今更ながらですがPrepar3Dのトレーニング用のシナリオで基礎的な操縦方法を勉強中です。
エースコンバットシリーズを数百時間やりこんで『飛行機飛ばすのなんか大したことじゃない!』なんて思ってましたが、エースコンバットの経験はPrepar3DやMSFSシリーズ、X-planeシリーズみたいなリアル寄りのフライトシムの前にはほとんど役に立たないことが今更ながらよくわかりました…。
飛行機を空中に浮かべるだけならどうにかな出来ても丁寧なフライトをするためにはちゃんとした知識や理屈がないとダメですね。
Table of Contents
ブリーフィング
というわけで今回はPrepar3Dに収録されているトレーニング用のシナリオ“Taxi, Takeoff, Air Maneuvers, and Landing”に挑戦してみます。
訓練エリアはアリゾナ州のプレスコット・リージョナル空港(プレスコット市営空港)とその周辺。
使用する飛行機はMaule M7 260Cという単発レシプロで、尾輪式(飛行機の後ろにタイヤがついていてお尻を引きずりながら滑走するタイプの飛行機、テイルドラッガーとも言いますね)の飛行機になります。
難易度はビギナー向けで、所要時間は15分といったところ。

シナリオの内容は地上に駐機している飛行機を滑走路まで移動させて離陸し、飛行場の周辺にゲートが表示されているのでそのゲートをくぐりながら飛行場周辺を飛行、最後に飛行場に降りてくるという基礎的なトレーニングを行うというものです。前回アップしたタッチ&ゴーの練習に近い内容ですね。
Tipsとして
・ダイアログからトラブルの発生を聞きつけたら、オプションメニューからエンジン出力を下げる。
・離陸中と着陸中は可能な限り飛行機をまっすぐにする。
・水平を保つことは重要なので、飛行中には姿勢指示器に注意を払うこと。
といった感じのことが書かれてますが1番上のトラブルに関する話がよくわかりませんね。
シナリオ中に何かトラブルが発生するってこと?

今回もチャートが表示されてますけどここまで大雑把だとチャートの意味がありません…。
赤い丸で囲まれているところが飛行エリアだと思うんですがこの表示だと半径100㎞くらいになると思います。

フライト!
ブリーフィングの内容に一部釈然としないところがありますが、とりあえずスタートしてみましょう。
空港のどこかからスタートのようですが周辺にターミナルが見えないので駐機場ではないようですね。
場所の確認は後でするとしてまずはインストラクターの説明を一通り聞いましたけど英語なのでいまいちよくわかりませんでした…。
大体ブリーフィングと同じことを言っているようですが、フライト中にはインストラクターの補助があるとかなんとか?

機外ビューに切り替えてみましたがどうやら機体は誘導路のど真ん中に止めてあるようですね。
こんなところに飛行機を停めていたら邪魔でしょうがないと思うのですがインストラクターが管制官と調整済みと言っていたので大丈夫なんでしょう。
説明が終わったら早速滑走路に向かってタキシング(地上滑走)を開始します。

タキシングでは誘導路のセンターラインを見ながら走りたいんですが尾輪式の飛行機は機首が上向きになっているので、タキシング中は手前側がほとんど見えません。
尾輪式の飛行機ではセンターラインを確認するために蛇行しながら進む必要があります。
これは慣れてないとなかなかラダーの踏み加減が難しい…。

このシナリオはビギナー向けなので誘導路上に矢印で針路が表示されててそこまで難しくはないですが、ガイドがなければ間違いなく迷子になってるでしょうね…。

滑走路に到着しました。
前が見えないので滑走路のナンバーがわかりませんが方位計を見ると“21”を示しているのでランウェイ21ですね。
ここでインストラクターの指示にしたがってパーキングブレーキをセット、エンジン回転数を指定の値まで上げて離陸します。

