Microsoftが17年ぶりにFlightSimulatorの正式な後継ソフトを販売するということで、フライトシム界隈の一部が盛り上がっていますが、『なんか話題になってるからやってみよっかな?』と思っている初心者におすすめの操縦デバイスを紹介したいと思います。
Table of Contents
操縦デバイスはマストアイテム?
一応キーボートとマウスがあれば操縦出来ないことは無いですが…。
私が生まれて初めて買ったフライトシムはアクティビジョンの『A-10 CUBA』というソフトで、キューバにあるグアンタナモ基地から飛び立ち、キューバを対地攻撃するという内容のゲームでした。
この時はジョイスティック無しでキーボードとマウスで操縦していましたが、確か上昇と旋回がマウスで、エンジンのコントロールがファンクションキーとかじゃなかったかな?
これでも飛ばせないことは無いのですが、マウスで操縦桿の繊細な操作をするのはかなり難しかった記憶があります。
特に着陸するときは右手はマウスで操縦桿を操作しながら左手でエンジンとラダー、スポイラー、フラップ、ランディングギア等などを操作するので結構忙しかったですね。
普通に飛ぶだけでもこれなので、対地攻撃ミッションなんか大変でした…。
やってやれないことは無いですが、せっかくゲームしてるのにストレスを溜めたら面白くないですからね。
ここは悪いこと言いませんからせめてジョイスティックくらいは買っちゃいましょう。
お勧めの操縦デバイス
ジョイスティック
ジョイスティックは飛行機の操縦桿を操作するためのデバイスになります。
私がフライトシムをやり始める少し前までは、ジョイスティックといえばただの棒にちょっとしたボタンが付く位のモノが主流で、この辺りが当時も比較的安く手に入れることが出来たようです。
やはりただの棒ではリアルさに欠けるので、こだわる人は戦闘機の操縦桿にそっくりなスティックを使っていましたが、やっぱりそういうのは高かったですね…。
そういったジョイスティックはほどんど輸入品で、かなりニッチな商品だったため当時でも販売価格が10万円近かったような気がします。
あれはたしかFlightSimulator98が出たあたりだったと思いますが、そのころになると操縦桿に加えてスロットル操作やファンクションキーがセットになったものが安価で手に入るようになりました。
私が初めて買ったのもこのタイプのもので、購入してからかれこれ20年くらいになりますが、まだまだ現役で使えてます。
形状はお世辞にもリアルとは言い難いですが、安価で頑丈!軽量なので『ちょっと飛ばしたいなぁ』なんて時にもセットアップが楽です。
まずはこのタイプのシンプルなジョイスティックを買いましょう!
TCA Sidestick Airbus Edition
最近販売されているジョイスティックの中でも、一番のお勧めはスラストマスター製の『TCA Sidestick Airbus Edition』。
実際に旅客機を生産しているエアバス社の正式ライセンス品で、エアバスの旅客機の操縦桿と同じデザインというのがマニア心をくすぐりますが、はっきり言ってそんなことはどうでもいい!
このスティックはFlightSimulator2020の正式対応品なので、FlightSimulator2020がインストールされていれば何の設定も必要としません。
今のジョイスティックは操縦桿以外の機能を割り当てるため、いくつもボタンが付いているのですが、このボタンはプレイヤーが機能を割り当てないといけません。
好きなようにカスタマイズできるのはメリットなんですが、キーが多いと設定がただただメンドクサイ…。
ところがこの『TCA Sidestick Airbus Edition』は何の設定もせず、まさにプラグ&プレイでFlightSimulator2020が楽しめるのです。
もちろんプレイヤーが機能を再割り当てすることも出来ますが、レビューを見た限りでは皆さんあまり不満も無いようなので必要にして十分な機能が初めから割り当てられているようですね。
それとこのスティックにはスロットルもついているのですが、このスロットルは旅客機の逆噴射装置のスイッチも兼ねています。
今まで販売されていた『操縦桿とスロットルが一体となったタイプ』のスティックでは逆噴射装置作動のために別途キーの割り当てが必要でしたが、これならそういう面倒な設定をしなくても、届いたその日から旅客機の必要な機能がすべて使えるという本当にありがたい仕様です。
欠点があるとすればマニュアルがすべて英語なところくらいですかね?
ほかにも操縦桿とスロットルが一体となったジョイスティックはいくつかありますが、おそらく『TCA Sidestick Airbus Edition』以上のコスパのジョイスティックは無いでしょうね。
値段もフライトシム用のまともなジョイスティックの中ではかなり安い部類に入るので、これからフライトシムをやってみようという人は、他のデバイスはどうでもいいのでまずはこれを買ってみてください。
ヨーク
ジョイスティックは戦闘機やエアバスの旅客機で使われる棒状の操縦桿がモチーフになっていますが、ヨークはボーイング系の旅客機やセスナなどの小型機に採用されるハンドル型のデバイスになります。

棒型の操縦桿(スティック)は戦闘機の様に高速な飛行機や、ヘリコプターの様に機敏な動きを要求する飛行機に採用され、ヨークは大型の旅客機や自家用機に使われるセスナの様にゆっくりとした機動をする飛行機に使われる傾向にあります。
フライトシムでも旅客機を飛ばすときにスティックを使うと入力量と機体の機動にミスマッチが起きやすくて操縦しづらいですし、逆に戦闘機やヘリはヨークでは飛ばしづらいです。
『じゃあエアバスはなんで旅客機なのにスティックの操縦桿使ってるの?』と思うかもしれませんが、あれはパイロットでは無くコンピューターが操縦しているので入力量の大小はあまり関係なく、必要以上の力や速さでスティックを操作してもコンピューターがリミッターをかけて過大な機動にならない様に制御しているため。
なので極端な話をすれば、エアバス機の場合はスティックである必要すらなく、プレステのデュアルショックコントローラーみたいなデバイスでも問題無く操縦できると思いますが、パイロットがデュアルショックのようなデバイスに慣れていないため、当面はスティック形状のままでしょうね。
話がそれましたがフライトシム用のおすすめヨークはこちらです。
PROフライトヨークシステム
ロジテックの『PROフライトヨークシステム』がフライトシム用のヨークでは定番じゃないでしょうか?
