フライトシムであちこち飛び回って旅行した気になろうということで、今回は北海道の西にある昆布やウニで有名な利尻島を飛び立ち、北海道本島に戻って旭川市の陸上自衛隊“旭川駐屯地”までフライトしてみました。
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旭川駐屯地
旭川駐屯地は北海道の旭川市にある陸上自衛隊の駐屯地で、敷地のほぼ中央部に飛行場(旭川飛行場)があります。
旭川飛行場の飛行場コードは
- ICAOコード:RJCA
- IATAコード:無し
旅客機の運航がない軍用飛行場ためIATAコードはありません。
旭川市は古くから軍都として栄えた街で、昭和19年までは旧日本軍の第7師団が駐屯していました。
太平洋戦争後の1952年には警察予備隊の旭川部隊が駐留、保安隊時代には第2管区総監部が移駐しますがこの第2管区が現在保安隊から陸上自衛隊への変遷により第2師団となります。
旭川駐屯地への航空部隊の配置は陸上自衛隊創設後の1962年から始まり、この時に設立された第2飛行隊が現在も旭川駐屯地に所在しています。
旭川駐屯地の飛行部隊
旭川飛行場を利用しているのは2020年時点では第2師団隷下の第2飛行隊のみです。
使用機材はUH-1Jとなっています。
旭川駐屯地のイベント
創立記念行事
例年6月の中旬ごろに第2師団の創立記念と合わせて旭川駐屯地の創立記念行事が開催されます。
2020年は新型コロナ感染予防のため一般公開は見送られましたが、創立記念行事自体は執り行われたようですね。
例年であれば飛行場地区で旭川駐屯地に所属する全ての部隊の観閲行進が行われるほか、訓練展示や装備品の展示が行われ、これらのイベントは一般の人も自由に見ることが出来ます。
飛行展示もあるようですが、開催年によって内容が異なるようです。
参考として2017年は第2航空団のF-15が、2018年は陸自のヘリが飛行展示を行っているようです。
盆踊り大会
例年8月の上旬に開催されます。
周辺住民との交流のためのイベントになるので訓練展示や装備品展示はありませんが、駐屯地内の訓練場にやぐらを建てて盆踊りをしたり、花火の打ち上げがあったりします。
会場には出店があるほか、駐屯地に所在する各部隊の趣向を凝らした仮装大会もあるようです。
個人的には開庁記念行事や航空祭よりもこういうイベントの方が中の人たちと話したりしやすいと思うのでお勧めしたいんですがいかがでしょう?
航空祭でも隊員たちと話すことはできますが、会場内の隊員は皆何らかの勤務を割り当てられているうえ、休憩時間に会場内をウロウロしている時も実は会場警備も兼ねていたりするのでピリピリしてますが、盆踊り大会の場合は警備担当者以外は酒が入っていることもあってかなり緩いので色々と話しやすいと思いますよ。
音楽隊演奏会
第2師団隷下の第2音楽隊による演奏会が年に数回行われているようです。
大体毎年同じ時期に開催されると思うんですが、ネットで調べても過去の開催情報がなかなか見つからない…。
詳しくは第2師団のHPで確認してください。
ちなみに2020年については新型コロナ感染予防のためスケジュールが立ってません。
旭川駐屯地へのアクセス
飛行機で
駐屯地から約15㎞程南に旭川空港があり、空港からは車で約40分ほどです。
電車で
最寄り駅はJR新旭川駅になります。
駐屯地までの距離は直線距離で約2㎞といったところ。
車で約10分ほどの距離なので歩いて駐屯地まで行くのはちょっと厳しいかな?
車・バイクで
道央自動車道の『旭川鷹栖IC』が最寄りのICとなります。
ここから駐屯地のメインゲートまで約10分ほどですね。
ほかにも国道12号や39号を使うルートもあるかと思います。
駐屯地でのイベント開催時には情勢によって車の乗り入れが出来ないこともあるので事前に公式HPで確認をお願いします。
旭川駐屯地の飛行場施設
Prepar3Dに収録されている旭川飛行場の滑走路は
- 滑走路長:2,625ft(約800m)
- 滑走路方位:08/26。
舗装はされていないようです。

