Prepar3DとMSFS2020の比較(浜松基地周辺にて)

フライトシム

MSFS2020のいくつかある売りの一つが“サーバー上に構築されたbing mapベースのリアルな地球を飛べる”というもの。

フライトトレーニングを一通り終えて操作方法にもだいぶ慣れてきたので、今回はMSFS2020とPrepar3Dのシーナリー(地形や地表の3Dモデリングとテクスチャ)を比較してみたいと思います。

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比較するエリアの選定と前提条件について

シーナリーの比較ですが、私がよく知っている土地でないと比較の仕様が無いような気もするので、今回は地元浜松のシーナリーの再現度を比較してみようかと思います。

東京や大阪、名古屋といった大都市圏の比較は色々な人がすでにやっているでしょうし、そんな大都市圏はどんなフライトシムでもそこそこリアルに作りこんでいるので比較しても面白くないですからね。

世界的にそこまでメジャーではない、なおかつ田舎過ぎない、それでいて高速道路やランドマークとなりそうな特徴的な建物がある、という色々と中途半端な立ち位置の地方都市というのが比較対象としては面白いのでしょうか?

比較対象のPrepar3DはVer.5のHotfix2で、アドオンのシーナリーは未導入の物です。

シーナリーの表現に関わるゲージはすべて最高に設定しています。

MSFS2020の方はULTRAとしていますが、ネット環境が貧弱なのでもしかしたら画像処理にストリーミングが追い付かないなんて可能性もあるかもしれません…。

浜松基地ランウェイ27

早速MSFS2020とPrepar3Dのシーナリーを比較していきたいと思います。

せっかくなら使う飛行機も同じにしたかったのですが、MSFS2020ではセスナ152を、Prepar3DではCommander114を使うことにしました。

※Cubが両方のフライトシムに収録されているんですが、ほとんど飛ばしたことが無い飛行機なので今回は使いませんでした。

スタート地点は浜松基地のランウェイ27です。

1枚目がPrepar3D、2枚目がMSFS2020になります。(以降も同じ配置です)

もう滑走路の舗装の質感から違います。

Prepar3DもVer.5となるとベースとなったFSXからグラフィック面では大きな進化を遂げ、滑走路の照り返しの表現や、アスファルトやコンクリートの質感の違いまで表現されるようになりました。

Prepar3Dの初回プレイ時はデフォルトでここまで表現されていることに感動しましたが、MSFS2020はさらに質感の表現が進化してますね。

Prepar3Dの滑走路は表面が平滑になっていて照り返しもほぼ均質な感じですが、MSFS2020はアスファルト面とセンターラインの境界になっている部分で照り返しが不均質になっていて、本物の滑走路の様に見えます。

滑走路の表面もMSFS2020の方がざらついた感じがよく表現できているので余計にリアルに見えますね。

浜名湖周辺

浜松基地のランウェイ27から離陸し、浜松基地の西にある浜名湖方面に向かいます。

少し場所が違いますが、地上のオブジェクト生成量が段違いです。

Prepar3Dはこれでも生成量が最大になっているのですが建物が殆ど表示されていないですし、樹木の表現もスッカスカ…。

一方MSFS2020はどちらもかなり密に表現されています。

それと地上のテクスチャーが全然違いますよね。

Prepar3DというかベースになったFSXの処理方法の問題なんですが、おそらく欧米の郊外の航空写真をコンピュータ処理してそれっぽい感じのテクスチャーを作成していると思うんですよ。

ところが郊外の風景って文化圏によって雰囲気が結構違うはずですよね?

なのに世界中どこに行っても同じ“郊外のテクスチャ”が張られているので、日本国内を飛んでいるとものすごく違和感があります。

MSFS2020はというとそもそも地表データのベースがBingMapなので、現地の衛星写真や航空写真を元にしたリアルなシーナリーですから、地域や文化ごとに異なっている郊外の特徴が完全に再現されていて飛んでいてほとんど違和感を感じることがありません。

完全にスタンドアロンで飛ばすことを前提としていたソフトと、ストリーミングで必要なデータを常に取得できるソフトを比較するのが間違っている気がしないでもないですが、この違いは大きいですね。

浜名湖北側(細江町気賀付近)

市街地から少し離れて田舎の方に飛んできました。

浜松市北区細江町気賀地区の周辺なんですが、Prepar3Dのキャプチャーでは地元の人でも判別できないんじゃないですかね?

キャプチャーを見てもう一つの違和感の正体に気づきました。

Prepar3Dは建物がスカスカ田舎の風景に急に5階建てのビルが現れるからおかしいんですよね。

テクスチャーだけでなく3Dオブジェクトの配置が不自然すぎるんですよ…。

いっそのこと無い方が自然なので、リアルさを求めるのであればグラフィック設定を落として3Dオブジェクトの生成量を減らした方が良さそうです。

いなさ湖周辺

次は細江から北東方面に飛行して浜松市北区引佐町の久留女木地区のいなさ湖のあたりまで飛んできました。

飛行ルートが微妙に違う上に画角まで違うので上手く比較出来てません…。

実際にはこの辺りにも集落がいくつかありますが、Prepar3Dでは全く人の住む気配のない秘境のような感じになっていますね。

MSFS2020はさすがに最新の地図データを反映しているので10戸前後しかない小さな集落もほぼ完璧に再現されていました。

引佐湖の南側には風力発電所があるのですが、MSFS2020はこれもちゃんと反映している上、風車がちゃんと回転するというギミックまでついてます。

新東名浜松サービスエリア

地上にあるランドマークを参照しながら目的地まで飛行する方法を地文航法といいます。

この航法では地上を走る道路も参照物としてを使う事がありますが、サービスエリアやインターチェンジ、ジャンクションといった上空からでもわかる大きなランドマークがあると現在地を把握しやすくなります。

