Microsoft Flight Simulator(MSFS)で日本中の飛行場を巡って旅行した気になろうというシリーズ。
今回は岩国基地から瀬戸内海を渡って愛媛県松山市にある松山空港まで行ってみようかと思います。
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松山空港
松山空港は愛媛県松山市にある国(国土交通省)の管理する空港。
飛行場コードは
- ICAO:RJOM
- IATA:MYJ
旧日本海軍が設営した松山海軍航空基地が前身で、太平洋戦争中には9つの航空隊が展開したほか、基地の北側に隣接して予科練教育航空隊である松山海軍航空隊が置かれていたそうです。
現在も戦時中に建設された掩体壕(かまぼこ型の格納庫)が空港敷地内に残されているようですね。
太平洋戦争終結後はGHQに接収され、中国・四国地方の占領を担当していたイギリス連邦軍とアメリカ軍の部隊が配置されていますが、1952年に接収が解除されて日本へ返還。
旧基地時代のエプロン(駐機場)を滑走路に転用して民間空港が整備されます。
当初1,200mだった滑走路は順次延伸され、現在はボーイング747のような大型機の就航も可能な規模になっています。
開港当初は国内線のみが運行されていましたが、国際線ターミナルが建設されて国際線も就航する空港となっています。
松山空港への就航路線
国内線
- 日本航空(JAL):羽田、伊丹、福岡、鹿児島
- 全日空(ANA):羽田、中部国際、伊丹、那覇
- アイベックスエアラインズ(IBX):新千歳、仙台、中部国際空港、那覇
- ジェットスタージャパン(JJP):成田
国際線
- 中国東方航空:上海/浦東
- チェジュ航空:ソウル/仁川
- エバー航空:台北/桃園
松山空港の飛行場施設
MSFSに収録されている松山空港の滑走路は
- 滑走路長:8,180ft(約2,500m)
- 滑走路方位:14/32

日本国内でジェット旅客機の就航する飛行場としては、まぁまぁ平均的な滑走路長。
これだけの長さがあれば変に重量のパラメーターをいじりさえしなければ、MSFSにデフォルトで収録されている機体はすべての機種が離着陸可能なはずです。
飛行場周辺に設置されている航法援助施設はVOR DME(コールサイン:MYE)が1基

ローカライザーDME(コールサイン:IMP)1基が設置されています。

この2つがあれば悪天候や夜間といった視界不良時を再現したフライトでも問題なく空港への接近と着陸進入できそうですね。
フライトプラン
飛行ルート
岩国飛行場から松山空港までは直線距離で約55㎞といったところ。

瀬戸内海を渡って直線的に松山空港を目指します。
今回は出発地と目的地の双方の飛行場にVOR DMEがあるので、VOR to VORの飛行ルートを設定することも考えましたが、私の操作方法が悪いのか?設定の仕方が間違っているのか?後方無線機が上手く作動せずVOR DMEの電波が上手くとらえられないので、コクピットに表示される地図と地表の景色を参照しながら飛んでいきます。
あとはシミュレーション上で表示されるPOIがあればその都度降下して上空からPOIを見物して見るといった感じですね。
ちなみにこんなものがあると↓
よりリアルにフライトシムで遊ぶことが出来ます。
使用する機体
岩国飛行場の滑走路長もそこそこ長いので基本的にデフォルトの機体はすべて離陸することが出来ますが、飛行距離が短いのでボーイング747やエアバス320のような旅客機では離陸直後から着陸の準備を始めないといけないので景色を見る余裕がなくなってしまう…。
のんびりと遊覧飛行みたいな感じで飛んでいきたいので今回もヘリコプターのH135を使って飛んでいきましょう。

松山までのフライト
瀬戸内海
たとえ垂直に離陸できるヘリコプターといえども、本来なら駐機場から滑走路まで移動してから離陸する必要があるんですが、所詮はシミュレーターですからね。
まだMSFSの航空管制がヘリコプターに対応していないので管制サービスは利用せず、滑走路までのタキシングも面倒なので駐機位置から直接離陸します。

離陸したら岩国飛行場の南東方向に進路を向けて瀬戸内海を南へ。

いくつもの島々が見えますが、残念ながらこの辺りの土地勘が全くないため、島の名前が一つも分からない…。
POIマーカーも表示されないので寄り道もせず、まっすぐ四国に飛んでいきます。
四国へ上陸
私は生まれてこのかた一度も四国に行ったことが無いんですが、実はフライトシムでも四国に行くのは初めてたっだりして…。
四国出身の友人知人はいるものの、どうも四国に縁が薄いようですね。

もちろん機会があれば行ってみたいとは思ってるんですけど、なかなかその機会が訪れないんですよね~。
せっかくなのでフライトシムで四国の面白そうなところを探しながら飛んでみましょう。
梅津寺公園

