Microsoft Flight Simulator(MSFS)で日本中を飛び回って旅行した気になろうというシリーズ。
今回は佐賀県の佐賀空港を出発し、長崎県にある海上自衛隊の大村航空基地までフライトしてみました。
Table of Contents
大村航空基地
大村航空基地は長崎県大村市にある防衛省の管理する軍用空港。
飛行場コードは
- ICAOコード:RJDU
- IATAコード:OMJ
1923年に旧日本海軍の大村海軍航空隊がルーツで、戦前戦中は海軍第21工廠が設置されるなどして航空機の製造から運用までを行う大規模な航空基地となります。
1945年の太平洋戦争終結と日本の敗戦によって旧日本海軍は解体。
1955年に海上自衛隊の航空部隊が配置され同年大村空港も開設されますが、この頃の大村空港は当時の防衛庁ではなく運輸省(現在の国土交通省)によって管理されていたようです。
1975年に大村空港の沖合に浮かぶ箕島を造成した現在の長崎空港が開港すると大村空港側を『長崎空港A滑走路地区』箕島側を『長崎空港B滑走路地区』として供用開始。
2011年には『長崎空港A滑走路』が国土交通省から防衛省に移管されています。
現在は海上自衛隊の基地なのでメインの使用者は海上自衛隊の航空部隊となります。
大村航空基地の飛行部隊
2020年時点で大村航空基地に配備されているのは
第22航空群 第22航空隊
- 第221飛行隊(SH-60J/SH-60K)
- 第222飛行隊(SH-60J/SH-60K)
- 第223飛行隊(SH-60J/SH-60K)
- 第224飛行隊(UH-60J)
の4個飛行隊で、いずれもヘリコプター部隊となっています。
第221~223飛行隊は護衛艦に搭載する艦載ヘリの部隊でいずれも対潜哨戒ヘリを運用中。
残る第224飛行隊は救難ヘリを運用する救難飛行隊となっています。
ちなみに第224飛行隊は水難救助のほかに五島列島や壱岐島、対馬の急患搬送なども行うそうで、陸海空自衛隊で、もっとも多数の災害派遣、救助任務に出動する部隊なんだそうです。
海上自衛隊以外の使用者
海上自衛隊以外にも
- 長崎県警航空隊
- 長崎県防災航空隊
が大村基地を拠点としていて、こちらもヘリコプターを運用しています。
大村航空基地の飛行場施設
MSFS2020に収録されている大村航空基地の滑走路は
- 滑走路長:4,327ft(約1,300m)
- 滑走路方位:18/36

航法援助施設にはVOR/DME(JBT)があり、滑走路西側に設置されています。

フライトプラン
今回のフライトもVFRでVOR to VORのルートを設定しています。
飛行距離が短く経路上に挟むVORが少ないためかRJFS(佐賀空港)とRJDU(大村基地)を直線で結ぶようなルートになりました。

