フライトシムであちこち飛び回って日本中を旅行した気になろうというシリーズ。
今回は鳥取県にある美保飛行場(航空自衛隊美保基地/米子空港)から島根県の出雲市にある“出雲空港”までフライトしてみました。
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出雲空港
出雲空港は島根県出雲市にある地方管理空港。
飛行場コードは
- ICAOコード:RJOC
- IATAコード:IZO
出雲空港の近くにある出雲大社が縁結びにご利益があることにちなみ、出雲空港には『出雲縁結び空港』という愛称が付けられているそうです。
1963年6月30日に島根県営出雲空港として開港していますが、なんと同じ日に福井空港と旭川空港も開港式を行なっているそうです。
この時期は1964年の東京オリンピック開催直前の高度経済成長期で、交通インフラ整備のために日本中の至る所に高速道路や高速鉄道、空港が建設されていた頃。
同じ年に開港した地方空港は非常に多いです。
開港当初はターボプロップ機が多数使われていた時期だったのでこれに対応出来るだけの滑走路長しかありませんでしたが、その後の旅客機のジェット化に合わせて2回滑走路の拡張工事が行われています。
出雲空港への就航路線
2020年10月の時点では出雲空港には国内線のみが乗り入れています。
就航路線は
- 日本航空(JAL):羽田、伊丹
- 日本エアコミューター(JAC):隠岐、福岡
- フジドリームエアライン(FDA):仙台、静岡、小牧、神戸(全路線が日本航空との共同運航)
運航状況は季節や天候によって変更されますので、詳細かつ正確な情報は出雲縁結び空港のHPからご確認ください。
エアライン以外の利用者
エアライン以外には島根県の防災ヘリが出雲空港を拠点として活動しているようです。
出雲空港の飛行場施設
Prepar3dに収録されている出雲空港の滑走路は
滑走路長:6,559ft(約2,000m)
滑走路方位:07/25。
滑走路の東側(ランウェイ25のスレッショルド部分)が宍道湖に突き出たような形で設置されています。

出雲空港に設置されている航法援助施設には空港北側にVOR/DMEが1基とランウェイ25へのアプローチ用のILSが設置されています。

フライトプラン
前回のフライトの終盤、美保飛行場のランウェイ07に着陸するためのトラフィックパターンを飛行中にダウンウィンドレグからベースレグに移行するあたりでもう一つ飛行場が見えていましたが↓

あれが今回の目的地となる出雲空港です。
GoogleMapで計測してみると、出雲空港は米子空港の西南西約17マイル(約33km)の位置にあるので、米子空港のランウェイ25か離陸して2,000ftくらいまで上昇した頃には出雲空港が目視で確認できるんじゃないでしょうか?
これだけ近距離であればフライトプランを作成・検討するまでもなく、ランウェイ25から離陸してそのまま南西方向に飛び、目視で滑走路の位置を確認すれば問題なく着陸出来そうですね。
出雲空港周辺の観光スポット
観光といっていいのかどうかは分かりませんが、出雲に行ったらやっぱり出雲空港には足を運んでみたいですね!
縁結びにご利益があると言われていますが、その効果が最も高いとされているのが一般的には“神無月”とされている旧暦の10月。
この時期は日本中の神様が出雲大社に集まっているためご当地の神様が不在になるということから“神無月”と呼ばれるんですが、逆に出雲大社のある出雲の地ではこの時期を“神有月”と呼ぶんだとか。
この時期に全国から集まった神様は出雲大社で“誰と誰をくっつけるのか?”という縁結びの会議をしているとされ、この時期に出雲大社に参拝すると神様に対するアピールになると言い伝えられているそうです。

てなわけで良縁を求める人はぜひ旧暦の10月に出雲大社に参拝しましょう!
出雲大社に参拝した後はこちら↓
(↑画像クリックで予約サイトにジャンプします)
島根県立古代出雲歴史博物館に行ってみましょう!
古代から脈々と受け継がれる出雲大社への信仰や、多くの先人たちが守ってきた歴史や文化に触れると、出雲大社がただの縁結びの神様ではないということがわかるかと思います。
旅先でふらっと地元の博物館や美術館に行くのも結構面白いんですよ。
たまに歴史の教科書に出てくるような貴重な資料の現物が展示されていたり、たまたま見ていたドキュメンタリーの舞台になていたりして一人で興奮していることがありますw
出雲空港までのフライト
今回は旅客機のフライトモデルで飛ぶには飛行距離が短すぎるのでレシプロエンジン搭載の小型機を使ってみることにします。
レシプロ機もいくつか収録されていますが、短距離フライトでよく使うCommander114では芸がないし、同じく単発のMaule M7 206CやMooneyBravoでは捻りがない…。
とはいえこのフライトのためだけにフライトモデルをダウンロードするのも面倒ではあるので、Prepar3Dにデフォルトで収録されている機体から今までに飛ばしたことがない機体を探してみました。
実はPrepar3Dのデフォルト機は結構種類が多いので、インストールしてから一度も飛ばした事のない機種が結構あるんですよ。
たぶんまだ半分も飛ばしていないんじゃないでしょうか?
デフォルト機でレシプロエンジン搭載の小型機というカテゴライズだと意外と機種が少ないんですが、今回はロッキードが第2次大戦中に開発した戦闘機“P-38”をチョイスしてみました。