飛行場周辺には航法援助施設がありませんね。

計器航法をするのであれば近隣の旭川空港や他の空港に設置されたVOR/DMEやNDBも使って自機の位置を割り出してのフライトとなりそうです。

飛行計画
VOR to VORのフライトにも慣れてきたので、今回はAir way(航空路)を使ったフライトに挑戦してみようと思います。
今回はフライトプランナーを使って次のようなルートを作ってみました。



マップとナビログを見ながらルートの検討をしてみました。
ナビログでは利尻島をテイクオフしたら一旦利尻のVOR(RSE)に向かうことになっていますが、利尻VOR上空をわざわざ通過する意味はあまりないのでテイクオフ直後にRSEのコース128直接に乗ってしまいます。
マップを見るとコース128はヴィクターエアウェイの『A204』とほぼ同じコースになっているため、このまま次に通るエアウェイ『V1』との交点になるウェイポイントWKE30まで直進。
エアウェイの交点といっても地上を走る道路の様に標識があるわけじゃないので、航法計器を使ってエアウェイを識別します。
エアウェイはいくつかのVORを結んでいるので、さっき通った『A204』と同じく、『V1』もどこかのVORから線が引かれているはず…。
周辺の航法援助施設を探してみると稚内VORのコース191が『V1』と同じラインになっているので、ウェイポイントWKE30からは稚内VORのコース191に乗り、ウェイポイントRUMIOまで。
最後のウェイポイントのRUMIOから先のルートなんですが、ここから旭川飛行場までのエアウェイがありません。
ウェイポイントは緯度経度の秒単位まで厳密に決まっていますが、飛びながら参照していては間に合わないと思うので、これも別の空港のVORを使って接近するしかなさそうですね。
とりあえず近隣の旭川空港のVORを使って接近して、最後は目視で飛行場を確認しようと思います。
旭川駐屯地へのフライト
今回のフライトは電波航法がメインとなるため視界不良でも航法援助施設からの電波がちゃんと受信できていれば問題なく飛べるはず…。
最後の旭川駐屯地へのアプローチだけ目視で飛行場を確認する必要があるため視界が悪いと着陸出来なくなる可能性がありますが、フライトシムなら天候を好きに設定できるので飛行場を目視で確認するというやり方でもたぶん問題はないでしょう。
最悪の場合はGPSナビもあるので迷子になることはないはずです!
飛行計画では飛行高度が9500ftになっていましたが、今回は高度7000ftでフライトします。
特に深い意味はないのですが、この機体で10000ft近くまで上がるのが大変なのと、降りるのに時間がかかるので、経路上にある山に墜落しない程度の高度で飛んでいます。
旭川飛行場へのアプローチは飛行場を目視で見つけられる自信がなかったのでGPSナビを使うことを考えていましたが…。
幸いPreper3dの旭川駐屯地には管制官が常駐しているという設定だったので、最後は管制官から飛行場の位置を聞き出して旭川空港へ接近することが出来ました。

旭川駐屯地のランウェイの手前側にはかなり大きな建物があってこれが着陸するのに邪魔だったんですが…。

あの建物ホントにあるんですね…。
これまでPrepar3Dの地上オブジェクトの再現性に疑問を持っていましたけど、Google mapと比較してみると意外と正確に建物が再現されているようです。
この建物かなり危険な位置にあるように思えるんですが大丈夫なんですかね?
飛行場周辺は建築時に色々と規制があったと思うんで、多分この建物も法的には問題ないんだと思いますが。
サマリー
今回はエアウェイを使ってフライトしてみましたが…。
やってることは今までとそう変わりませんねw
前回までは出発空港と到着空港の2点を直線的に結ぶ経路を飛んでいましたけど、今回はこれに経由地が加わっただけなのでそれほど大きな変化が発生したという訳でもないです。
経由地が増えた分フライト前に確認することやフライト中の作業が増えましたが、まだそこまで面倒でもないかな?
それと、いつもは目的地した飛行場周辺の観光スポットをまとめていますが、今回は割愛して旭川駐屯地のイベント情報に絞ってみました。
次回は旭川空港に行きますので、そこで旭川周辺の観光スポットをまとめてみたいと思います↓
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