フライトシムで妄想日本旅行
今回は長野県の松本空港を出発して北アルプスを飛び越えて再び北陸地方へ。
福井県にある“福井空港”までフライトしてみました。
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福井空港
福井空港は福井県坂井市にある地方管理空港。
飛行場コードは
- ICAOコード:RJNF
- IATEコード:FKJ
法的な正式名称は“福井空港”となっていますが、所在地の坂井市にちなんで地元では“坂井空港”と呼ばれているそうです。
過去には定期便が就航していたそうですが近隣の小松空港にジェット旅客機が就航するようになって以来利用者数が激減。
1976年4月以降は定期便が廃止されてしまいます。
現在は福井県警航空隊と福井県防災航空隊の基地になっているほか、グライダーの訓練や自家用機の運用がメインになっているようですね。
グライダーには動力がないので一般的には車やカタパルトでけん引して離陸するんですが、福井空港は日本国内では珍しい航空機曳航(グライダーを小型の飛行機で引っ張って離陸させる)ができる訓練場のため、北陸近畿圏のグライダー愛好家に人気の訓練場のようです。
福井空港に拠点を置く大学の航空部も多いようですね。
福井空港の飛行場施設
Prepar3dに収録されている福井空港の滑走路は
- 滑走路長:3,942ft(約1,200m)
- 滑走路方位:18/36

ジェット旅客機が離着陸するのに必要な滑走路長は晴天時の路面が乾いた状態で1,500m以上、積雪時で2,000m以上必要になるといわれているのでこの滑走路長ではジェット旅客機の運用は無理ですね…。
ただし、必要な滑走路の長さは離着陸する飛行機の重量によって変わってきます。
必要とされる滑走路長は、あくまでも“運行した場合に採算が取れるレベルの乗客と貨物を搭載し、法規に従って予備燃料を搭載している”という条件で設定された長さ。
ただ飛ぶだけで採算性を考えなくていい、しかも事故を起こしたところで誰もケガすらしないし誰も困らないというフライトシミュレーターの世界なら“乗客と貨物を搭載せずに燃料は必要最小限の量”という状態で飛ぶことも出来ます。
これならボーイング767でも問題なく着陸は出来そうです!
まぁ降りたら離陸できなくなるかもしれませんけど…。
空港周辺には航法援助施設が設置されていません。
多分定期便の運行がなく小型機やグライダーのフライトが主体となっているためでしょうね。
航空管制はチャンネルがアプローチとマルチコムしかないので、管制官も常駐していないという設定のようです。
実際にはリモート空港(別の空港のレーダーで離着陸機や周辺機をコントロールする空港)のようですが、Prepar3Dでは空港周辺の空域の他の飛行機とコンタクトを取りながら離着陸することになります。
フライトプラン
いつも通りフライトプランナーで飛行経路を設定します。

今回もジェットエアウェイを使って高高度を飛行して北アルプスを越えますが、前回の飛行高度が高すぎたので今回は巡航高度を15,000ft(約4,600m)に落としてみました。
北アルプスの最高峰穂高岳の標高が3,190mなので、これでもかなり余裕のある飛行高度ではないでしょうか?
飛行経路のマップをNAVLOGに落とし込むとこんな感じ↓

大まかに飛び方を説明すると
- RJAF(松本空港)離陸
- MBE(松本VOR/DME)のコース288に合流して航空路Y884へ
- ウェイポイントYARIIで進路を288°に変針
- RJNF(福井空港)に接近
といった感じになります。
ちなみに今回はウェイポイント上で進路を変更する必要があるのですが、ウェイポイントは空中に標識が設置されているわけではないので飛んでいてもどこにあるのかわかりません。

明確に緯度経度が設定されているので飛行中にGPS情報などから位置を割り出すことは出来ますが、今回はMSFSのフライトトレーニングでやったように区間ごと所要時間を計算して自機の位置を推定する推測航法を行ってみたいと思います。
本来ならNAVLOGに区間ごとの所要時間が表示されるのですが、どういうわけか飛行速度が700ノットで計算した結果が表示されているので、今回は飛行速度250ノットとして所要時間を計算し直しました。
その結果ウェイポイント間の飛行時間は
- MBE→YARII:8分
- YARII→RJNF:12分
となります。
MBE上空を通過して8分後にウェイポイントYARIIに到達、そこで進路を268°に変針すれば12分後に福井空港に到達できるはずです。
※RJAF→MBE間がありませんが、MBEは機上の受信機で位置を正確に把握できるので推測航法は必要がないと考えて所要時間を計算していません。
福井の観光スポット
福井にも色々と観光スポットがありますが、私が是非とも一度は行ってみたいと思っているのが↓
(↑画像クリックで予約サイトにジャンプします)
福井空港と同じ坂井市にあるテーマパークの“芝政ワールド”!
元々は芝生の育成・販売を行なっていた会社“株式会社芝政”が運営していたことから、昔は“芝政”というテーマパークらしからぬシブい名前だったんですが、現在は別の会社に経営譲渡されて名前も変わったようですね。
私が子供の頃なので約40年近く前になるんですが、どういう訳か芝政のCMが静岡のローカルテレビ局のCMとしてよく流れてたんですよ。
ジャンボプールや年中滑れる屋内スケートリンク、パターゴルフ場にゴーカートと魅力的な遊びがいっぱい紹介されていて子供のころから行ってみたかったんですが…。
なかなか北陸自体に行く機会もなく大人になっても行かずじまい…。
調べてみると今は遊園地や温泉なんかが併設されているみたいなので、いい大人になった今行っても楽しめそうです!
福井空港までのフライト
区間ごとの所要時間を割り出してみましたが、いろいろと不安があったので結局機体のナビゲーションシステムを使うことにしました。
これなら迷子になる心配はないですからね。
本当なら合わせてオートパイロットとオートスロットルも使いたいところですが、これらの機能を使うとPrepar3Dがクラッシュするので今回もフルマニュアルで飛ばしていきます。
Prepar3DといいMSFSといい、今年に入ってから導入したフライトシムは全然気持ちよく飛ばせないんですけど何なんですかね?
PCのスペック的には何の問題もないはずなんですが…。

インスタントリプレイで着陸の様子を見てみましたがブラストパッドの手前に接地しちゃってますね…。
失速ギリギリの速度で降りようとするからなのか?
目標としている場所をもっと奥にしたほうがいいのか?
そもそも目標が間違ってるのか?
ファイナルレグ前に完全に着陸のコンフィギュレーションを作っておいて、ファイナルでは姿勢の微修正のみに集中、進入経路の修正に余裕を持たせるためファイナルレグを長めにとる…という癖をつけたほうがよさそうです。
サマリー
福井空港は本来ならジェット旅客機が降りれない空港となっていますが、重量を減らすことで着陸することが出来ました。
ブラストパッドまで使っているので大分インチキな感じですけど…。
ただ、着陸は出来ても離陸は難しいかもしれませんね。
次回は福井空港から但馬空港に向かいたいと思いますが、但馬空港の滑走路も福井空港と長さがほぼ一緒なんですよね。
滑走路が短いと離着陸の難易度が高いので次回は767ではなく、小型のレシプロ機で飛んでみたいと思います。
次のフライトはこちらから↓
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