間違いだらけ?の工具選び(ドライバー編)

昔自衛隊で飛行機の整備をしていましたが、もともと機械いじりが好きなのもあって自分でも色々と工具を揃えてます。

仕事やプライベートで百均工具から有名どころまで色々なメーカーの工具を使ってきた経験から偉そうに工具についての蘊蓄を垂れてみたいと思います。

今回はドライバーについて。

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正しいドライバーの使い方

案外知っている人が少ないですが、ドライバーを使うときの力の配分は

押す力が7割、回す力が3割

単純に『ドライバーの先端をネジに合わせて回せばネジを緩めたり締め付けたりが出来る』と思っている人が多いですがこれが間違いのもとで、押し込みが甘いとすぐにネジの頭を舐めます。

何なら押す力を8割か9割にしてもいいくらいで、とにかくドライバーの先端はネジ頭の切れ込みにしっかりと固定してやらないといけません。

ネジ頭が舐めた後でもお構いなしに回す人がいますが、舐めたネジは奇跡でも起きない限り外れない。

こうなったらドライバーでは埒があかないので専用の工具を使って外すしかありません。

昔は舐めたネジ頭にドリルで穴を開け、エキストラクターを差し込んで外すという面倒なことをしていましたが、最近はネジザウルスという便利なアイテムがあるので、舐めたネジも取り外しやすくなりました。

ネジザウルスはペンチのような形状をしていて、これで舐めたネジの頭をつまんで回してやれば大抵のネジは外せます。

もしネジ頭が出ていないためにつかめないというのであればドリルでネジの頭に穴をあけてエキストラクターを打ち込んで無理やり回すしかありません。

こうなるとネジは再使用できなくなるのでもったいないですよね。

エキストラクターも買うと意外と高いですし…。

ネジを舐めないコツはいくつかあるのですが、そのコツの一つとして早々にあきらめるというのがあります。

固着しているネジを無理に回そうとしたって絶対に無理ですからね。

そんな時は『ショックドライバー』の出番です。

ショックドライバーは、グリップに打撃力を回転力に換える機構が内蔵されているドライバーで、手動のインパクトレンチのようなものです。

使い方は『グリップをしっかり握ってショックドライバーの台尻を思いっきりハンマーで引っ叩く』というシンプルなものですが、これも慣れないとネジが舐めてしまうので注意しましょう!

エキストラクターにも回転方向があるので気を付けてください。

間違えて締める方向に回してしまい、にっちもさっちも行かなくなったなんて話を聞きます。

そしてもう一つ“ネジ頭に合わせた適切なサイズのドライバーを選択する”というのがコツというか大原則です。

プラスネジなんかだとネジ頭に切ってあるプラスの溝よりも小さいサイズのドライバーが嵌ってしまうため、『いちいちドライバーを変えるのが面倒だから…』とそのまま締めたり緩めたりしてしまいがちですが実はこれがネジをダメにする一番の原因です。

お勧めのドライバー

『ドライバーなんか100均で売ってるやつで十分でしょ?』という人も多いかと思いますが、まぁそれは否定しません。

壊れた時に変わりのドライバーを入手することまで考えると、どんなブランドのドライバーも100均のドライバーにはかないませんからね。

ただ、個人的な考えとしては、ちゃんとした工具は適切な使い方をすればまず壊れませんし、何よりネジを舐めてダメにすることが少ない。

100均に比べれば高価ですが、ネジを回すだけとは言え、ちゃんと価格に見合ったパフォーマンスをしてくれます。

Wera

Wera(ベラ)のドライバーの特徴は人間工学に基づいて設計されたグリップ。

『今まで使ってきたドライバーは何だったんだ!?』っていうくらいに使いやすいです。

このグリップはとにかく握りやすくて滑りづらい!

手袋をしていたり手が濡れているような状況でも安心して作業が出来ます。

特に握力の弱い女性にはお勧めします。

もうこれ以外のドライバーは使っちゃダメと言いたいくらいですね。

よく使う#1~3あたりのサイズがあると大体の作業が快適にできます。

Weraからは精密ドライバーも出ていますので、これを1セット持っていると小物の修理がはかどりますよ。

こちらも指先で回すのに最適化された形状です。

バイクや車の整備を自分でするような人向けのドライバーセットもあります。

このセットはかなりコンパクトにまとめられているので、車載工具としてお勧め!

