フライトシムであちこち飛び回って旅行した気になろうというシリーズ。
前回のフライトで北海道の東の端、日本最東端の空港までやってきましたが、せっかくなので北方領土の“国後島”にあるメンデレーエフ飛行場までフライトしてみました。
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国後島
国後島は北海道知床半島から見て根室海峡の東の対岸に位置する島。
西暦1600年以前にはアイヌ民族が定住していたのは確実ですが、どうもその前にはオホーツク系とされている民族が先住しており、さらに昔は縄文人の直接の子孫が定住していたようです。
日本人が国後島の存在を知るのは1600年代半ば頃で、この頃に作られた書物に“らっこ島”や“くなしり島”という名前が登場するようになります。
1700年代になると松前藩の知行地となりますが、その頃からロシアと領有権を巡って小競り合いが始まり、江戸時代末期の1855年に結ばれた日露和親条約で国後島の日本領有が国際的に認められます。
そこから1945年までは日本による統治が行われていましたが、太平洋戦争終結後の1945年9月1日にソビエト軍が侵攻。
以降不法にソビエト/ロシアに占拠されている状態です。
メンデレーエフ飛行場
名前から分かる通り、国後島の領有権を主張するロシアの整備した飛行場です。
飛行場コードは
- ICAOコード:UHSM
- IATAコード:DEE
となっています。
こんなところにありますが、一応民間空港?らしく、ロシアのエアライン“オーロラ”と“アヴィアシェリフ”が定期路線を就航させています。
国後島の飛行場施設
Prepar3dに収録されているメンデレーエフ飛行場は
滑走路長:6,716ft(約2,050m)
滑走路方向:01/19。

Prepar3dのメンデレーエフには航法援助施設が設置されていませんが、現実世界では民間機が就航しているので冬場の荒天でも着陸させる必要があるはず。
実際には何らかのNAVAIDが設置されているのではないでしょうか?

フライトプラン
まずはフライトプランナーを使って飛行経路を決定します。
今回も2つの空港の間にあるVORを経由しながらフライトするVOR to VORで計画していますが、今回の目的地であるメンデレーエフ飛行場にはVORが存在しません。
という訳で今回は中標津空港のVORを使ってメンデレーエフ飛行場まで飛ぶことにします。

上のマップを文書化するとこんな感じ↓

表中”Hdg”の欄に『061』と書かれていますが、これは出発地から目的地を見た場合の角度になります。
分かりやすく書くとすると
- RJCN(中標津空港)離陸
- 方位を061に変針
- UHSM(メンデレーエフ飛行場)までは航空路を経由せずに直接向かう
といった感じですね。
目的地は出発地から見ると方位061°の位置にあるわけですので、中標津空港にあるVOR/DMEのコース061をたどっていけば目的地にたどり着けるはず。
フライトプランナーの指示する方法とは若干違いますが、中標津のVOR/DMEを使ってメンデレーエフに向かいます。
テイクオフして方位を061に向け、中標津のVOR/DMEに乗ってしまえばあとは直線的に飛ぶだけなので見ていてそんなに面白くもないかも…。
サマリー
『フライトシムで日本一周』というからには、Prepar3Dに収録されている日本国内の空港すべてに降りたいと考えています。
北方領土ももちろん日本の領土だと考えているので、そこに飛行場があれば必ず降りたい!
今回はそう考えて国後までのフライトを行っています。
いつもはランディングした空港/飛行場の周辺のスポットを色々と調べてみるのですが、今回ばかりはGoogle Mapを見ても何も出てこないんですよね。
過去の国後の歴史なんかを書いてみようかと思いましたが、その辺は専門の方々がネット上にいくらでも記事をアップしているので、そちらを見ていただこうと思います。
北方領土の飛行場ですが、Prepar3Dのマップで確認したところ国後島のメンデレーエフと択捉島のイチュラップだけでしたので、次回のフライトでは択捉島のイチュラップ空港に行きたいと思います。
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