Microsoft Flight Simulator(MSFS)で日本のあちこちを飛び回って旅行した気になろうというシリーズ。
今回は大分県国東市にある大分空港から福岡県築上郡にある航空自衛隊の“築城基地”までフライトしてみました。
Table of Contents
築城基地
築城基地航空自衛隊の管理する軍用飛行場。
飛行場コードは
- ICAOコード:RJFZ
- IATAコード:無し
民間の定期路線が就航していないためIATAコードは割り当てられていません。
築城基地のルーツは1942年に旧日本海軍の設営した築城飛行場。
太平洋戦争中には戦闘機部隊が配備され、1945年8月9日の長崎への原爆投下の際には、長崎に向かっていた原爆投下部隊の迎撃に向かう戦闘機が築城飛行場からも出撃していたそうです。
太平洋戦争終結後にはアメリカ軍に接収されますが、航空自衛隊発足後の1957年に接収が解除されるまで極東米軍の築城基地となっていました。
1954年の自衛隊発足当時には航空自衛隊のパイロット候補生に飛行訓練を施す教育部隊が配備され、同年よりアメリカ軍から供与されたT-33ジェット練習機を使用して訓練を開始。

同年5月には戦後日本初のジェット機のパイロットが誕生しています。
その5か月後にはT-33と同じくアメリカから供与されたF-86戦闘機が築城基地に配備され、翌1956年にはF-86による飛行訓練を行う戦闘機高等教育課程の第1期を開講。
開講時には記念式典が開かれたそうで、このときには日本人初のジェット戦闘機パイロットによる展示飛行が行われているようです。

航空自衛隊創世期にはパイロット教育を主に担当する基地でしたが、組織改編に伴い1960年代中頃からは戦闘機を運用する戦闘航空団である第8航空団が置かれ、その後は部隊と施設が順次拡充されて現在に至ります。
航空自衛隊発足の地は諸説ありますが、航空自衛隊初のジェット機のパイロットが生まれているという点で、築城基地こそが航空自衛隊発足の地であると主張する人もいますね。
築城基地所在の飛行部隊
2021年3月時点では
西部航空方面隊隷下
- 第8航空団
第6飛行隊(F-2A/B、T-4)
第8飛行隊(F-2A/B、T-4)
の2個飛行隊が配置されています。
航空自衛隊の基地というと県警や県の防災ヘリが拠点を置いていることが多いですが、築城基地には航空自衛隊以外に使用者はいません。
飛行場情報
MSFSに収録されている築城飛行場の滑走路は
- 滑走路長:7,861ft(約2,400m)
- 滑走路方位:07/25

離着陸に必要な距離の長いジェット戦闘機を運用する基地なので滑走路はかなり長めになっています。
滑走路の片方が海に面していて海抜が低いのが築城基地の特徴ですが、MSFSでは標高までは分かりませんね。
現実世界では恐らく10ft(約3m)も無いんじゃないかと思いますが、MSFSも同じくらいでしょう。

築城基地に置かれている航法援助施設はVOR DME(TQT 110.40MHz)のみです。
Localizer DMEなどが無くて非常にシンプルなので、航法無線を使う練習をする時の目的地や経由地に丁度いいかも?
フライトプラン
今回は出発地と目的地の滑走路長に余裕があるので、デフォルト機はすべて離着陸可能です。
とはいえ飛行距離は短いので、ボーイング747のような大型のジェット旅客機やサイテーションのような高速のビジネスジェットを使うと、離陸したかと思ったらすぐに着陸準備を始めないといけないのでバタバタして地上の景色を眺める余裕がなくなる…。
とはいえセスナ152のような単発のレシプロ機も飽きてきたので、DiamondのDA62という双発のレシプロ機を使ってみることにしました。

ジェット機程のスピードは出ませんが、機体の安定性が高い飛行機です。
グラスコクピット化されていて計器類が見やすいので誰でも飛ばしやすいのではないでしょうか?
実機は双発機のライセンスを取得するための訓練機として使われることが多いみたいですね。
この辺りの土地勘は殆ど無いので今回飛行ルートは↓

大分空港から築城基地を直線で結ぶというものにしました。
後は上空から地上を眺めつつ、いつも通り色々と寄り道していこうかと思います。
築城基地へのフライト
という訳で築城基地に向けて出発しましたが…。
ルート上に特に気になるものも無かったため、寄り道せず、国東半島から周防灘の海岸沿いを築城基地へ。
この辺りも何もない訳じゃないんですけどね~。
まぁたまにはそんなこともありますよ…。
築城基地も良く再現できている…と言いたいところですが、あいにく築城には現役中に1度しか行ったことが無いので、基地内に何があるかよく知らないんですよね…。
なので再現性についてはノーコメントで…。
まぁ保安上の問題もあるのでどのみち細かいことまで言えませんけどね。
次のフライトはこちらから↓
コメント