佐久間ダム湖岸公園の桜もなかなか見事でしたが、あいにく見入った時期が遅く、桜が結構散ってしまっていました…。
残念ですが自然が相手じゃしょうがない。
しかし、せっかく佐久間までやってきてそのまま帰るのももったいないので、天竜川沿いにツーリングでもしながら、桜の綺麗な場所でも探してみることにしました。
取りあえず南下して秋葉ダムの方に向かってみましょう。

一旦佐久間の市街地まで降り、そこから国道152号に沿って南下するルートです。
このルート上は佐久間ダムに関連する電力施設が多いので、電力系施設やシステムのマニアな人達には有名な施設が密集しています。

右に見えるのは佐久間周波数変換所。
東日本大震災後に西日本の電力を東京電力に融通する際に活躍したのがこの佐久間周波数変換所。
日本の電源周波数は東日本が50Hz、西日本が60Hzの交流となってるため、単純に電線をつなげただけでは東西の電源を接続することが出来ません。
そのため緊急時に電力の融通しあえるように周波数変換所というものが日本に3か所設けられており、佐久間周波数変換所はそのうちの1つになります。

佐久間周波数変換所沿いの道路の両端には桜並木が植えられています。
佐久間ダムの桜は結構散ってしまっていましたが、こちらはちょうど満開になったばかりのようですね。
微妙に日当たりが悪いので開花が遅かったんでしょう。

国道473号に合流して佐久間の市街地へ。

途中には佐久間発電所があり、佐久間ダムのダム湖に蓄えられた水はダムの堤の東側にある取水塔から取り込まれ

山をくりぬいて作られた導水管を通って天竜川沿いの佐久間発電所へ。
実はこの記事を書くまで発電所は佐久間ダムと同じ場所にあると思い込んでいたんですが、意外と離れた場所にあるんですね。
ちなみに佐久間発電所で発電に利用された水はそのまま天竜川には帰らず、天竜川の下を潜る導水管を通って対岸の佐久間第2発電所でさらに発電に利用され、これでようやく天竜川に帰るんだそうです。
エネルギーを無駄なく有効活用してるんですね。

佐久間発電所の脇を通って少し走ると佐久間の市街地へ出ます。
かつては林業で栄え、佐久間ダムの建設で賑わいを見せた街ではあるんですが…。
国産材の需要低下で林業は斜陽産業となり、佐久間ダム建設の好景気もダム建設が終われば終焉を迎え、今では山間部の錆びれた田舎町となってしまいました。
まぁこれでもJR飯田線の沿線なので、私の住んでいる場所よりは余程栄えてるんですけどね!

それでも少し走ると国道なんだか林道なんだかわからないような田舎道になるあたり、相当な山奥にある町なのは間違いありませんね。
街中に住んでいる人がたまにこういったところを走る分には楽しいんでしょうけど、田舎に住んでる身としてはありふれた景色なので特に感慨も無く…。
まぁ適度にカーブとアップダウンがあるので走ってて楽しいことは間違いないんですがね。
あと、大きな声では言えませんが滅多にお巡りさんも通らないので…。
そのかわり救急車を呼んでもなかなか来ませんが…。

こんな寂れた田舎にも民宿があったりします。
よく見ると民宿だけでなく、食堂や仕出し、建築業もやってるようですけど、何屋さんが本業なんでしょうね?
天竜川沿いでアユやウナギなどが釣れるのかな?
シーズンになると意外なほどお客さんが来るのかもしれませんね。
私の家から1時間くらいで来れるので泊まることはまず無いですが、食堂が気になるのでそのうち行ってみようかと思います。

ここで152号線に合流。
左に行くと水窪を経て長野方面へ、右に行くと秋葉、二俣を経て浜松へ。

対岸の桜並木が綺麗ですけど、どうせならあっちの道を走ったほうが良かった?
なんて走りながら思っていたんですが、あの道は途中で行き止まりになっているので、結局戻ることになるんですよね…。
結果的に面倒なことにならずに済んだんですが、下調べなしに走ってるので色々と見どころを見落としがち…。
いい加減バイクにナビを付けようかな?
スマホのナビでもいいんですけど、山の中に入るとうっかり圏外に行っちゃったりもしますからね。

152号線に入って天竜川に沿って南下。
緩やかなカーブを描く快走路なのでスピードを出しやすいんですが、せっかくなので景色を眺めながらのんびりと…。
と行きたいんですけど、法定速度で走ってるとバンバン抜かれていくんですよね~。
まぁ追い越し可の区間が長く続くうえ、見通しの良い長い直線区間が続くので、左によってやり過ごせばいいんですけど、流石に変な煽り方をしてくる車も無いのでマイペースで行きましょうかね。

秋葉ダムが見えてきました!
152号線から秋葉ダムに行くための道が結構トリッキーで…。

トンネル内の分岐を抜けるんですけど、これが初見だと見つけづらい…。
トンネルの手前やトンネル内にも標識があるんですが、これがまた小さい上に路面にも表示が無いですからね。
実は以前にも秋葉ダムに行ったことがあるんですが、その時は分岐に気づかず通り過ぎてしまいました…。
もう少し分かりやすい標識にしてくれると助かるんですが、それ程メジャーな観光地という訳でもないのでこんなもんなんでしょうね。

そんなわかりづらい分岐を抜けると秋葉ダムの堤の上の道路に出ます。
取りあえず対岸に渡り、秋葉ダム湖の千本桜を見に行く事にしました。

駐車場にバイクを止めて歩いて行こうかとも思ったんですが、千本桜というだけの事はあって、桜並木がかなり長く続いているのでバイクで並木沿いを走ります。

こちらも佐久間ダムと同じく、満開の時期を過ぎて花が散ってしまっていますね…。
木によっては若葉が芽吹いてうっすら緑色になってました。
この辺りは浜松の平野部に比べると気温が低めなのですが、川沿いは日当たりがいいためか開花時期がほんの少し早いようです。
平野部の桜が5分、6分咲き位になった頃に行くと丁度いいのかな?
来年はもう少し早く見に行きたいですね。
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