MSFS2020がどうにかリカバリーしましたがせっかく撮りためた動画があるのと、今のところMSFS2020にはない機種を使ってみたフライトなのであと2回ほどはPrepar3Dでのフライトの様子を。
今回は島根県の隠岐の島町にある隠岐空港から鳥取県にある“美保飛行場”までフライトします。
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美保飛行場
米子空港は鳥取県境港市と米子市の一部に設置された防衛省の管理する飛行場。
航空自衛隊美保基地が置かれ米子空港と滑走路を共有する官民共用空港です。
飛行場コードは
・ICAOコード:RJOH
・IATAコード:YGJ
美保飛行場は元々旧日本海軍の美保海軍航空基地として1943年に開設。
太平洋戦争後は連合軍に接収され、イギリス軍とアメリカ軍が駐留していたようです。
接収中の1955年には航空自衛隊の輸送航空隊が立川基地より移転し、これが現在も美保基地に所属する第3輸送航空隊の源流となっています。
民間空港として運用は1958年より開始され、当初は伊丹への定期便が就航していたようです。
同じ年に連合軍による接収解除により飛行場は日本へ返還され航空自衛隊美保基地が開設されました。
最近は航空自衛隊の新型輸送機C-2の配備や空中給油/輸送機の配備で注目を浴びています。
米子空港の方は境港出身の漫画家“水木しげる”にちなみ、2010年に『米子鬼太郎空港』という愛称が付けられています。
ターミナルビルにはゲゲゲの鬼太郎関連のオブジェが多数設置されているみたいです↓

水木しげるのキャラはマンガで見るとおどろおどろしい感じですが、立体にすると何ともとぼけた感じになって急に親しみやすくなるのが面白いですよねw
米子空港への就航路線
国内線
2020年時点で就航している国内線は、全日空(ANA)の羽田便のみです。
国際線
2020年時点で就航している国際線は
- 香港航空:香港
- 吉祥航空:上海
の2路線ですが新型コロナウィルスの影響により現在は運休中。
運行状況については米子空港のHPで確認してください。
エアライン以外の利用者
エアライン以外の利用者には海上保安庁があります。
米子空港のエプロンに隣接して第八管区海上保安本部の美保基地があり、固定翼機と回転翼機を2機づつ運用しているようです。
航空自衛隊美保基地
滑走路を共有する(というかこちらがメインですが)航空自衛隊美保基地には輸送機を運用する第3輸送航空隊(3輸空)が所在しています。
3輸空はC-2輸送機を運用して自衛隊の航空輸送を担当しているほか、輸送部隊や救難部隊で運用されている固定翼機のパイロットの養成も行っていますが、パイロット教育を担当する第41飛行隊は浜松基地に移動する計画があるようです。
2020年時点で美保基地に所在している飛行部隊は
航空支援集団隷下
第3輸送航空隊
- 第403飛行隊(C-2)
- 第41教育飛行隊(T-400)
となっています。
また、美保飛行場の敷地内には陸上自衛隊美保分屯地もあり、中部方面ヘリコプター隊第3飛行隊が駐留、CH-47を運用しているようです。
美保飛行場の飛行場施設
Prepar3dに収録されている美保飛行場の滑走路は
滑走路長:8,196ft(約2,500m)
滑走路方位:07/25。

航法援助施設はランウェイ25への着陸誘導用にILSが設置されているほか、滑走路の北西側にVOR/DME(コールサインYVE)が設置されています。

フライトプラン
いつも通りフライトプランナーを使って飛行ルートを検討しました。
飛行方式はVFR、飛行経路にJetルートを利用する計画です。

飛行高度はデフォルトのまま4,500ftとしています。
マップを元に作成されたNAVLOGかこちら↓

Jetルートを使用するように設定していますが、隠岐 - 米子間を最短距離で結べるジェットルートがないので今回も2点間を結ぶダイレクトルートとなっています。
いくつかウェイポイントを設定すれば無理やりルートを作ることもできますが面倒になるので今回は
- RJNO(隠岐空港)を離陸
- YVE(美保VOR/DME)のコース193に合流
- RJOH(美保飛行場)へ
というルートです。
空港間の距離は41.6マイル(約77㎞)しかないので巡航高度を上げすぎると着陸前の高度処理が面倒になりますから、飛行高度は4,500ftのままとしておきましょう。
ILSが使えるランウェイ25へ着陸したいので
- YVEの手前5マイルあたりで針路を250°へ
- YVEから10マイルあたりのポイントで左旋回
- 進路を160°にしてベースレグへ進入
という感じで美保飛行場に接近したいと思います。
イメージとしてはこんな感じ↓