岩国から瀬戸内海を飛び越えて一番初めに見つけたPOI。
愛媛で鉄道・バス事業などを展開している伊予鉄グループの所有する公園だそうで、梅や桜、ツツジなどを見ることが出来る花見の名所の一つのようですね。
かつては遊園地が併設されていたようですが、遊園地は2009年に閉園。
跡地は現在多目的広場になっているそうです。
園内には坊ちゃん列車の1号機関車が展示されている他、周辺には日清・日露戦争の名将、秋山好古・真之兄弟の銅像があり、幕末から明治初期の歴史に興味がある人にはなかなか楽しめそうです。

面白そうな所ではあるんですけどね~。
流石にMSFSでは公園の細かい所までは表現できないですね…。
これは実際に行ってみるしかないな!
松山総合公園

こちらは松山の景色を一望できる小高い山の上にある総合公園。
山頂には360度を見渡すことのできるヨーロッパの古城を思わせる“フライブルグ城”という展望台や広場、遊具、花壇などがあるようです。
さっきの梅津寺公園と同じく、『公園をMSFSで上空から見てもな~』なんて思ってましたが、あとで調べてみると山頂に建つフライブルグ城が意外とそれっぽく再現されてる!


形は全然違いますけど、AIの自動生成にしてはなかなか上手く特徴をつかんでる感じですね。
松山城・湯築城跡
観光地巡りで個人的に外せないのがご当地のお城!
MSFSでも上空からお城を見つけると必ず近寄って見物してみるんですが、大体残念な感じになってるんですよね…。

松山城は天守閣が立派なビルになってました…。
このビルに接するようにして建っている建物が瓦葺きっぽい感じの三角屋根の建物になっているのがまた中途半端で残念さを際立たせますね…。

松山城の北東には湯築(ゆづき)城という、中世に建てられたといわれるお城の遺跡があるんですが、こちらの方は完全に木に覆われていて何も見えないような状態でした。
まぁこちらは発掘現場があるだけで建物は何もないんですけどね。
ちなみに湯築城跡に隣接するような感じで道後公園と正岡子規記念博物館があります。
坊っちゃんスタジアム
正式には“松山中央公園野球場”なんですが、公募によって命名された『坊っちゃんスタジアム』という愛称の方が通りが良いかもしれませんね。

愛称の由来は松山市を舞台にした夏目漱石の小説「坊ちゃん」にちなんだもので、松山市内には坊っちゃんスタジアム以外にも坊ちゃんにちなんだ愛称を持つものがいくつもあるそうです。
流石に野球場くらいのサイズの建物となるとMSFSでもかなりリアルに表現されているはず…。
と思ったんですが、残念ながらBingMapのテクスチャーが張られているだけで、ずいぶんとのっぺりとした野球場となっています。

せっかくなのでグラウンドに着陸してみましたが、なぜか3塁側のファールライン沿いに木が生えてました…。
多分テクスチャーの色調からAIが『ここは多分雑木林かなんかじゃね?』と判断したんでしょうね。
グラウンド自体も本来芝が植えられている部分は草原のようになっていて、野球をしたらあっという間にボールが無くなりそうな感じです。
アドオンでも入れればよりリアルになるんでしょうけど、デフォルトではまぁこんなもんかな。
たまにスタジアムの中が住宅展示場のようになっていたりするところもあったりするので、それに比べればだいぶましです。
松山空港
松山空港周辺のPOIは他にも色々とあったんですが、すべてを見て回るときりがないのでいい加減松山空港へ向かいましょう。

いつも通り着陸前に空港施設を上空から見物します。
松山空港はアドオンを導入していないので、デフォルトのAI作成モデルの状態ですが、割と雰囲気が出ていてうまく再現されていそうな感じ。

管制塔と立体駐車場が無いのが残念ですが、AI作成のターミナルビルはそこそこうまく出来てる?

出発時と同じく滑走路を使わずにダイレクトに駐機場に着陸しました。
サマリー
MSFSは地上の表現が他のフライトシムに比べると遥かに精密になっていますが、流石に公園のような場所は上空から見ても良くわからないですね…。
特徴的な建物とPOIがあればいいんですけど、両方ともなければただの草地や森にしか見えません。
地元の人ならパッと分かるのかもしれませんけどねぇ。
土地勘のないよそから来た人には分かりづらいな~。
それでも今までのフライトシムと比較すれば革命的なまでに綺麗になっていますし、GoogleMapみたいな地図を片手にフライト出来るほど正確に表現されてるんですけどね。
容量に余裕があればもう少し地方都市のアドオンを入れてみるのも良いかもしれません。
あればの話ですけど…。
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