NAVLOGで見ると飛行距離は約22マイル、飛行時間はETEを見ると5分程度ですかね?
下手すると飛んでいるよりもタキシングしている時間の方が長くなるかもしれません。
大村航空基地周辺の観光スポット
長崎空港に近く観光スポットが重複しそうなので今回は大村市のお隣の雲仙・島原方面にフォーカスしてみましょう。
旅行サイトやアクティビティを紹介するサイトを色々と見て面白そうだと思ったのがこれ↓
(↑画像クリックで予約サイトにジャンプします)
雲仙山系の裾野をカラフルなジープ型の4輪バギー駆け抜けるというツアー!
ツアーに参加するためには普通免許が必要になるので若干敷居が高いですが、ゴーカートみたいに小さなジープで野山を走り回るのは何とも楽しそうですね!
バギーについて調べてみましたが、オートマなので操作は簡単そうですし、そこまでスピードが出るわけでもないので女性の方でも安心してツアーに参加できそうです。
あいにく普通免許を持っていないという方はこちらはいかがでしょうか?↓
(↑画像クリックで予約サイトにジャンプします)
電動アシスト自転車で雲仙国立公園を走り、絶景スポットとして人気の“仁田峠”までサイクリングするツアーです。
普通のママチャリやクロスバイク、ロードバイクでサイクリングというと普段から自転車に乗っているような人でもないと大変ですが、電動アシスト付き自転車なら楽々あちこちを周れますよね!
流石に夏場の炎天下は辛いと思うので春先か秋がお勧めです!
春は仁田峠の辺りでミヤマキリシマの花、秋はサイクリング中に見える紅葉、といった感じで景色を楽しみながら走ることが出来ます。
体力に自信のない方はロープウェイでの登山というのも良いかもしれませんね↓
(↑画像クリックで予約サイトにジャンプします)
ケーブルカーのゴンドラから眺める雲仙の紅葉が素晴らしいそうで、毎年紅葉の時期になると多くの観光客が利用するそうです。
サイクリングしながら眺めるのも良いですが、山肌をかすめ飛ぶような感じで走るゴンドラからの眺めは実際にこの目で見てみたい!
実は九州に10年ほど住んでいながら長崎には1度も足を踏み入れたことが無いので、いつの日か遊びに行ってみたいですね。
大村航空基地へのフライト
今回使用するのはビーチクラフト・エアクラフト(現テキストロン・アビエーション)の“キングエア350i”です。
シミュレーションのスタートは佐賀空港のターミナルビルのあたりから。
旅客機用の駐機スポットに小型のプロペラ機が停まってると違和感がありますね…。

今回は飛行距離が短いので計画していた飛行ルートを外れて少し寄り道してみます。
2020年9月下旬にリリースされたMSFSのアップデート“World Update I: Japan”では日本の一部都市や空港のモデリングを大幅に改善したものになるんですが、私も早速このアップデートを導入してみました!
ちょうどいいことに長崎空港がアップデートの対象になっているようなので、大村航空基地にアプローチする前に長崎空港の周辺を一回り。
この後のフライトで長崎空港に降りる予定なので今回はそこまで近づきませんでしたが、遠くから見てもかなり細かい所まで再現されていることがうかがえます。
こちらは長崎空港の南東側からの一枚↓

うっすらですが長崎空港の島と九州本土を結ぶ箕島大橋が見えます。
Prepar3Dのデフォルト状態だと3Dモデルがなく、橋と同じ幅のめちゃくちゃ細い陸地になってるんでしょうね。

このまま長崎空港に着陸したくなりますが…。
この時点ですでに大村航空基地の着陸許可を得ているので進路を右に向け、大村航空基地にアプローチ。

長崎空港と比べると大村航空基地のモデリングはショボい感じが否めませんが、Preper3dに比べれば圧倒的に綺麗で細かく作りこまれたモデルです!
サマリー
MSFS2020のグラフィックはデフォルトの状態でもかなり綺麗で細かいところまで再現されているんですが、“World Update I: Japan”を導入すると部分的ではあるものの地上の再限度がさらに上がります。
さすがに日本国内すべての都市や空港はカバーできていませんが広島の厳島神社、奈良の法隆寺、軍艦島といった観光地、東京・横浜・仙台といった主要な都市にあるメジャーなランドマーク、長崎空港や八丈島空港など一部の地方空港がディテールアップしています。
どうしてもこうした“地上の3Dモデルの質感向上”に目が行きがちですが、個人的には“日本国内の標高情報の修正”というのも見逃せないポイントではないかと思います。
地元の上空を飛んでいると気づくんですが結構地形がおかしくなっていて、川が山を登ったり、ダム湖の水面が妙に傾斜していたりするんですよね…。
あとは街中を走る国道が水没してたりとか…。
アップデートは1度だけでなく、今後も継続的に行われていくようなので、これからの改善に期待しましょう!
まぁ公式よりも先にユーザー有志が修正パッチリリースしそうなきもしますけどね。
次のフライトはこちらから↓
コメント