エアパーク 航空自衛隊浜松広報館

美術館・博物館

地元浜松の観光地を勝手にレポート!

今回は浜松市西区にある航空自衛隊浜松広報館に行ってきました。

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浜松広報館

浜松広報館は航空自衛隊浜松基地に隣接する航空自衛隊の博物館で、航空自衛隊の任務や組織、歴史についてのパネル展示や、各種の装備品を展示する本館と、過去に航空自衛隊で運用していた各種の航空機を展示する格納庫で構成されています。

エアパークという愛称もあり、広報館というよりもエアパークといったほうが通りが良いかもしれませんね。

営業情報

営業時間は午前9時~午後4時まで、休館日は毎週月曜と毎月の最終火曜日になります。

入館料は無料です。

天候や浜松基地のイベントの状況によって営業時間が変更となる可能性がありますので詳細は公式HPで確認してください。

浜松広報館へのアクセス

車で

浜松広報館の最寄りインターは東名浜松西インターです。

浜松西インターを降りてそのまま直進、浜松基地のフェンスを右に見ながらグルっと回り込むというルートが少し遠回りになるものの一番迷いづらいと思います。

このルートは約15分といったところですかね?

浜松駅方面からなら国道152号線から住吉バイパスに入り、萩丘2丁目交差点を左折してそのまま道なりに進むと右手に広報館が見えます。

このルートは道路状況にもよりますが大体30分くらいかな?

公共交通機関で

一応浜松駅のバスターミナルから広報館まで行くバスがありますが、1日1便しかないのでお勧めしません。

付近を走る別の路線もいくつかあるのですが、どのバスに乗ってもバス停から20分以上歩く必要があります。

タクシーを使うのが一番楽ですね。

浜松広報館の展示品と施設

屋外

本館西側

駐車場に入ると早速いくつかの展示品を見ることが出来ます。

本館と格納庫の間にはF-86Fのブルーインパルス仕様機がモニュメントとして飾られているほか、少し奥まったところにはQF-104J無人標的機が展示されています。

本館西側には公園のようなスペースがあり、C-46輸送機や地対空ミサイルのナイキJ(ナイキハーキュリーズの日本仕様)と関連機材、H-21輸送ヘリが展示されています。

このスペース奥は浜松基地の滑走路に面しているため、浜松基地に離着陸する自衛隊機を見ることが出来ます。

この日も何人か見物に来ていました。

ベンチもあるので天気がよければここでお弁当を食べるのもいいかもしれませんね。

玄関とミュージアムショップ

入場口は、若干分かりづらいですが本館と格納庫の間にあります。

入場口に入ってすぐ左にミュージアムショップがあります。

場所が場所なので自衛隊グッズがメインですね。

本館1F

入場ゲートを抜けるとF-2戦闘機のモックアップがお出迎え。

モックアップというのは実機作成前に整備性や操作性などの検証をするために製作される実物大模型なんですが、ここに展示されているのは実際に検証に使われた本物?のモックアップを塗装したものになります。

F-2以降はコンピューター上の3Dデータで検証するデジタルモックアップが主流になり実物大モックアップは作られなくなったので、案外貴重な資料かもしれません。

このブースは航空機の開発がテーマなので、F-2のモックアップの他にもT-4練習機とX-2実験機の縮尺風洞模型が展示されています。

F-2のモックアップの奥には航空自衛隊の任務を説明するパネル展示やビデオの上映があるのですが、ビデオは休止されているものが多かったです。

新型コロナ感染防止でなるべく立ち留まらないようにしているのか?はたまた入れ替え時期が近いのか?もしくはモニターが故障したままなのか?

オープンしてかれこれ20年くらいになるので、展示品の老朽化が目立ちますね…。

清掃が行き届いて清潔感はあるものの、割と手当てが出来ていない感じが至る所に感じられます。

奥に進むと「戦闘機のメカニズム」をテーマとしたエリアになり、ここには戦闘機の搭載システムを解説するパネルと、F-1支援戦闘機を展示しています。

F-1は実際に飛んでいた実物で、ここでは説明のために電子機器室やエンジンベイのパネルが取り外された状態で展示。

定期整備に入るとこんな状態で格納庫に入れられていたような気がしますが、こんな状態は整備員でもなければ見ることが出来ないのでなかなか貴重ですよ。

特に電子機器室は機密の塊なので、F-1の現役当時は絶対に一般向けに公開していませんでしたから。

流石に退役した戦闘機ともなると機密解除されて一般公開出来るのでしょうが、それでもなかなか見ることが出来ない光景ではあります。

1Fの最後は「ジェットエンジン」をテーマにしたエリア。

ここにはジェットエンジンのごくごく簡単な説明をするパネルとF-104Jに搭載されていたJ79エンジン、T-4練習機に搭載されているF-3エンジンのカットモデルが展示されています。