赤で書かれているのがアプローチのためのルートになってます。
暗号めいた書き方をしてますが矢印と二けたの数字が方位、数字とNM(ノーチカルマイル:海里)がVOR/DMEからの距離です。
かなり大雑把ですが最近は毎回こんな感じで着陸空港上空のトラフィックパターンをシミュレーションしてます。
こんないい加減なポンチ絵でも描いてみると着陸するときのイメージがしやすくなるもんですね。
IFR(計器飛行方機器)でフライトすれば管制官から飛行高度や進路の誘導を受けることが出来るので、わざわざあんなポンチ絵を描く必要がないんですが、ATCの操作が面倒なんですよ…。
というわけで当分はポンチ絵を描きつつVFRで飛ばすことにします。
本当はAIP見ながら計器進入方式とか試してみたいんですがチャートの解読に時間がかかるんでまだ難しそうですね…。
米子周辺の観光スポット
水木しげるを産み育てた土地だからかどうかは分かりませんが、アート系のワークショップが多いようです↓
(↑画像クリックで予約サイトにジャンプします)
この“ボンツチャイナ”という工房は米子周辺にいくつか教室を構えているようですね。
色々な陶器を作ることが出来るようで、初心者でも簡単に作陶が楽しめる手捻りから、上級者向けのろくろまで体験できます。
手順や技法を丁寧にアドバイスしてもらえるようなので初心者にも安心ですね!
陶芸以外にもガラス工芸のワークショップがありました↓
(↑画像クリックで予約サイトにジャンプします)
気軽に楽しめるガラス工芸というと吹きガラスでコップを作ったり、ガラスをバーナーで溶かして蜻蛉玉を作ったりするのが一般的かと思いますが、なんとここでは本格的なステンドグラスづくりが体験できるようです。
本格的といってもそれほど大きなものではなく、キーホルダーやフォトフレーム、ランプシェードといった比較的小さなもの。
必要な物は全て工房に準備されているので、手ぶらで行っても楽しめるというのが良いです!
アウトドア系のアクティビティも面白いですが、こういったワークショップもやってみると意外な才能が開花したりするかも?
米子空港へのフライト
今回の使用機材はSimviationというフライトモデルを頒布しているサイトから拾ってきたフリーウェアの機体“エアバスA330-300”です。

色々なエアラインのライブラリーがありましたが、今回はデルタ航空バージョンです。
サービスや機内食でなんだかんだ言われてますが、私は悪くないと思いますけどね。
ちなみにこのフライトモデル、外装は双発機のA330なんですが…

コクピットは4発機のA340の物を流用しているため、エンジン計器が4つ分付いてたり、スロットルレバーが4本あったりします。
まぁA320以降のエアバス機はコクピットのインターフェイスが共通化されている上に、相互乗員資格が認められているくらい操縦特性が似通ってますからね。
スロットルレバーなんかフライト中に見ることはまずないですし、エンジン計器もNo.1と2が正常に表示されていればどうということは無いので気にしません!
スタート地点は壱岐空港のエプロンとしたかったのですが、出発空港の選択メニューにエプロンの表示が無かったのでランウェイ26のスレッショルドからのスタートとなります。
今回のフライトの様子はこちらから↓
初見の飛行機なので機器類の操作の仕方がほぼわからないまま飛ばしてみましたが案外なんとかなりました。
オートパイロットを使わなければ飛行機の基本的な操縦方法はどの機種でも大して変わらないということですかね?
初見の飛行機なので着陸速度がわかりませんでしたが、機体規模や形状、搭載しているエンジンから767とそれほど変わらないと予想、ファイナルレグ開始点の高度を2,500ft、速度を140ノットとしてみましたが…

これがまた予想通りだったようで今までになくきれいに着陸できました!
接地点が目標としていた場所よりも若干手前ですが私の中では納得のいくランディングです。
サマリー
やっぱり何事においても事前の準備が大事ですね。
こんな遊びで飛ばしているだけのフライトシムでも、事前に飛行計画らしきものを作っておけばスムーズに目的地まで行けますし、今回のように当初予定していた滑走路への進入が出来ない場合に備え、計画段階でどちらの滑走路へも進入しやすいルートを考えておけば対応が楽になりますね。
今回上手く着陸できたのも事前の計画で針路や高度などをある程度決めていたおかげで、アプローチ中に余計な作業をしなくてよくなり、滑走路への進入に集中できたからというのもあるかもしれません。
次のフライトはこちらから↓
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