秋葉神社に寄った帰りに、前から気になっていた道の駅『花桃の里』に寄ってみたのはいいものの、残念ながら到着したのが営業終了後…。
なので道の駅によることはできなかったわけですが、その裏手にある『夢のかけ橋』のほうは営業時間に関係なくいつでも渡れるということで、せっかくだから渡ってみよう!
というのが前回の記事↓
今回は『夢のかけ橋』を渡って対岸にある『井砂ボートパーク』まで行ってみました。
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夢のかけ橋
夢のかけ橋は天竜川に建設された船明ダムのダム湖を跨ぐ橋で、静岡県浜松市天竜区大川地区にあります。
国道152号線がこの橋の下をくぐっているので、152号線を使って秋葉神社や水窪方面に行ったことのある人にはおなじみかもしれませんね。

車やバイクは通行できない自転車・歩行者専用のなんですが、元々は国鉄佐久間線という未成線の一部なんだそうで。
この佐久間線、国鉄二俣線の遠江二俣駅(現在の天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅)から飯田線の中部天竜駅を結ぶ計画だったそうなんですが、1960年代後半に着工はしたものの建設中の1980年、国鉄再建法により佐久間線の事業計画は凍結。
夢のかけ橋は元々は佐久間線の“第二天竜川橋梁”として建設が進められてきましたが、橋脚が4基出来上がったところで建設中止に…。
その後国鉄がJRとなり、二俣線は第3セクターの天竜浜名湖鉄道となりますが、佐久間線の建設はJRが継承するでもなく、第3セクター立ち上がるでもなく、長らく放置されてきました。
ところが船明ダム湖にボート競技場が整備されて運用が本格化、道の駅『花桃の里』が開業すると、この2つを接続するために橋脚跡を再利用して橋をかけようという動きが起こり、2000年に『夢のかけはし』として完成しました。
佐久間線は単線で整備される計画だったようで、事業凍結前に作られていた橋脚も単線の線路を支えるための細いもの。
このため夢のかけ橋は車やバイクといった車両の通行できない“自転車歩行者専用橋”となっています。
ちなみに佐久間線はかなり中途半端な状態で事業凍結したようで、夢のかけ橋の元となった第二天竜橋梁の他にも橋脚やトンネル、築堤などが現在も残ってたりします。
こういった遺構を探して歩き回るのも楽しそうなので、そのうち行ってみたいと思います。
渡ってみた
というわけで、前置きが長くなりましたが夢のかけ橋を渡っていきたいと思います。
花桃の里の裏手に階段があり、ここを登って夢のかけ橋へ。

橋のたもとには“自転車歩行者専用道路”の標識がありますけど、車止めのポールが立っているので自転車では進入しづらいかもしれませんね…。

別に自転車で通っても問題は無いと思いますが、勘違いした人から文句を言われる可能性が…。
橋の上からはエメラルドグリーンが綺麗なダム湖と、その周辺の山々を一望できますが、行った時間が悪かった…。

午後4時くらいに行ったんですが、山に囲まれた地区なので晩秋の時期は日が落ちるのが早いんですよ。

なので全体的に薄暗い感じに…。
紅葉シーズンに期待したくなるような景色ですが、残念ながら周囲の山にはほぼ杉しか植えられていないため、年がら年中似たような景色ですね。
午前中や午後の早い時間帯に行けばもっときれいな景色を見ることが出来ると思います。
まぁ夕暮れ時の景色も、これはこれで風情があって悪くないですけどね。
井砂ボートパーク
夢のかけ橋を渡った先にある『井砂(いすか)ボートパーク』は漕艇競技(レガッタ)の艇庫となっている施設です。

学校や企業のボート部が利用していたり、レガッタの競技会が開催されたりするようですが、この日は誰もいない寂しい感じでした。
観光客向けにスワンボートや手漕ぎボート的な物を貸し出す“貸しボート屋”みたいなものをイメージしていましたが、ここはそんな緩い所ではなく、ガチなボート競技場ですね。
個人的には夏場限定で貸しボート屋でもやってくれたらいいと思うんですが、安全管理がうるさいこのご時世では難しいかもしれません。
つまらん世の中になったもんだなぁ…。
人気も無く営業している様子もありませんが、せっかくここまで来たので施設の周りをウロウロ。
施設の外から直接2階のテラスに入れたのでちょっとお邪魔して…。

テラスにはイスとテーブルが置かれ、散歩やピクニックの休憩にちょうど良さそうな感じ。

ここから見るダム湖の景色もなかなか良いですね。

この時間帯は完全に山陰に入ってしまっているため薄暗くなっていますが、もっと日の高い時に来たらまた違った雰囲気になるのではないでしょうか?
ダム湖の上にはトンビが飛んでいてのどかな感じですねぇ。

桟橋の辺りまで降りてきました。

建物から桟橋まではこのスロープを使って船を下ろすんでしょうね。

施設の周りをウロウロしてみましたが、特にこれといったものは…。
誰か練習していたりボートの整備でもして居れば色々と話を聞けたかもしれませんけどね。
まぁタイミングもあるし仕方がない。
今日の所はこの辺にして、また時期や時間帯を改めて遊びに来ることにしましょう。
というわけで、長年気になっていた夢のかけ橋を渡ってみました。
新型コロナの影響で行楽客が減っている時期ではありますが、休日の夕方4~5時くらいにしては人が多かったという印象ですね。
予想では道中誰ともすれ違うことがないと思っていたんですが、橋の行き帰りで結構家族連れの人たちとすれ違ったので驚きました。
晩秋でだいぶ気温が低くなってきたとはいえ、そこまで寒くも無いいい時期ですからね。
浜松市内から車で90分程度の立地かつ、人と密になる心配も無いようなオープンエアな環境なので、気分転換がてら気楽に足を運べるのかもしれません。
これで道の駅が営業していればオヤツでも食べながらウロウロ出来たんですけどねぇ…。
次はもっと早い時間帯に遊びに行こうと思います。
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