実は広報館に展示されているアイテムの中で唯一現役の装備品かつ実物の展示だったりします。

「現役の練習機のエンジンカットモデルにしてもったいなくないの?」と思うかもしれませんが、ここで展示されているエンジンは試作エンジンで、T-4には搭載出来ないのでどのみち使えません。

整備員を養成する第1術科学校にも現有装備のカットモデルがありますが、基本的にはオーバーホールで分解検査をした時に検査不合格になった部品や、不良品の寄せ集めなので、もったいないようにみえて実はゴミの有効活用だったりします。

本館2F

本館2階では航空機搭載装備品や対空火器を展示。

中央には航空自衛隊で保有していた、または保有している航空機を同じ縮尺で作成した模型が展示されています。

向かって左側にはF-1に搭載されていた無線機器やレーダーが展示されていますが、物が物だけに詳細な解説も出来ないので興味のない人にはただの箱にしか見えないですよね…。

広報館ではサイズや防衛機密などの問題が無ければ基本的に実物を展示をしてるようですが、さすがに小銃と拳銃は無理だったようで…。

64式小銃はTOPの電動ガン、9㎜拳銃はタナカのガスブローバックで、どちらもよく見るとASGKの刻印が入ってます。

電動ガンはいまいちリアルではないのでせめてモデルガンを展示してほしかったですが、広報館オープンの時期にはホビーフィックス製の64式モデルガンも販売終了してましたからね。

あの頃すでに64式モデルガンの市場価格が実銃の値段を越えていたなんて話も聞いたことがあるので、予算の都合で電動ガンの64式になったんでしょう…。

小銃と拳銃がエアガンのくせに厳重にケースの中で展示されている一方、こちらは実物を裸で展示していました。

まぁ外から見えない機関部を外したり銃身をふさいだりして無可動化しているとは思いますが…。

さすがにこいつは人力で持っていけないですし、20㎜の機関砲弾なんかまず手に入らないですからね。

小銃や拳銃ほど神経質にはなってないのかな?

この対空機関砲“VADS”は20㎜のバルカン砲を搭載していますが、もともとF-104についていた20㎜機関砲の再利用だったりします。

VADSの隣にも似たような形の対空機関砲が並んでいますが、こちらはラインメタル製の20㎜2連装対空機関砲。

M-55という戦時中の対空機関砲を更新する際に比較検討用に1台だけ購入されたものです。

実機の比較試験のために購入されるくらいですからラインメタルもかなりの高性能だったとは思うんですが、納入価格で対抗できなかったんでしょうね。

ラインメタルを買う場合はシステムをゼロから準備しなければなりませんが、VADSなら少なくとも機関砲部分はすでに実績もあるし、現物もある。

システムのすべてを買うよりも、一部とはいえすでに持っているアイテムを流用できる方が安く上がりますから、競争入札の噛ませ犬みたいなもんだったんでしょうね。

そう考えるとちょっとかわいそうな奴です。

これらの展示品の外、2Fには全天周シアターがあり、1日6回上映しています。

全天周シアターは追加料金不要で見ることが出来ますが1Fの受付で整理券を貰う必要があります。

上映内容はブルーインパルスやアグレッサー(訓練や演習での仮想敵部隊)の活動をテーマにしたもののようですね。

何度か広報館に行っているのですが大人気らしくいつも満員で入れないんですよ…。

今度行くときは早めに整理券を貰おうかと思います。

本館3F

2Fからは格納庫に行くことが出来ますが、今回はまず3Fへ。

3Fには簡易的なフライトシミュレーターや浜松基地のジオラマ、自衛隊の海外派遣などをテーマにしたパネル展示、アーカイブがあります。

ブルーインパルスJr.みたいな展示品がありますが、これが簡易的なフライトシミュレーター。

練習機、戦闘機、輸送機のフライトモデルで5分程度浜松基地の周辺のフライトが楽しめます。

普段PCでPrepar3DとかX-PLANEをやっている人から見るとお世辞にも綺麗とは言えない、かなりしょぼいグラフィックなんですが、一応浜松基地周辺のランドマークがちゃんと再現されているので、地元民には結構楽しいかもしれません。

シミュレーター上では基地の南側、遠州灘の当たりにいくつか凧が揚っているので浜松まつりのある5月上旬が舞台のようですね。

戦闘機のような操縦桿とスロットルレバーがついていますが、戦闘はできません。

簡易シミュレーターのブースの奥は自衛隊の海外派遣の歴史や活動内容を紹介するコーナーとなっています。

このコーナーには初代政府専用機に関連した展示品がありました。

手前側にある記者会見席はニュースなどで目にしたことのある方も多いのでは?