戦闘機なので機動性が高く、何より大出力のレシプロエンジンが2基も搭載されているので操作に失敗して失速してもそれなりの高度で飛んでいればリカバリーが簡単なはず!
離着陸時の速度がどれくらいなのかわかりませんが、そこは飛ばしながら探っていくことにしましょう。
出雲空港は美保飛行場に西にあるので米子空港のランウェイ25から離陸したかったんですが、美保の管制からはランウェイ07を使うように指示されてしまいました。
まぁ西向きに離陸しちゃうとあっという間に出雲空港に到着しちゃいますし、ほぼ操舵をしないまま到着してしまうのでそれはそれで面白くないですけどね。
せっかく出雲空港の反対方向に出発したので、P-38で遊びながら着陸するためのデータを簡単に調べてみました。
といってもそんな大層なことをしたわけでもなく、水平飛行しながら飛行速度を徐々に落として失速速度を確認するくらいですけどね。
大体120ノットあたりから高度維持が難しくなり、100ノットを切ると失速するようです。
ということは、ランウェイへのアプローチ速度を150ノット、接地直前のフレアをかけるタイミングで120ノットくらいになるように飛べばいい感じに着陸できるはず…。
着陸速度の当たりがついたところで戦闘機らしいマニューバを色々とやってみますが、意外なことにこの機体はループ出来ないんですよ!
急降下して機体の制限速度ギリギリの速度まで加速すればギリギリループっぽい軌道にはなりますが、ループの上半分では機体姿勢を維持するのがやっと…。
この飛行機で空中戦は出来そうにないですね。
昔何かで『P-38 は高速性と高高度を飛行する能力を生かして敵編隊の上空から緩降下で高速接近し、一撃離脱を繰り返すことで敵編隊を崩して攻撃意図を喪失させる』という戦い方をしていたと読んだ覚えがありますが、もしPrepar3dに収録されているP-38と実物の飛行性能が同じなら、ドッグファイトのような格闘戦に持ち込まれると勝ち目はなさそうです。
とはいえ格闘戦に持ち込まれても加速力を生かせば離脱は容易でしょうから、そうそう簡単には撃墜されることことは無かったんではないでしょうか?

一通り遊んだところで出雲空港へ着陸しますが、アプローチ開始時の速度が200ノットと予定よりもかなり速くなってしまったので1回目はゴーアラウンド…。
体勢を立て直してもう一度アプローチし直します。
2回目はいい感じで速度を抑えてアプローチ開始時の速度は予定通り150ノット。
接地点がだいぶ奥の方になってしまいましたが120ノットでフレアをかけてかなり激しめに接地しました。
やっぱり操縦特性がよくわからない初見の飛行機を飛ばすのは難しいですね…。
サマリー
今回初めてP-38を飛ばしてみましたけど安定性が高くて意外と飛ばしやすい飛行機でしたね。
安定性が高い=機動性に難があるということなので戦闘機としては素直には喜べないところではあるんですが、Preper3dでは他の飛行機と戦うわけではないので、普通に飛ばすには扱いやすくていい飛行機なんじゃないでしょうか?
着陸は上手くいかなかったものの、767の時と同じように何度もタッチ&ゴーを練習すればもっとスムーズに、ソフトにランディングできるかと思います。
全般的には操縦しやすいんですけど第2次大戦中の飛行機なので航法用の計器の設計が古いため使いづらく、なおかつ見づらいですね…。
今回は全く航法機器を使っていないので正確なことはわかりませんが、VOR/DMEを辿るようなクロスカントリーフライトをするにはあまり向いていないかもしれません。
航法計器の問題で遠くの飛行場まで移動するの大変かもしれませんけど、離陸した飛行場の周辺を飛ぶには十分に楽しく飛べる飛行機でした。
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