Microsoft Flight Simulator(MSFS)で日本中を飛び回って家にいながら旅行した気になろうという訳で、沖縄の離島を巡るアイランドホッピングをしてます。
今回のフライトは宮古島にある宮古空港から久米島の“久米島空港”まで!
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久米島空港
沖縄県島尻郡久米島町の久米島にある地方管理空港。
飛行場コードは
ICAOコード:ROKJ
IATAコード:UEO
1963年に沖縄返還前の琉球政府によって作られた空港です。
開港当初より民間の定期便の発着する民間空港で、当時はYS-11を運航していたようですね。
開港後まもなく滑走路長が延伸されていますが、それでもジェット旅客機を運航するためには短く短距離離着陸性能に優れたコミューター機がメインで運行され、沖縄本島や離島を結ぶ路線が開設されていたようです。
1997年に再び滑走路を延伸してジェット旅客機の運航が可能となると福岡との定期路線も開設されるようになりましたが、当初の予想ほど旅客数が増えなかったようで廃止されています。
久米島空港への就航路線
2021年時点では国内線のみ就航しています
- 日本航空(JAL):羽田(季節運航)
- 日本トランスオーシャン航空(JTA):那覇
- 琉球エアコミューター(RAC):那覇
久米島空港の飛行場施設
MSFSに収録されている久米島空港の滑走路は
- 滑走路長:6,552ft(約2,000m)
- 滑走路方位:03/21

航法援助施設は滑走路の北東にVOR/DME(コールサイン:KXC)とランウェイ03への進入誘導灯にローカライザーDME(コールサイン:IKX)がそれぞれ1基設置されています。
フライトプラン
今回は洋上の飛行区間が長いです。

飛行距離は123マイル、飛行予定時間は1時間20分。
洋上に出てしまうと地上のランドマークから自機の位置を割り出す地文航法や推測航法といったナビゲーションが使えないですし、肝心のコンパスの精度がグダグダなのでほとんどあてにならなかったりして…。
(※リアリティの設定をHARDにするとジャイロコンパスのドリフト(誤差の蓄積による表示のずれ)の自動補正が無くなるため、放置するとコンパスが180°ずれたりします。自動補正をONにしておけばいいだけなんですけどね。)

というわけで、あてにならないコンパスの代わりに、地上にある航法援助施設(NAVAID)を使って飛ぶわけですが、このNAVAIDの位置を自機に搭載された航法計器から推測して飛行するのが計器航法?
正確にはなんて言うんだろう?

今回は久米島空港にあるVOR/DMEと呼ばれるタイプの物を目標にして飛んでいきます。
VOR/DMEの説明は長くなるので省きますが、電波を放射する灯台みたいなもんだと思ってもらえれば大体正解。
地文航法なら地上のランドマークを見ながら飛べばいいので地図一枚あれば飛べますが、計器航法だと事前に目標となる場所の周辺にあるNAVAIDの周波数を調べたり、航法計器の設定をしないと行けなかったりとちょっと面倒…。
その代わり事前準備と機器の設定がちゃんとできていれば、夜間や悪天候で視界の悪い時、さらには今回のようにランドマークの無い洋上を長時間飛ぶといった場合でも確実に目的地まで到達できます。
GPSナビもあるので事前に設定したルートをナビの画面上に表示させ、そこをトレースするように飛ぶことも出来ますけど、残念ながら今回使う飛行機にはそこまでハイテクな機材は搭載されていないので…。
まぁナビを搭載した飛行機で飛べば簡単なんですけど、あえてこういう飛ばし方をするのもなんとなく気分が出て良いじゃないですか。
前回はいつもと趣向を変えて夕暮れ時の時間設定で伊良部島から伊良部大橋沿いに宮古島までフライトして、宮古島南部の街並みを見てみましたが↓
今回はいつも通り日中のフライトです。
フライトシム内の時間を固定できればずっと私の好きな夕方の風景を楽しみながら飛べるんですが時間帯を固定することが出来ないので飛行時間が長いと目的地に着いた頃には完全に日が落ちてしまうんですよね…。
これでは暗くて遊覧飛行にならないので日中の時間帯で飛ぶことにしました。
好きな時間帯に固定するようなMODでもあると便利なんですが…。
久米島空港へのフライト
航法無線と計器の設定ができたら宮古空港のランウェイ22から離陸。
VOR/DMEからは360°全周囲に電波が放射されていて、10°刻みで位相差が付けられています。この位相差をとらえることで、自機をVOR/DMEのある特定の方角へ接近させたり遠ざけたりすることが出来るわけです。