奥側には初代政府専用機の運用中には保安上の都合から完全非公開だった貴賓室があります。

流石に外側は模型ですがソファーやベッド、執務机などの調度品や内装はすべて実際に使用されていた本物です。

フェンスがあるので中に入って座ったり寝そべったりは出来ませんが、見た感じかなり座り心地が良さそうです。

ちなみに格納庫にも政府専用機で実際に使われていたシートが展示されていて、一部はベンチ代わりに座ることが出来ます。

少し昔の旅客機のプレミアムエコノミー相当のシートですかね?

座ってみる人が多いようで結構ボロボロです…。

3Fの北側、滑走路に面したエリアは喫茶店になっていて、浜松基地を離着陸する飛行機を眺めながらゆったりと過ごせます。

人気のメニューはカレーのようですね。

カレーは1Fのミュージアムショップでも買えるのでお土産にいかがでしょうか?

喫茶店から滑走路を見るとこんな感じです。

喫茶店の西側にはアーカイブのコーナーがあり、航空関係や自衛隊関係の新聞雑誌、ビデオの閲覧が出来ます。

受付でビデオを借りてこちらのブースで見ることが出来ますが、この日は閉鎖されていました…。

コロナめ…。

格納庫

3Fからは格納庫に行けないので一旦2Fに降ります。

3Fから2Fへは滑走路側の階段を使って降りることができますが、ここがガラス張りになっていて高さもあるので浜松基地へ離着陸する飛行機を見るのにちょうどいい。

たまたま通りかかったタイミングでAWACSが離陸していきました。

離陸前には館内放送で案内がありますが、どうも航空無線を聞いていたり浜松基地から連絡があるというわけではなく、広報館の手空きのスタッフが基地を見張ってるようですね。

渡り廊下も全面ガラス張りになっているので滑走路側がよく見えますが、あえて逆側を。

屋外展示のQF-104Jを上から。

格納庫には航空自衛隊で過去に活躍していた航空機が所狭しと展示されています。

オープン当初は「航空自衛隊の歴史的な資料として後世に残すため、退役した航空機をすべて展示する」とか言ってましたが、もう入れるスペースが無いのでは?

用途廃止で色々な基地に展示が始まったF-4EJ改もそろそろ収蔵するんだと思いますが、どこに入るんだろう?

一部の展示品はコクピットに座ることができます。

新型コロナ感染防止のために休止していますが、以前はフライトスーツやヘルメットのレンタルがありました。

これが結構な人気でパイロットの恰好をして記念写真を撮る人が多かったですね。

フライトスーツは子供用のもあって、親子でパイロット格好をして記念写真をしている姿をよく見かけました。

ツナギの服を着る機会があまりないであろう若い女の子達がキャッキャしながら写真を撮っているのも微笑ましい光景でした。

コロナが終息してトップガンの続編が公開されたらえらいことになりそう…。

格納庫には6軸モーション付きの本格的なフライトシミュレーターがありますが、これがまた結構壊れるらしくまともに稼働率はかなり低め…。

このシミュレータは用途廃止になったT-2練習機のコクピット部分を使っているので一応実物です。

ただしあまりリアルすぎると操縦できない人も出てくるので、計器盤は簡略化された液晶パネルになっています。

1度だけ体験したことがありますが、内容はSEGAのアフターバーナーみたいな感じでしたね。

シミュレーション最期の着陸シーケンスが、基地近くのかなり高い高度からスタートするので、制限時間内に着陸するのがかなり難しかったことを覚えています。

あれまともに着陸できるのか?

シュミレーター体験は無料ですが、体験コーナー横の受付で予約する必要があります。

格納庫の出口にはフォトブースがありました。

証明写真とプリクラの中間みたいな感じですかね?

まとめ

観光というより社会科見学みたいな感じですが飛行機好き、自衛隊好きの方はもちろん、「興味があるけれどそこまで詳しくはないし…」というような方でも十分楽しめる施設ではないでしょうか?

何といっても無料なので、行ったところで損することは絶対にありませんからね。

残念なところは施設や展示品の手当てが老朽化のスピードに追い付けていないところ。

もう少しでもいいので維持にお金をかけて欲しいところですが、入場無料で経費は防衛予算に頼らないといけないので難しいところかもしれません。

一度入館料100円にしたら急激に来館者数が減ったそうなので、入場料収入は期待できそうにないですが…。

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