このブログを読んでいる人には今更の情報ですが、Microsoft Flight simulator 2020(以下MSFS2020)が2020年8月18日にリリースされました。
前作“Flight simulator X(以下FSX)”のリリースから約14年。
FSXの開発元であったACE studioは解散し、ロッキードマーチンに買収され、FSXをベースとしたPrepar3Dがリリースされ、マイクロソフトもFSXの後継とされる“Microsoft Flight”をリリースしたり、後継作品と思しきソフトがいくつかリリースされてはいたものの、なかなか決定版は登場せず…。
ところが2019年末、マイクロソフトは突如として正式な後継品MSFS2020のリリースを発表。
正式発表以降は逐次Youtubeに開発状況やソフトのディテールがアップされ、世界中のフライトシムファンが最新作のリリースを待ち構えていました。

今作の売りの一つが“BingMapの地表データをベースに地球の地形を完全に再現したマップ”で、これが高精細でリアリティのある情景を作り出しているんですが、マップ上に作られた約3,7000箇所の空港、地表に表示される約3兆本の樹木、草に至っては葉の1本1本まで表現されているため、マップ単体でのデータ量は2ペタバイトにも及ぶとのこと。
市販されているSDDが最大でも4TBですから、これがざっくり500台分の容量です…。
こうなると当然個人で持っているPCでは保存できないので、今作ではネットに接続した状態でリアルタイムに地表のデータをダウンロードしながらテクスチャや3Dオブジェクトを生成するようになっています。
このため要求されている最低のネットワーク速度が5Mbpsとなっていて、ネット環境によっては非常にプレイしづらいかもしれない…。
グラフィック関連のデータはプレイ時にリアルタイムでダウンロードすればいいわけですが、シミュレーション内の物理特性や気象、光源処理をするため、ユーザーのPC側にMSFS2020のアプリケーションをインストールする必要があり、このアプリケーション本体のデータ量がなんと99GB!
これをネットに接続してダウンロードするしなければいけません。
一応DVD12枚組で販売されているんですが、これはヨーロッパ限定販売なので日本に輸入してもアクティベート出来ない可能性があります。

今回MSFS2020をプレイするにあたって色々準備してきたんですが、この99GBのダウンロードが一番の曲者で…。
私は田舎に住んでいるのですが、ネット回線がポケットWi-fiしかないんですよ。
しかも実効ダウンロード速度が最大でも10Mbpsなので、単純に計算しても99GBをダウンロードするのに1週間ほどかかる計算になります。
データ量無制限のプランなので上限は気にする必要がありませんが、毎日3GB程ダウンロードすると通信速度が絞られるため、1日でダウンロードできるのは頑張って10GB程度。
どうにかこの状態で頑張って50GBダウンロードしてみましたが、こんなペースでは埒があかないのでどうにか早急になんとかしようということで『PC持ち込んでLAN回線が借りられる所』を探すことにしました。
私の場合だけかもしれませんが、ポケットWi-fiでダウンロードした50GBは部分的に破損していたようで、ネットカフェで残りをダウンロードした後もMSFS2020が起動できません。
後で分かったのですがMSFS2020をダウンロードするためには『物理的なLAN回線に接続する』というのが重要なようで、いくら通信状態が安定していてもWi-fi環境でのダウンロードは推奨されていないようです。
もしこれからダウンロードしようという方は安定しているLAN回線でのダウンロードをお勧めします。
で、話をもどして『PC持ち込んでLAN回線が借りられる所』ですが、最近はどこのホテルも客室で使えるネット回線はWi-Fiだけになっているんですかね?
ネットで色々探してみましたが「全館無料Wi-fi完備」はあっても「有線LAN全室完備」というのは見つかりませんでした。
次にネカフェを思いついたんですが、これも対応していないところがあるので注意が必要です。
大手のネカフェは持ち込みPCをWi-fiに接続することは問題ないのですが、LAN回線についてはセキュリティの問題から禁止としているところが多いようです。
地方にある個人経営の店舗や小規模なチェーン店であれば持ち込んだPCをLAN回線に接続することを許可、というか黙認してくれるところもあるようですが、持ち込む前に電話で確認しておくのが良いでしょうね。
私はローカルなチェーン店に電話確認して許可を取りました。
ネカフェにPCを持ち込むことは出来そうですがもう一つ問題があるんですよ。
持ち込むPCは自作のタワーPCなんですよね…。

もちろん電話確認の時にタワーPC持ち込むことは話してありますし、ちゃんと許可を得てます。
ありがたいことにPCを置ける机の広いブースを提案してくれましたし、PC以外の周辺機器の貸し出しとお店のPCとの入れ替えも手伝ってもらって申し訳ない限りです。
ただ真夏のクソ暑い休日の昼下がりにPC抱えて店に入っていくのがなんとも…。
まぁ他の人は誰も私のことなんか気にしてないんで私も気にすることは無いんですがね。
あれだけ時間がかかっていたダウンロードもわずか30分で終了。
帰る前に確認しておこうと思い一度起動してみましたが、上述のとおりWi-fiでダウンロードした部分が破損していたらしく起動できません。
仕方がないので一旦MSFS2020をアンインストールしてデータをすべてダウンロードし直しましたが、なんとわずか1時間で終了!
光回線は素晴らしいですね!
もう一度起動を確認して店を後にしました。
PCを抱えて…。
ダウンロードは出来たけど…
ネカフェでダウンロードした数日後、ポケットWi-fi会社からメールが届きました。
『リモートワークの急増で通信が切迫してきたから通信容量無制限は今日から無し!利用できるのは上り下りの合計で毎日4GBまで!もし越えたらその日は通信速度を128kbpsに制限するから!あ、料金は据え置きにしといてあげる!』
だそうで…。
確かにリモートワーク増えましたけど、タイミング的にMSFS2020のせいじゃね?
しかし今後MSFS2020で大規模なアップデートが発生したらポケットWi-fi使えなくなりますよね?
どうやらまたPC抱えてネカフェに行くことになりそうです…。
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