといった自衛隊グッズや、色々な部隊のシンボルマークを彫り込んだジッポライター、パイロットウオッチといったこの手のミュージアムショップの定番アイテムが並ぶほか、

新型コロナの蔓延するこのご時勢を反映してかブルーインパルスをモチーフにしたマスクや空自迷彩のマスクも売ってました。

ミュージアムショップはまた帰りにでも寄るとして、とりあえず展示品を見に行きましょう。

ちなみに以前にもこのブログの記事にしていますので、そちらも見ていただくと面白いかもしれません↓

まぁ前回と同じことを書いても仕方がないので、今回はリニューアルで大きく変わった部分にフォーカスしていきます。

入り口を抜けるとまず目に入ってくるのはF-2戦闘機開発時のモックアップ。

モックアップは航空機開発の初期段階で製造工程や整備手順の検討をする“モックアップ審査”のために製造される実物大の木製模型。

↑リニューアル前の様子

モックアップ審査当時は塗装されていませんでしたが、広報館に展示するために特別に試作初号機と同じカラーリングに塗装され、試作初号機と同じ“501”という番号が書き込まれていましたが↓

それが今回のリニューアルで実戦配備された量産機と同じカラーリングに変更されてしまいました。

ちなみに機体番号の“557”は実際に製造され、実際にどこかの基地に配備されている機体の番号。

普通こういった展示機の機体番号は書類上の混乱を防ぐために実機と被らないようにされる物ですけど、物品管理の方法が違うんですかね?

広報館に展示されているアイテムも航空自衛隊の管理対象となっているはずなんですが、飛行機とは管理方法や管轄が違うから混乱のしようがないという事でしょうか?

しかしこのモックアップが展示されているブースは“装備品の開発”をテーマにしているので、ここは試作機と同じ塗装にしておいてほしかったですね…。

何なら塗装全部はがしてモックアップ審査当時の状態にしてくれた方が良かったなぁ…。

広報館2階にあるミニチュアの飛行機も今回のリニューアルで入れ替えられてます。

ここでは航空自衛隊の保有する航空機がすべて同じ縮尺で並べられていて、過去にはF-4戦闘機やB747政府専用機などが展示されていましたが。

F-4EJ改とRF-4Eが撤去されてF-35が新たに展示に加わり

政府専用機はB747からB777へ入れ替えられていました。

奥の方に見えているC-1も実機が用途廃止になったら撤去されてしまうんですかね?

ここに並んでいるミニチュアモデルはとても精巧に造られているので、実機が用途廃止になっても撤去するのではなく、別の場所に“航空自衛隊の過去の保有機”みたいなコーナーを作ってそこで展示してくれるといいんですけど…。

これは今回のリニューアルの一番の目玉である、展示格納庫の機体の入れ替えにも絡んでくる話なんですが、広報館を設置するという計画が立ち上がった時のコンセプトの一つに

『航空自衛隊で使用していた航空機や装備品をすべて展示する』

というのがあったらしいんですよ。

流石に敷地の関係からそれが可能なほどに広大な格納庫を建設するわけにもいかず

『過去に航空自衛隊が使用していた航空機や装備品の“一部”を展示する』

にとどまってしまっているんですが、何も実機にこだわる必要も無いように思うんですよね。

そもそもどう頑張っても政府専用機や大型の輸送機の実機を展示するスペースなんか確保できない訳じゃないですか?

だったら同じ縮尺で精密に作られた航空機を並べて『過去に運用していた航空機』を展示するコーナーがあっても良いと思うんですよね。

今回のリニューアルでは用途廃止になったばかりのF-4EJ改や

ブルーインパルスでつい最近まで使用されていたものの、運用制限に到達してしまい飛行できなくなってしまったT-4などが展示されるようになりましたが、

その代わりに展示スペースの都合でヴァンパイアやトロージャンといった航空自衛隊が1機だけ試験購入したという貴重な機体や、T-1BやB-65といった航空自衛隊創設期を支え、歴史を彩った機体たちが展示から外されてしまいました。

↑リニューアル前格納庫。手前にあるのががヴァンパイア、その右にあるのがトロージャン。

F-4EJ改やT-4が展示品として追加されるのはもちろん歓迎しますが、こういった古い飛行機の展示が無くなってしまうのも寂しいものです。

展示から外されても別の場所で大事に保管されていればいいんですけど、噂によると浜松基地の廃品置き場に野ざらしになってるみたいですからね…。

本来ならこういった歴史の証人となるような展示品はお金を掛けてでも保存するべきだと思うんですが、広報館の運営費は防衛省の予算から支出されているので、保有しているからと言って何でもかんでも残しておくという訳にもいかないんでしょう。

展示しておくだけなら維持費がかからないように思うかもしれませんけど、あれでも定期的な清掃や塗装の補修といったメンテナンスが必要ですからね。

航空自衛隊の整備員を使えば人件費はかからないかもしれませんが、メインテナンスに必要となる消耗資材の経費もバカになりませんし…。

入館料を取ってそれを維持費に回せば良さそうなもんですが、そうすると『国の施設で入場料を取るとは何事か!』みたいなことを言いだす人も出てくるし、実際100円の入場料を取ったら閑古鳥が鳴いたなんてこともありましたからねぇ…。

こういった博物館の運営・維持もなかなか難しいもんです。

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