『北方領土は日本の島だ!』ってなわけで、今回は太平洋戦争終結後にロシアが不法に占拠している我が国の領土“択捉島”にある飛行場に行ってみたいと思います!
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択捉島
択捉島は北海道の東に位置する千島列島の中でも面積が最大の島。
ロシアによる実効支配が続く北方領土(歯舞・色丹・国後・択捉)の島々のうちの一つです。
北海道根室振興局管内に所属する日本最北端の島で、択捉島最北端のカモイワッカ岬は日本政府が領有権を主張する日本の領域内では最北端の地になります。
ちなみに択捉島は日本を構成する島々の中では本州、北海道、九州、四国に次いで4番目に面積の広い島になるんだそうですね。
第二次世界大戦末期に日ソ中立条約を一方的に破棄した当時のソ連軍により武力占領されていますが、元島民やその遺族が定期的に渡航しているようです。
ヤースヌイ空港
Prepar3Dではイチュラップという名前で収録されていますが、実際にはヤースヌイ空港と呼ばれているようです。
ヤースヌイの飛行場コードは
- ICAOコード:UHSI
- IATAコード:ITU
イチュラップ飛行場は2014年に開設されたかなり新しい飛行場で、2017年にヤースヌイ空港に名称変更されましたが、Google mapには択捉空港として登録されています。
飛行場自体ははPrepar3DのベースとなったFSXの時から収録されているんだと思いますが、2017年の名称変更が反映されていないため飛行場の名称は依然としてイチュラップのままです。
世界的にも知られていないドマイナーな極東の飛行場なんてそんなもんなんでしょう。
ヤースヌイ空港への就航路線
出発地のメンデレーエフ飛行場と同様
- オーロラ
- アエロシェリフ
というロシア極東地域のエアラインが定期路線を就航しています。
ロシアと日本の国境沿いにあり太平洋北部の軍事的な要衝でもあるために詳しい情報が入手しづらい飛行場なんですが、Google Mapを見るとエプロンにスホーイらしき戦闘機が駐機されているので、軍民共用の飛行場のようですね。
ヤースヌイ空港の飛行場施設
Prepar3dに収録されているヤースヌイ飛行場の滑走路は
- 滑走路長:7,541ft(約2,300m)
- 滑走路方向:13/31。
この規模のランウェイであれば中型のジェット旅客機でも問題無く離着陸できそうです。

航法援助施設はILSとVOR/DMEが1基づつと、滑走路の延長線上に設置された3基のNDB。
ILSでの着陸進入はランウェイ13が対応しています。

NDBは自機とNDB局の位置関係を知るための灯台のような施設なんですが、この配置からすると空港の電波灯台としての役割だけでなく、NDBを滑走路への進入に使えるようにしてる?
2つのNDB局の周波数を拾い、2つの電波が自機の真正面に来るよう飛べば滑走路も自機の進行方向の延長線上にあるはずですからね。
滑走路の両端とその延長線上のどちらかに1基のNDBを設置すればILSほどの精度は無くても滑走路のおおよその場所は推測できます。
飛行計画
今回もPrepar3Dのフライトプランナーを使って飛行経路を設定しています。
VOR to VORのプラントしたかったんですが、フライトプランナーが自動で生成したルートは目的地へ直接向かうダイレクトルートです。


出発地のメンデレーエフ飛行場には航法援助設備(NAVAID)が無いので、ターゲットにするのはヤースヌイ空港に設置されたVOR/DMEになります。
大まかには
- メンデレーエフ(UHSM)をテイクオフ後、速やかに針路を059°へ変針
- ヤースヌイのVOR/DME(PTR)のコース059に乗る
- そのまま124.8マイル北東に進み
- PTR付近で左に旋回
- ヤースヌイ(UHSI)へランディング
というフライトプランです。
ヤースヌイ空港へのフライト
今回は久々にC-130Hでフライトしてみました。
航空自衛隊塗装の機体を使うことで弱腰の日本政府に成り代わり択捉島の領有権を強固に主張する!
という訳でもないですが、飛行距離がそこそこ長いですからね。
航続距離が長く、飛行速度の速い機体を使いたかったんですよ。
それとボーイング767ほど高度に自動化されていなくて、Commander114よりは航法計器が充実している機体なので計器飛行の練習をするつもりで選んだというのもあります。
とはいえ言うほど航法計器を使うことも無いのであまり意味はなかったような気もしますが…。
イチュラップにはILSがあるのでランウェイ13からランディングしてみましたが、今思えばILSでは無くてNDBを使ってランウェイに正対するコースを探すのも面白かったかもしれませんね。
サマリー
択捉島も日本固有の領土だ!ってことで今回は国後島から択捉島までフライトしてみました。
ロシアから見てもとんでもない僻地の離島になるんですが、その割に空港設備が充実しているのを見るとロシアが北方領土にかなり投資していることがうかがい知れます。
ILSだけでなくNDBを直線的に配置している所から推測するに、かなりの悪天候でもヤースヌイ空港に着陸出来るようにしているんでしょうね。
何としてもロシア国民を住み続けさせようという意思の表れなんでしょう。
フライトシムから国家戦略をうかがい知ることが出来るフライトでした。
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