尾輪式の飛行機の場合、ある速度まで加速すると水平尾翼に揚力が発生してお尻が持ち上がってきます。
このタイミングで操縦桿を優しく引いてあげれば機体が浮き上がって離陸することが出来ます。
機首側にタイヤのある飛行機に比べると離陸のタイミングが掴みやすいですね。

離陸出来たらインストラクターによって一旦シミュレーションが停止されて空中での操縦方法の説明を受けます。
旋回操作に入る前や着陸態勢に入る前にインストラクターから操作方法や機動について解説してもらえるのはタイミング的にも凄くいいんですけどねぇ。
飛行コースをもう少し長くとってやれば飛んでいる間に説明できるので、いちいちシミュレーションを停める必要もなかったと思うんですけど…。
このシナリオはPrepar3Dで追加されたわけではなく、ベースとなったMSFSXからのキャリーオーバーなので今更シナリオの進め方に文句言っても仕方がないんですけどね。

離陸後はいったん右に旋回した後…

微妙に高度を上げ下げしながらゲートを潜って大きく左旋回。

滑走路に正対します。
今回はトラフィックパターンではなく“P”の字を描くようなコースで飛んでいるので着陸する滑走路はランウェイ21の反対側、ランウェイ03です。
ここでまたシミュレーションが止まってインストラクターから着陸についての説明があります。
この飛行機の場合はアプローチ速度が60ノット、それとこれは尾輪式に共通なんでしょうけどアプローチ中は姿勢指示器でピッチ角が水平になるように機体姿勢を維持する必要があるようです。
普段は機首上げ姿勢でアプローチするので若干違和感がありますね。

インストラクターの説明の通りに姿勢を維持しながらアプローチしますが、速度の維持がなかなか難しいです。
なかなか速度が落ちないのでピッチ角を上げて速度を落としていたらインストラクターにシミュレーションを停止されました。

『ピッチが水平じゃないから怒られる?』と思ったらどうもここでスロットルをアイドルに絞らないといけないらしい…。
ピッチ角とスロットル操作で60ノットをキープしようとしてたんですがどうも理想的なアプローチの仕方では無いようですね。
でもここでアイドルにすると失速しそうなんですけど…。
それとシミュレーションフリーズしてるのに速度計の針が動いて速度が下がってきてるのは大丈夫なんですかね?

嫌な予感は的中し、シミュレーションを再開したら速度が50ノットにまで落ちてました…。
インストラクターの指示通りに操作していたら墜落しそうなのでスロットルを少し開けて加速してどうにか60ノットに。
この後も変なタイミングでシミュレーションが止まる上にシミュレーションが止まっている間にも速度が変化するので操縦しづらいったらありゃしない…。

結局ランウェイ03のスレッショルドに到達した時点での速度は80ノットと目標のスピードを大幅にオーバー。

フラップを下げたりピッチを上げたりして空気抵抗を増やして無理やり減速して、目標としていたところよりだいぶ奥に着陸しました。
例によってシナリオの様子をYouTubeにアップしてます↓
今回は滑走路上で機体を完全に停止させてシナリオ終了です。
サマリー
尾輪式の飛行機はタキシングの時に前が見えないので敬遠していましたが、今回飛ばしたMaule M7くらいのサイズであればそこそこ前方視界が良いので比較的取り回しやすいですね。
計器が見やすくて操縦性も良く、離陸のタイミングがわかりやすいので操縦の練習をするのには良さそうな飛行機です。
インストラクターの説明が入るタイミングとシミュレーションが止まっているときに速度が変化するというバグさえなければ練習にぴったりのシナリオなんですけどね…。
前回のタッチ&ゴーの練習をやってみてよくわかりましたが、機種やコンフィキュレーションごとに定められている着陸速度をキープするさえ出来ればどんな飛行機でも比較的安定して着陸できるようです。
実地で飛ばして練習するのもいいですけど、事前にマニュアルをよく見てそれに従って練習しておくことが大事ですね。
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