いなさ湖の南東方向には新東名高速道路の浜松サービスエリアがあるので、地文航法の参照点として使えるかどうかを比較してみたいと思います。

Prepar3D、というかFSXは新東名が開通していない時期に開発されているのでそもそも新東名が存在しません…。

FSXリリース以降に開港したり拡張したりした飛行場はPrepar3Dにも追加されているんですが、さすがに道路まではフォローされていないようですね。

MSFS2020はちゃんと新東名とサービスエリアが反映されていますが、さすがに建物までは完全再現とはいかないようで。

実物は平屋なんですが、MSFS2020では3階建てくらいの倉庫のような建物になってます。

二俣周辺

次は天竜方面へ行ってみましょう。

浜松市天竜区二俣町の鹿島地区あたりまで来ましたが、街並みだけでなく水の表現も全然違いますね。

Prepar3Dはどこに行っても水の表現はほぼ同じですが、MSFS2020では水深によって水の色が変わるようになっているようですね。

それと川岸の表現が全然違う。

Prepar3Dテクスチャが不自然なので、河原の表現が無く、街中に急に川が通って分断されてしまったように見えますね…。

せめて川の両岸に灰色のエリアがあれば自然に見えるんですが。

天竜川

二俣近くの天竜川河川敷にはグライダー用の滑走路があるんですが、Prepar3DとMSFS2020ではどう表現されているんでしょう?

Prepar3Dではそれらしきものを見つけることが出来ませんでしたが、MSFS2020では滑空場も再現されていました。

この感じなら普通に離着陸できそうですね。

滑空場だけでなく天竜川沿いの堤防道路も標高が実際より標高が低そうですがちゃんと再現されていて、車が走っていました。

浜松市市街地

ここから先は天竜川沿いに南下して国道1号線の天竜川大橋の上空で西に旋回、国道152号線に沿って飛行し、浜松駅周辺を飛行して基地に戻るというルートですが、MSFS2020の再現度があまりに高かったのであれもこれもと見ているうちに、途中でPrepar3Dの時と全然違うルートを飛んでしまい、比較するためのキャプチャーが作れなくなってしましました…。

Prepar3DとMSFS2020の比較動画をYoutubeにアップしていますので、気になる方はこちらをご覧ください。

まとめ

Prepar3DとMSFS2020で浜松基地周辺を飛んでみましたが、やっぱりMSFS2020はグラフィックが綺麗でいいですね。

建物の3Dモデリングは若干怪しいですが、主要な道路や橋脚は完全に再現されているようなのでこれらをランドマークにすれば簡単に地文航法でクロスカントリーフライトが楽しめます。

過去にリリースされたフライトシムもアドオンシーナリーを導入すればMSFS2020並みにリアルにすることが出来ますが、MSFS2020レベルにリアルに再現されているのは空港周辺や主要な都市だけですし、仮に全世界のリアルなシーナリーを導入するとなるとデータ量がとんでもないことになりますからね。

その点MSFS2020はシーナリをほとんどサーバーで管理しているようなので、ユーザーのPCにそこまでストレージを要求しないで世界中のシーナリーをシームレスに提供できるというのが強みでしょうか?

今回はシーナリーのリアルさにフォーカスしてますが、飛行機の挙動のリアルさについてはPrepar3DとMSFS2020はほぼ同じレベルだと思うので、そこを加味してもやはりMSFS2020が現時点で最高のフライトシムであることは間違いないはず…。

なんですが、ネットに接続できないとシーナリがダウンロードできない。

スタンドアローンではそもそも起動できませんしね。

その点Prepar3Dは、ソフトウェアのダウンロードとオンライン認証さえできればあとはネット環境が無くてもフライトできるので、ネットカフェなんかでソフトのダウンロードさえできれば私の様に貧弱なネット環境のエリアに住んでいる人間でも楽しめます。

あとはオンラインアップデートの問題ですね。MSFS2020はこのフライトの数日後にアップデートに失敗して起動不能になりました…。

再インストールを試みたんですが、今度は100GB 近くあるデータベースファイルがダウンロードできなくなってしまったため、まったくフライトできません。

Prepar3Dもアップデートはありますが適用するかしないかは任意ですし、アップデート後のロールバックも簡単(前のVerに入れ直すだけですが)に出来るのでアップデートを失敗した場合のリカバリーも楽です。

総合的に考えるとシーナリーのリアルさと若干安定性に欠けるものの、少なくともいつでも必ず起動してちゃんと飛ばせるという信頼性においてはPrepar3Dが最適なようです。

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