航空自衛隊のパイロット以外の仕事

自衛隊の思い出

パイロット=航空自衛隊?

このあいだ知り合いと話していたら『元航空自衛隊って言ってたけど飛行機の整備がメインで飛行機乗ってないんなら陸上自衛隊じゃねぇの?嘘つくなよ!』なんてことを言われました…。

どうもパイロット=航空自衛隊、船乗り=海上自衛隊、それ以外の人=陸上自衛隊という認識のようで…。

現役当時に街中で一般の人たちと飲んでいた時も同じことを言われた覚えがありますが、世間一般の認識としてはそんなもんなんでしょうかね?

何度も言われているので今更どうとは思わないのですが、せっかくブログを開設して好きに色々なことが書けるようになったので、あまり知られていない航空自衛隊の職種について、関係各所からのお叱りを受けない程度に書いてみたいと思います。

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航空自衛隊の職種

航空自衛隊では職種をかなり細分化して制定しています。

もう辞めてからだいぶたっているので詳細は覚えていないうえ、正確に書くと長くなってしまうので現役の人に見つかったらぶっ飛ばされそうなくらいにざっくり書き出してみると…。

  • 操縦(戦闘機や輸送機、ヘリコプターなどを操縦する人たち)
  • 整備(いろいろな物の整備をする人たち)
  • 補給(鉛筆1本から戦闘機まで、ありとあらゆるものを供給する人たち)
  • 施設(基地内の建物や道路の維持管理、補修や消防業務担当をする人たち)
  • 高射(対空ミサイルの運用と整備を担当する人たち)
  • 衛生(医師や看護師といった医療関係の人たち)
  • 管制(自衛隊機の訓練空域での管制や国籍不明機へのスクランブル発進をオーダーする人たち)
  • 通信(部隊間の通信業務や通信機材の保守・運用を担当する人たち)
  • その他(上記以外の業務を担当する人たち)

といった感じですかね?

これを見ると飛行機の操縦を担当するパイロットはごく一部で、大多数はパイロット以外の飛ぶことのない航空自衛官が占めているということをわかっていただけるのではないでしょうか?

上のリストはあくまでイメージしやすいように職域を分類したもので実際に航空自衛隊として規定している分類法とは大きく異なっているのであくまで参考程度に…。

正確には幹部、空曹士(一般的な軍隊でいう下士官と兵)にまず区分されて、それぞれに大職域(職種)と小職域(特技)に分類されています。

具体的には幹部が8職種26特技、空曹士は29職域66特技となっているため全部書き出すととんでもないことになりますね…。

詳しく知りたい方は『航空自衛隊の特技制度に関する達』という文章が公開されていますので防衛省のHPから検索してみてください。

パイロットじゃない隊員の仕事

そんな飛行機に乗らない隊員は航空自衛隊で何をしているのか?

簡単に、分かりやすく、ざっくりと説明すると

“飛行機が安全に飛べるようにサポートする仕事”

ということになります。

1機の飛行機に1人のパイロットを乗せて1時間飛ばすためだけでも数百人の隊員がかかわっています。

飛行機を飛ばすための仕事というと、一般的には整備員のように飛行機の運行に直接携わる隊員や燃料や交換用の部品を供給するロジスティクス担当の隊員、基地の管制塔にいる管制官などをイメージすると思いますが、それ以外にも対空ミサイルで敵の戦闘機を撃ち落としたり敵の侵入を防ぐために基地の警備をするといったことも“飛行機を安全に飛ばすためのサポート”の一部です。

さらに言うと基地に所属する隊員が健康に生活できるよう、食事を提供したり、医療サービスを提供したり、宿舎や事務所を準備するのもサポート一部。

彼らは皆入隊後に指定された特技の専門家として、飛行機が安全に飛べるよう昼夜を問わずして日夜勤務しています。

今はまだパイロットがいないと飛行機が飛ばせませんが、そのうちAIの自立飛行が進化すればパイロットは要らなくなるかもしれません。

しかし仮にパイロットが不要になったとしても飛行機がある限り、そして飛行機の運行に携わる人たちがいる限り、パイロット以外の仕事は存続しそうですけどね。

ということは航空自衛隊でAI化が進むと、一番早く要らなくなるのは花形であるはずのパイロット?

まとめ

航空自衛官=パイロットというイメージを持たれることが多いのですが、実際には航空自衛隊でもパイロットというのはかなり少なく、9割9分くらいは飛行機を操縦しないですし、航空自衛隊に入隊してから飛行機に触ることすらないまま定年を迎えるような人もいます。

飛行機に乗らない、触ることすらない人たちも航空自衛官として“飛行機を安全に飛ばすためのサポート”をするのが仕事。

どんな仕事も花形の仕事があればそれを支えるスタッフは必ず存在していて一人として無駄な人はいないんですが、外部の人たちからは必ずしもそうは思われていないようで…。

まぁ航空自衛隊に限った話でもないですけどね!

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