私も愛用していますが、ボタンの数が多いので色々な機能を割り当てることが出来て便利です。
その分設定に時間がかかって嫌になってきますが…。
このタイプの操縦桿の場合はスロットルが別途必要になるため大体セット販売されていることが多いです。
『TCA Sidestick Airbus Edition』と比較すると価格が高いのと、サイズが大きく場所をとる、机の上にクランプで固定する必要があるため簡単には設置しづらいという弱点があります。
一応MSFS2020に対応しているので、キーアサインを設定しなくてもすぐに使えるというのがメリットです。
アルファフライトコントロール ヨーク&スイッチパネル
PROフライトヨークシステムの他には、ハニカムエアロノーティカルというメーカーが販売を始めた『アルファフライトコントロール ヨーク&スイッチパネル』というヨークもあります。
こちらは別途スロットルを購入する必要がありますが、『PROフライトヨークシステム』にはない各種のスイッチパネルがビルトインされたタイプのヨークです。
エンジンのスターターや機体電源、ライト類のスイッチが付いていますが、この機能が使えるのは単発レシプロ機くらいじゃないですかね?
ロジテックも似たようなスイッチパネルを出しているので『PROフライトヨークシステム』に後付けできます。
ちなみにロジテックのスイッチパネルは約20,000円
同じくロジテックのスロットルセットが約13,000円
ヨーク+スロットル+スイッチパネルという構成にするなら『アルファフライトコントロール』をベースにした方がトータルでは安くできますね。
それでも5万円以上なんで簡単には買えないですが…。
ラダーペダル
地上ではステアリングの代わりになり、フットブレーキもついているので、フライトシムでタキシングするには必要なデバイスの一つ。
といいたいところですが、初めに紹介したスラストマスター製の『TCA Sidestick Airbus Edition』はスティックを捻る動作でラダーを代替しているので追加でラダーペダルを買う必要はないでしょうね。
たしかフットブレーキもボタンに割り当てられていたので『TCA Sidestick Airbus Edition』一つあればもう他のデバイスはいりません!
無くても操縦できますが、気分を上げるために買ってみようという人もいるかと思いますのでいくつかご紹介しましょう。
プロラダーペダル
まずはロジクールの『プロラダーペダル』。
私もこれ使ってますが、ペダルの長さを調整できるので足の大きな人も小さな人も使いやすいデザインになってます。
中央部分にあるダイアルで、ペダルを押し込むときの抵抗を調整できるので、操作しやすい硬さにできるのも良いですよ。
フットペダルは左右独立したブレーキペダルになっているので、本物の飛行機と同じように左右のブレーキの踏み加減でタキシング中に右左折することも出来ます。
これがあると便利なんですけどデカいんでかなり場所を取ります…。
これはどのラダーペダルにも言えるんですが、設置すると足元が狭くなるんで邪魔なんですよね…。
Thrustmaster TFRP Rudder
同じようなデバイスはスラストマスターからも出ていて、こちらは少し小ぶりで価格も安い。
機能面の違いはペダルの長さ調整が出来ない点と、押し込むときの抵抗を変えられないくらい?
正直抵抗を変える必要はあまりなかったりするので、今なら『プロラダー』ではなくこっちを選びますね。
スタンド
操縦デバイスでは無いですが、フライトヨークやラダーを固定するためのスタンドがあると便利です。
特にヨークは机の上に固定してしまうと机にキーボードすら置けず、ひたすら邪魔な存在になるので、レースゲーム用のハンコンスタンドが欲しくなります。
フライトシム専用品みたいなやつもありますが、私は汎用のハンドルコントローラースタンドにハンドルの代わりにヨークを、シフトレバーの代わりにスロットルを、ペダルの代わりにラダーをそれぞれ設置してます。
高さ調整が無段階になっているので自分の使いやすい高さに微調整出来るのが良いですね。
デメリットは一度設置すると片づけが大変なところ。
こんなもの収納しようと思ったらバラさないことにはどうしようも無いですからね…。
収納することを考えたらこのタイプのスタンドが便利でしょう。
折りたためるので仕舞うときもあまり邪魔にならないはず。
まぁくっ付けてるデバイスがデカいので結果的には邪魔になりそうですが…。
操縦デバイスのまとめ
キーボードとマウスがあればフライトシムは出来ないことも無いですが、フライトシムを心から楽しむためには操縦デバイスが絶対必要です。
とりあえずは操縦桿とスロットルがセットになったジョイスティックを買いましょう!
これ1つあれば新しいFlightSimulatorを遊びつくせます!
ここから本格的にハマったら今度はヨークやラダーも買ってみましょう。
より一層操縦が楽しくなりますよ!
コメント