フライトシムで日本中をあちこち飛び回って旅行した気になろうということで、しばらく北海道の飛行場を巡っていましたが今回のフライトで北海道の飛行場もラスト!
今回は札幌飛行場から“奥尻空港”までフライトしてみました。
Table of Contents
奥尻空港
奥尻空港は北海道の奥尻島の南端に位置する地方管理空港。
飛行場コードは
- ICAOコード:RJEO
- IATAコード:OIR
となっています。
奥尻空港の開港は1974年で当時は現在の空港の南東の隣接地に空港があったようです。
開港当初は日本近距離航空(現在のANK)が奥尻-函館線を就航させていましたが、この路線は1994年にエアー北海道に移管されています。
2004年には奥尻空港移設第1期工事として空港ターミナルビルと滑走路を現在の場所に建設、このタイミングで飛行場としての機能を新空港に移管しています。
2006年には第2期工事で滑走路を延伸し現在の滑走路が完成しますが、同年3月31日にエアー北海道の航空事業が終了し奥尻空港へ就航する路線が廃止の危機に…。
幸い翌4月1日に北海道エアシステムが路線を継承することになったため、奥尻-函館線は廃止を免れて継続することとなり、この路線は現在も存続しています。
奥尻空港の飛行場施設
Prepar3dに収録されている奥尻空港の滑走路は
- 滑走路長:4,916ft(約1,500m)
- 滑走路方位:13/31

航法援助施設として滑走路の南東方向にVOR/DMEが設置されています。

フライトプラン
今回もフライトプランナーを使ってヴィクターエアウェイを通る飛行ルートを作成しました。

フライトプランナーの自動作成したルートはこんな感じ。
出発地の札幌飛行場のすぐ西側にエアウェイが通っているんですが…。
札幌空港北西のVOR/DMEがヴィクターエアウェイの経由地点となっているのに、なぜかそちらには行かず、エアウェイを全く使わずに札幌-奥尻をダイレクトに結ぶルートになってしまいました。
これでは計器飛行の練習にならないので↓

“函館VORを経由してヴィクターエアウェイに乗り、奥尻空港へ”向かうというルートに変更。
ルート変更は簡単で、赤く表示されているルートをクリックしたら任意の経由点にドラッグ&ドロップするだけです。
経由点はマップ上であればどこでもいいのですが、航法援助施設や“インターセクション”というエアウェイ同士の交点となっている場所を選択すると後でNAVLOGを見てルートを検討するときに楽です。
ルート変更後に作成したNAVLOGはこんな感じ↓

ざっくりとした説明をすると
- RJCO(札幌飛行場)離陸
- 針路を205に向けてHWE(函館VOR/DME)へ
- HWE上空で針路を294へ変針してORE(奥尻VOR/DME)へ
- ORE上空で針路を288へ変針してRJEO(奥尻空港)へ
となっていますが、このルートだと奥尻空港の滑走路のど真ん中に誘導されます。
なのでフライトする時はいつも一番最後の行は無視。
機種方位は294で奥尻空港に接近しますが、ランウェイ31側からの接近となるので、接近中に滑走路が見えればそのままランウェイ31にアプローチして着陸してしまえば良さそうですね。
もし管制官から反対側の滑走路(ランウェイ13)を指示されたら
- 方位を310に設定してVOR/DME上空を通過
- 左パターンの場周経路でランウェイ13に降りる
という感じで行ってみたいと思います。
奥尻空港へのフライト
今回のフライトで使用する機体はボンバルディアCRJ-700ERです。

このフライトモデルはSimviationというフライトシム用のアドオンを取り扱っているサイトから拾ってきました。
このサイトには昔からお世話になっていますが、Prepar3DだけでなくX-PlaneやMSFS、さらには過去にMicrosoftが販売していた“コンバットフライトシミュレータ(CFS)”で使えるフライトモデル(機体のデータ)、さらにはこれらのフライトシムに導入することのできるシーナリーデータ(地上の景色)など幅広く取り扱っています。
フリーウェアが多いのでお金をかけずに色々な飛行機を飛ばしてみたいというときには非常に便利!
機体の完成度や飛行特性のリアルさは微妙な感じですがそもそも実機を操縦したことなんか無いですからね、飛行特性のリアリティに関しては『まぁこんなもんだろうな~』くらいに思ってます。

コクピットビューで操作できるスイッチが少ないですがフリーウェアのフライトモデルの中ではコクピットはかなり良く作りこまれてる方です。
1つだけ文句を言わせてもらえば計器類の表示が滲んでしまっているので見づらい…。
視点の倍率変更が出来るんですが、等倍だと文字が細かすぎてよく見えず、拡大すると文字が滲んで潰れてしまい判読不能になってしまいます。
ディスプレイをクリックするとポップアップして拡大表示されるので問題なく読めるようになるんですが、これが結構邪魔くさいんですよねぇ…。
コクピットや機体外装の作りは良かったものの操縦がしづらかったです…。
Commander114から乗り換えたばかりで単純に機体に不慣れだというのもあるんでしょうが、入力に対するレスポンスが悪くてかなり大きく操舵しないと機体が動いてくれません。
『機体サイズが大きいんだからそんなもんじゃないの?』と言われればそれまでなんですが、CaptainSimの767の方が機敏に動いてくれるので機体サイズの大小というのはあまり関係なさそうな感じ…。
それでもどうにか設定した通りのコースを通って奥尻島に接近。
奥尻空港は管制官がいない設定だったのでこちらの都合で自由に着陸する滑走路を決めることが出来ました。
当初の予定通り滑走路31にアプローチしますが…。
進入時の高度が高すぎたためゴーアラウンドして再進入。
2回目のアプローチで無事に着陸できました。
サマリ―
これでPrepar3Dにデフォルトで実装されている北海道のすべての飛行場に降り立ちました。
現実世界に実在するものの、Prepar3Dでは実装されていない飛行場(八雲、計根別など)もあるので少しモヤッとしますが、無いものはしょうがないですからね…。
一応地図座標を頼りに実装されていない空港の周辺に行くことも可能ですが、地表のテクスチャの再現度がいまいちなので本来飛行場があるところが原野だったり住宅地になっている可能性もあり、現地に飛んでみたところで降りられない可能性もあります。
MSFS2020ではもう少し多くの飛行場が実装されているようなので、Prepar3Dに実装されていない飛行場にはまたあとで行ってみることにしましょう。
ちなみにこの記事を書いている時点ではMSFS2020を入手済みですが、すでにPrepar3Dでフライトして撮り貯めた動画があるのでまずはそちらを消化したいと思います。
というわけでもう少しだけPrepar3Dのフライトにお付き合いください!
次のフライトはこちらから↓
コメント