元自衛官のお勧する防災グッズ 非常食と飲用水

自衛隊の思い出

毎年9月1日は『防災の日』ということで防災訓練や避難訓練をする人もいるかと思いますが、これらの訓練に加えていざと言う時に備えた“非常食と飲用水”の準備や確認をしておくと、万が一の時にも安心できます。

Table of Contents

非常食と飲用水 の必要量

災害が発生してから救援・支援体制が立ち上がるまでにかかる期間は最短で3日、最長で2週間と言われていますが…。

ここ最近の災害の状況を見ると大体1週間以内には支援物資の配給が始まるようです。

そうすると、大体1週間分くらいの非常食と飲用水があればとりあえずはどうにか出来そうです。

ということで、まずは1週間を生き抜くために必要な非常食と飲用水の量を考えてみましょう。

人間が健康に生活するためには1日に2ℓの水(飲料と食事に含まれる分を含めて)が必要とされていますが、これを1週間分確保しようとなると1人当たり14ℓの水が必要になります。

食事は毎日3食食べると仮定した場合、主食に『サトウのごはん』が21パックと、おかずになるような缶詰かレトルトパックが同じく21個必要です。

これだけあると安心して避難することが出来そうですが、実際に用意するとなると水だけでも14㎏になります…。

食料はそこまで重くはなりませんが、それでも大体10㎏前後。

すべて合わせると大体25㎏くらいになるんではないでしょうか?

避難所にこれだけのものを持ち込むのは正直現実的では無いです。

残念ながらこれだけ大量の飲料水と食料を避難所に持ち込むと、上のイラストの様に『物資が多すぎてリュックに入らない』という事態になってしまうので物理的にも無理がありますし、仮にどうにか持ち込んでもちょっと目を離したうちに誰かに盗られたり、卑しい人たちに集られたりすることもあるのであまりお勧めできません…。

そもそも25㎏の荷物を背負って歩けます?

余程鍛えた人でもないと25kgの荷物を背負って歩くことはおろか、まず背負うことが難しいでしょう…。

『車で非難するから平気だよ!』って人もいるかもしれませんが、“土砂崩れで道路が寸断”みたいな状況になれば車での移動も出来なくなりますよ?

そこでもう少し現実的に非常食の備蓄について考えてみたいと思います。

飲料水

まずは健康に生活するために必要とされている『1日2ℓの飲用水』から考えてみることにしましょう。

1日2ℓというの数字は飲み物だけでなく食事で摂取する水分も含めた量です。

これは『健康的に長期間(数年単位で)生活するために必要』な量なので、短期間であればそこまで必要ではありません。

ごく短期間であれば1日1ℓもあれば最低限の生活は出来ます。

だいたい普通に生活していても毎日2ℓも水分を取らない人もいますしね。

ありがたいことに最近は緊急時に無償で飲み物を提供してくれるコンビニや自販機があるので、3日目くらいまでの飲料水はこういったところで確保することを前提とします。

これなら3日目までをコンビニで確保、残り4日は1日1ℓ程度をチビチビと飲むようにすれば、用意すべき水は4リットルで済みます。

『4ℓ用意するなら2ℓボトル2本あれば良いよね!』と思うかもしれませんが、500mlのボトルで用意しましょう↓

理由としては「半日でボトル1本」という風に飲む量を管理しやすいというのと、衛生上の問題から。

平時であればペットボトルに口をつけて飲むことが無いという人も、災害時ともなればわざわざコップを用意できなくなります。

いくら口の中の清潔に気を使っている人でも口の中は想像以上に細菌が多いんですよ…。

ミネラルウォーターであっても直接ペットボトルに口を付けたり、ストローで飲んだりすれば、常温で1日放置しただけでも水は細菌だらけに…。

2日も放置すれば水当たりするレベルに汚染されてしまいます。

そういう理由から、半日で誰でも飲み切ってしまえる量のボトルで用意しておくことをお勧めしますが、あまりに小さいボトルだと嵩張って仕方がないので、500mlくらいがベターでは無いでしょうか?

非常食

身もふたもない話をすれば人間は水さえ飲んでれば1週間くらい食べなくても平気で生きていけますが…。

そんなことすると体より先にメンタルが参ってしまうので、最低でも1日1食は食べたいところ。

とはいえさすがに1日1食では厳しいのでせめて2食くらいは食べときましょう。

食事には『栄養を補給して体を維持する』という目的がありますが、実はそれ以上に『健康なメンタルを維持する』ための大事なイベントです。

カロリーメイトが軽くて嵩張らず、栄養価もバランスも良いのでお勧めではあるのですが…。

たった一週間とはいえ毎日2食カロリーメイトでは心が折れそうなので、同じフレーバーでそろえず、なるべくたくさんの種類を用意しておきましょう。

それに加えて普段食べているものや好物のレトルトパックがあればそれを用意するのが良いと思います。

朝食兼昼食にカロリーメイト、夕食にパックご飯とレトルトで丼ぶり的な食事、というサイクルにすれば1週間くらいは飽きずに食べることが出来るのではないでしょうか?