今回の目的地である久米島は、宮古空港から043°の方角にあるので宮古空港に設置されているVOR/DME“MYC”の043°の方角に放射されている電波に乗ればいいことになります。
ただ、いくら一定の方角をキープしながら飛んでもVOR/DMEからの距離が遠くなればなるほど誤差は増える…。
そこで補正のために久米島空港のVOR/DME“KXC”からの電波もキャッチしていますが、後から考えると初めからKXCの223°あたりのコースに乗っておけばよかったような気が…。
まぁこの辺も気分の問題です。
それに100マイルも離れてるとVOR/DMEの電波が受信できないかもしれないんですよね。
Prepar3DでもそうでしたがNAVAIDの電波はどこにいても受信できるわけではないようで、距離が遠すぎたり山の陰に入ったりすると電波が受信できなくなったりするようです。


宮古空港から離陸して北北東へ飛行すること約1時間半。
ようやく久米島が見えてきました。
計画していたよりも時間がかかっているのは、風の影響で飛行機が流されて進路から大きくずれてしまったため。
修正に結構時間がかかってしまいました…。

島の西端にあるのが久米島空港。
今回も着陸する前に島を一周してみました。

まずは島の南部を海岸沿いに南東へ飛んでいきます。
手前側が兼城地区、川を挟んだ奥側が嘉手苅地区。
沖縄本島からのフェリーや慶良間島へ向かう船は機体の左あたりに映っている兼城港から発着するようです。

そのまま東に飛んで久米島の東の端までやってきました。
ここには準天頂衛生“みちびき”の地上管制施設があるそうで、GoogleMAPを見ると巨大なメロンのようなアンテナドームを確認できますがさすがにMSFSにはそこまで再現されてませんね…。
メロンどころか建物もないのは少し残念です。
ここで左に旋回して久米島の東海岸を北上。

久米島の隣にある奥部島へ。
ここにはキャンプ場や海洋博物館があるそうです。
(↓画像クリックで“じゃらん”の観光案内にジャンプします)
手前に見える立派な建物が博物館かと思ったんですが、Google Mapで調べてみるとAQUA BLUE SPAというリゾート施設だそうで。(2021年に確認したところ閉鎖されているようです)
ちなみにAQUA BLUE SPAの左側がキャンプ場で、右側がうみがめ館と海洋博物館なんですがAIによる自動生成とは思えないくらいにリアルに表現されてます。

今度は島の北部に映って比屋定、宇江城地区。
宇江城には泡盛の“久米仙”の工場があり見学と試飲ができるそうなのでいずれ蔵元まで行って飲んでみたいですが↓
今はわざわざ現地に行かなくてもお取り寄せで何でも手に入る便利な時代になりましたね!
これなら家でチビチビとやりながら久米島上空を遊覧飛行なんてことも出来ますよw
そういえば、この山の頂上の西の端に航空自衛隊の宮古分屯基地があり、警戒管制レーダーが設置されているんですが

さすがに再現されてませんでした…。
こういう類の軍事施設はテロ予防の観点からも再現されていないほうが良いとは思うんですが、いざ行ってみてそれらしき物が無いというのもちょっと残念ですね。

久米島を一周りしたのでそろそろ着陸しましょう。

エプロン地区に入ると何やらおかしなものが↓

よく見ると空港のターミナルビルが無いのにボーディングブリッジだけ設置されてます。
通常は旅客ターミナルから飛行機に乗りやすくするためにボーディングブリッジが設置されているわけですけど、これじゃボーディングブリッジに乗り込むためにタラップが必要になるから、却って乗りづらくないかい?
なんかのバグで一時的にターミナルビルが表示されないのか?
それとも何かのミスでターミナルビルの生成ができなくなっているのか?
どっちかわかりませんけどかなりシュールな絵面ですね…。
サマリー
今回は久々に長距離の洋上飛行を挟みましたが、オートパイロットが無い機体飛ぶのはなかなかキツイ…。
せめて進路の維持ができればだいぶ楽になるんですけど、その手の機器のついていない機体を選んだのは失敗でした。
とはいえ実際オートパイロット使うと今度はやることがなさ過ぎて暇になるんですよねぇ…。
案外使わないほうが暇つぶしには良いのか?
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