特に積載スペースが少ないバイクにはピッタリじゃないでしょうか?

PB SWISS TOOLS

PB SWISS TOOLSのドライバーもWeraほどではないですが、グリップ形状がよく考えられているので使いやすいです。

グリップはシンプルな形状なんですが、これが絶妙なサイズとデザインで握りやすくて力を掛けやすいですし、表面に滑り止めの加工がしてあるため、水やオイルで濡れていてもかなり滑りづらい。

こちらも#1~3までのサイズがあれば大体の作業が出来ますね。

ここの社長さんが女性なんですが、女性らしい気遣いなのか女性向けのマーケティングなのかグリップにバニラの芳香剤が練りこまれていて甘い香りがします。

改めてPB SWISS TOOLSのHPを見てみましたが、さすがスイスのメーカーだなと思ったのがチーズフォンデュ用のフォークがラインナップにあるところ。

工具マニアの方、食卓にいかがですが?

VESSEL

VESSELは国産のドライバーの6割のシェアを誇るそうなので、すでに持っている人もいるんじゃないですかね?

VESSELのドライバーといえばボールグリップドライバーが有名ですが、私のお気に入りは“クリスタライン”と“木柄ドライバー”です。

なんの変哲もない『ザ・ドライバー』といった形状ですが、やっぱり長年この形状で売っているだけあってしっくりと手になじみます。

木柄ドライバーは貫通ドライバーというタイプのもので、ハンマーで叩いてネジに衝撃を与えてネジの固着を解くという使い方も出来るんですが、もちろんこのタイプはWeraにもPB SWISS TOOLSにもラインナップがあります。

ただ、WereとPBはそれなりにお高いので、ハンマーで叩くのは少し気が引ける…。

ところがVESSELのドライバーなら安くて頑丈なんで遠慮なく引っ叩けます!

もちろんボールグリップドライバーも良いドライバーですよ。

グリップの端っこを握ることが出来るので『押す力7割、回す力3割』が正しくできます。

木工や電気系の工作、DIYに使うのにちょうどいい感じのドライバーですね。

お勧めできないダメなドライバー

多少なりとも工具を知っている人なら“Snap-on”や“KTC”といったメジャーどころの工具を使いたいところでしょうが、はっきり言ってこのメーカーのドライバーはお話になりません…。

最近のSnap-onのドライバーはバーコのOEM品らしいのでマシになってるんでしょうけど、昔ながらのWILLIAMSスクリュードライバーはグリップの形状が悪くて握りづらいわ、手が汗や油に濡れると滑るわでもう…。

先端部分の強度は良いんですけど、精度がイマイチなのでネジの頭を舐めやすいです。

KTCも何を『考えてこのグリップ形状にしたんだ?』と疑問が沸くデザインです。

この2つのメーカーのドライバーのグリップはどちらも転がり防止を考えてか、断面が角の丸い三角形や四角形なんですよね。

これが思いのほか握りづらい…。

実はお勧めのドライバーに挙げていたWera、PB SWISS TOOLS、VESSELのドライバーは、握りやすさを考慮してグリップ断面が円形かそれに近い多角形なんです。

多角形にすると四角に比べると転がり易くはなりますが、そもそもそんな転がりやすいところに直接工具を置くのが間違いの元。

作業をする時には部品用のトレイだけでなく、工具用のトレイも用意してそこに工具を置いておくような癖を付けましょう!

『メーカーなんかどうでもいいから安くて使い勝手のいいドライバー無いの?』と考えているのであれば、ホームセンターでグリップの断面を見てください。

グリップが7角形以上で丸みを帯びた断面形状、中央部が両端に比べて盛り上がっていればそのドライバーはかなり使いやすいと思いますよ。

ネジと接する先端部分の強度も大事ですが、市販されているドライバーで普通に使っていて欠けるようなドライバーはまず無いと言っていいでしょうから、まずはグリップの形状に注目してみてください!

ここに気を付けるだけで、ドライバーが飛躍的に使いやすくなりますし、ネジ頭を舐めることが少なくなると思います。

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