パックご飯ですが、少ない量でなるべく多くの栄養素を摂取したいので、白米ではなく麦や稗、粟といった雑穀を含んだものにしましょう↓

おかずになるレトルトパックは重量や容積ベースではなく、なるべく脂肪分の多い高カロリーのものにしましょう。

特にカレーは脂肪分が多く、量は少ないですがいくらか野菜も含まれているので比較的栄養素が豊富、なおかつ連食にも耐えられるのでお勧めです↓

レトルトパックも可能な限り沢山の種類を用意しておくと飽きずに食べられます。

“カレー20食セット”とかも良いですけど、出来ればカレー以外にも牛丼の素や中華丼の素なんかも用意しておいた方が良いですね。

ちなみにパックご飯は温めないと食べられないと思いがちですが、汁気の多いレトルト食品をぶっかけてしばらく放置すれば、ご飯が少しふやけて柔らかくなるので温めなくてもギリギリ食えます。

これなら火気厳禁の場所や『水が使えなくてお湯が沸かせない…』といったシチュエーションでも食べることが出来ます。

また、避難先でのメンタルを維持するためにも非常食をちょっと豪華にしておきましょう!

これは「避難所での食事を楽しみにすることが出来る」というのもありますが、非常食を維持管理する上でも非常に大事な要素なんです。

レトルト食品の消費期限は、モノによりますが大体2~3年といったところ。

せっかく準備した非常食がいざと言う時に腐ってしまっていたら困るので、非常食は定期的に入れ替える必要があります。

さすがに用意している非常食をいっぺんに入れ替えるとなると、捨てるのはもったいないし食べるのも大変…。

そこで、毎月1づつ食べて徐々に非常食を入れ替えるようにすれば、無理なく入れ替えが出来るわけです。

この入れ替えの時に『ちょっと豪華』なレトルトであれば消費する事自体にも楽しみが生まれるので、入れ替え忘れや買い忘れを防ぐことができます。

非常用の調味料

とりあえず避難して1週間に必要な飲料水と食料は確保できましたが、避難所生活が長引くことも予想して可能であれば小分けパックされた調味料も用意しておきましょう。

スーパーやコンビニで刺身や寿司を買うと付いてくるアレです↓

支援物資が避難所に届くようになると食料の心配はなくなるのですが、似たような食べ物が続いて段々飽きてくるのと、万人向けの味付けのため人によっては味が薄いと感じることもあるでしょう。

味がしないような物でも塩か醤油があれば大体なんでもそれなりに食べられるようになるので、小分けされたパック調味料を用意しておくことをお勧めします。

たいしたことのないように感じるかもしれませんが、メンタルを維持するためにも味覚は結構バカに出来ませんよ。

食事が苦痛になってしまうと避難生活にメリハリが無くなり、抑うつ症状が出始めます。

せっかく災害から生き延びたのに精神的な問題から自殺してしまってはもったいない…。

嗜好品

調味料と同様に大事だけど忘れがちな物に、コーヒーや紅茶、飴やキャラメルといった嗜好品があります。

『食べることさえ満足に出来ない環境でお茶やお菓子を食べるなんて不謹慎だ!』なんて言う人もいるかと思いますが、旧日本軍の最前線の兵士や現代の刑務所の受刑者だってメンタルの維持のために甘い物が与えられてますからね。

アメリカ軍のレーションには必ずチューインガムとインスタントコーヒーが同梱されていますし、自衛隊の戦闘糧食にも一部金平糖やオレンジ味の水あめが付属しています。

こういうと言うと怒られるかもしれませんが「避難所での優雅な朝をコーヒーと共に迎える」みたいな心の余裕が必要なんですよ…。

『国民の皆様の施しで生きてる被災者風情が生意気に!』なんてことを言いだす阿呆がいますが、そんなの匿名のSNSで吠えさせておけばいいんです。

そんな阿呆は放っておいて健康で快適な避難所生活を送れるように嗜好品も準備しておきましょう!

まずは甘いものが欲しいですが保存性と携行性、カロリーなんかを総合的に考えると缶入りのドロップがベストでしょうね↓

少し重量があるもののスティック型の羊羹というのも保存性が高いのでお勧め↓

羊羹は飴には殆ど含まれない水分も含まれてますし、糖分以外の栄養素も含まれています。

塩分が多くて乾燥したものはあまりお勧めできませんが、普段食べているようなお菓子を用意しておくのもメンタルを維持するうえでは重要。

ブルボンが販売しているプチや、他社の販売する類似の商品なら容器が細くあまり嵩張ることも無いので避難先に持ち込むのも良いかもしれません↓

流石に避難先で豆からコーヒーを淹れることは現実的ではありませんが、スティックタイプの袋に小分けされているインスタントコーヒーならかさばらないので用意しておいて損はないかと思います↓

インスタントなら味はともかく水でも淹れることが出来ますしね。

緑茶や紅茶のティーバックもそこまでかさばるものではないので用意しておくと良いかもしれません↓

熱湯が無くてもティーバッグを30分~1時間も水につけておけばそれなりに飲めるようになりますよ。

まとめ

災害が発生してからの1週間に必要最低限の食料を確保するとなると

水…4ℓ

食料…カロリーメイト7箱 + パックご飯7個 + レトルトパック7個 + 嗜好品(お菓子やお茶)

これで重量は約8~9㎏くらいですかね?

これなら現実的に持ち運べる重量なんじゃないでしょうか?

不足する分はコンビニや自販機で無償提供されるものを確保する必要がありますが、非常食を背負って避難することを考えるとこの辺りが妥当な線ではないかと思います。

これくらいであれば登山用のバックパックに余裕で収まる容量です。

さすがに小学校低学年以下の子供に背負わせるのは大変ですが、親御さんと分担すれば何とかなりそうな感じですかね?

実際にはこのバックパックに衣類や貴重品などを入れることになるのですが、そこら辺の話はまた別の機会に考察してみます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました