Microsoft Flight Simulator(MSFS)で日本中の飛行場を周ってみようという訳で、今回は上五島飛行場を飛び立って九州北部をほぼ横断するような感じで、福岡県北部にある航空自衛隊芦屋基地までフライトしてみました。
Table of Contents
芦屋基地
芦屋飛行場は福岡県遠賀郡の芦屋町と岡垣町にまたがった位置にあり航空自衛隊の管理する軍用飛行場。
飛行場コードは
- ICAOコード:RJFA
- IATAコード:なし
この飛行場には民間の定期便が飛来することは無いため、IATAコードは割り当てられていません。
芦屋基地のルーツは旧日本陸軍の芦屋陸軍飛行場で、飛行場の開設は太平洋戦争末期の1942年。
太平洋戦争中は九州北部の防空のために戦闘機部隊が置かれ、一式戦闘機「隼」、三式戦闘機「飛燕」、五式戦闘機などの戦闘機が配備されていたようです。
太平洋戦争が終結すると芦屋陸軍飛行場はアメリカ軍に接収され、アメリカ空軍第8戦術戦闘航空団が駐留。
この頃はP-51が配備されていたようで、旧陸軍の時代から長く戦闘機の基地として使用されていました。
アメリカ軍芦屋基地時代には進駐専用線として国鉄芦屋線が基地に引き込まれ、燃料や資材の搬入に使われていたようです。
航空自衛隊発足の5年後には地元の誘致により航空自衛隊芦屋基地となり、芦屋救難隊が新設されたほか、第3術科学校と第13飛行教育団が移駐。
旧日本陸軍とアメリカ軍の駐留していた時代には戦闘機部隊が置かれていましたが、航空自衛隊となってからはパイロットを養成するための訓練基地となっていて戦闘機は一度も配備されていません。
芦屋基地所属の飛行部隊
2021年現在芦屋基地に所属する飛行部隊は
航空総隊隷下
- 航空救難団飛行群
芦屋救難隊(UH-60J/U-125A)
航空教育集団隷下
- 第13飛行教育団
第1飛行教育隊(T-4)
第2飛行教育隊(T-4)
の計3個飛行隊が所属しています。
飛行場情報
MSFSに収録されている芦屋飛行場の滑走路は
- 滑走路長:5,418ft(約1,640m)
- 滑走路方位:12/30

航法援助施設は滑走路の北西にVOR DMEが1基(コールサイン:AHT)設置されていています。

航空自衛隊の他の基地と比較すると滑走路がかなり短いような気もしますが、この基地で運用しているのは小型軽量な練習機のT-4なので運用上それほど滑走路の長さを必要としないんでしょうね。
T-4はMSFSに収録されていませんが、似たようなタイプの機体がアドオンとして販売されているので、そういった機体を使うとなんとなく飛行学生の気分が味わえるかもしれません。
フライトプラン
今回は上五島空港から出発するわけですが上五島空港の滑走路長がかなり短い(約780m)ため、離陸できる飛行機が限られます…。
せっかく芦屋基地に向かうのでこんな飛行機を使ってみたいんですが↓

ギリギリ離陸できないかも…。
まぁやってやれないこともないんでしょうけどね。
いろいろ悩みましたが今回はDimond AircraftのDA62を使う事にしました。

詳しい性能は分かりませんが、多分余裕で離陸出来るはずです。
飛行ルートはVOR DMEを経由して

上五島飛行場→IKE(壱岐VOR)→DGC(福岡VOR)→AHT(芦屋VOR)→芦屋飛行場
というコースを辿ります。
九州本島の北の海岸沿いを舐めるように飛行して芦屋基地に北からアプローチするような感じですね。
芦屋飛行場へのフライト
今回はリアルタイムの気象条件を再現するライブウェザーにしてみました。
上五島を離陸した頃はうっすら雲がかかっている状態でしたが、九州本島上空に差し掛かるとかなり分厚い雲がべったりと張り付いてかなり視界が悪くなります。
VFR(有視界飛行方式)では雲の中を飛ぶことが禁止されているので、雲を回避して高度3,000ft(約1,000m)まで上昇。

ゲームの中で律義に航空法の飛行ルールに従う必要は無いんですが、雲の中を飛ぶと周りの景色が見えませんしね。
そう思って高度を上げましたけど、ここまで雲が分厚いと地上の様子が全く見えません…。
GPSナビが搭載されているので目的地までのルートは分かるんですが、これじゃ地上の様子が見えないですね。
そしてこの感じだと芦屋基地の上空も雲で覆われているので、滑走路に降りるためにはこの雲を突っ切って降下する必要があります。
そうすると周囲の状況が分からないまま低空を飛ぶことになるので山にぶつかる可能性が…。
せっかく雲の上まで上昇しましたが雲の切れ目を探して降下することにしました。

上手い事雲の切れ間を見つけたので、ここに飛び込みますが

雲の下も霧がかかっているような感じであまり視界はよろしくないですね。
しかも正面に標高の高い山があったので、再び高度を上げて雲の上へ。

結局芦屋基地の周辺まで雲の中を飛行することになりました…。

ライブウェザーは雲だけでなく、降水量や風向風速などもリアルタイムで反映されるので面白いんですけど、たまにこういうことになるから難しい…。
まぁ難しいからこそ遊び甲斐があるんですけどね!

電波航法でVOR DMEをたどりつつ、GPSマップを頼りにしながらどうにか芦屋基地にたどり着きました。
サマリー
今回は上五島から芦屋飛行場までフライトしました。
たまにライブウェザーで飛ぶのも面白いんですけど、フライト前に現地の天候を確認しておくべきでしたね…。
遊覧飛行的なフライトをするのであればプリセットの気象条件で快晴の状態に切り替えたほうが良さそうです。
やっぱり地上が見えないとこの手のフライトは面白くないですからね!
次のフライトはこちらから↓
コメント