館山航空基地は護衛艦搭載ヘリの拠点となる海上自衛隊の基地なんですが、運用しているのがヘリコプターだけなので滑走路長が短くレシプロ単発機でも着陸できる自信がない…。
それが理由で前回は伊豆大島から木更津まで飛んだわけですが、今回は木更津駐屯地から垂直離着陸できる飛行機に乗り換えて館山航空基地までフライトしてみました。
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館山航空基地
館山航空基地は千葉県館山市にある海上自衛隊の管理する航空基地です。
もともと関東大震災によって隆起した浅瀬を旧海軍が埋め立てて飛行場を建設し、1930年に館山海軍航空隊が置かれました。
太平洋戦争中は関東一円にある他の陸・海軍航空基地と同じく首都防衛のための迎撃部隊が配置されていましたが、太平洋戦争の終結により進駐してきたアメリカ軍により接収されてしまいます。
戦後は海上自衛隊の前身”保安庁警備隊”の航空部隊が館山に編成され『海上自衛隊航空部隊発祥の地』となりました。
現在は主に海上自衛隊が使用していますが、羽田に拠点を置く海上保安庁のヘリコプターも頻繁に離着陸訓練を行っているようです。
館山航空基地所属の飛行部隊
2020年時点で館山航空基地を拠点として活動しているのは第21航空群の第21航空隊で、隷下には
- 第211飛行隊(SH-60K)
- 第212飛行隊(SH-60J)
- 第213飛行隊(UH-60J)
の3つの飛行隊が所属しています。
211と212の2つの飛行隊は対潜哨戒ヘリを運用し、護衛艦に派遣、213は救難ヘリを運用して海難救助をしているようです。
また、第21航空隊には「硫黄島航空分遣隊」があり、硫黄島周辺や小笠原諸島南部の海難救助や急患搬送も行っているそうです。
館山航空基地のイベント
館山基地へのアクセス
館山航空基地へのアクセスは車の場合館山自動車道冨浦インターから車で約15分、公共交通機関の場合はJR内房線の館山駅が最寄りとなります。
館山航空基地の飛行場施設
館山航空基地の滑走路は
滑走路長:984ft(約300m)
滑走路方位:09/27
航空基地と言いつつも滑走路はヘリポートに毛が生えたくらいの長さしかないので離着陸できる飛行機は限られています。
Preper3dに収録されている館山航空基地もほぼ同じですね↓

航法援助施設はDMEとTACANが1基づつありますが滑走路からだいぶ離れたところにあります。

館山航空基地に降りようと思ったら、垂直に離着陸できるヘリコプターか、ウルトラライトプレーンのような軽飛行機、あるいはF-35Bやハリアーのような特殊な飛行機でないと難しそうです。
館山基地周辺の観光スポット
着陸するのが難しそうですが、ひとまずその問題は置いておいて…。
館山航空基地周辺の観光地や面白そうなスポットを探してみました!
館山市の史跡
戦争遺構
館山には旧日本海軍の航空基地もあったことから、現在も基地付近に戦争遺構として地下壕や掩体壕が残されています。
それらの戦争遺構の中でも赤山地下壕跡は全長1.6㎞とかなり大きなもので、このサイズで見学可能な地下壕というのは全国的にも珍しいのではないでしょうか?
里見八犬伝
館山航空基地の火が気には館山城というお城があるんですが、ここは別名『八犬伝博物館』と呼ばれ、南総里見八犬伝に関する資料が収集されているそうです。
南総里見八犬伝と言えば江戸時代後期に滝沢馬琴の書いた日本文学史上最大の長編小説ですが、この小説に出てくる里見家のモデルが館山藩主の里見家だったのではないかという説があるとか。
それに加えて作中に館山城も出てくるので、この辺りが里見八犬伝の舞台だったと言われています。
砂山
アウトドア系のアクティビティを色々と調べていて気になったのが「砂山」
この砂山と呼ばれている場所は館山砂丘の一部で、ここでサンドスキーやそり遊びができるそうです。
ここの砂には岩や小石が混ざっていないため、ここで転んでもケガをすることは無いそうなので小さな子供を連れて行っても安心ですね。
サンドスキーが出来るほどの巨大な砂山があればちびっこでなくともテンション上がりそうです!
パラグライダー
砂山から5㎞ほど南に行ったところにパラグライダー基地がありました。
モーターパラの体験タンデムフライトも出来るようで、上空から見える景色がまた絶景なんだそうです。
フライトシムでバーチャルな世界を飛ぶのも面白いですが、現実の世界で風を感じながら飛ぶのもまた楽しそうですよね!
館山基地へのフライト
館山基地はランウェイが300mしかないので、私のスキルでは普通の固定翼機での着陸は難しそうです。
ヘリコプターで館山まで向かえばいいのですが、あまりヘリの操縦は得意ではないので出来れば飛ばしたくない…。
という訳で今回はPrepar3Dにデフォルトで収録されている機体“F-35B”を使うことにしました。
この飛行機なら短距離で離陸して、垂直に着陸できるので、館山のような飛行場でも離着陸出来ます!
ヘリコプターよりも操縦が複雑で難しそうに見えるかもしれませんが、ヘリコプターのように垂直に着陸することにこだわらず、ごく短距離を滑走する前提で着陸すれば、ヘリコプターのようにスロットルをせわしなく動かして高度や沈下率を調整する必要がないので、案外簡単に着陸出来てしまします。
サマリー
館山基地は滑走路長が短いので小型の単発レシプロ機やヘリコプター、一部の垂直離陸や着陸が可能な特殊な機体出ないと離発着ができません。
今回はF-35Bで垂直着陸をしましたが、短距離着陸チャレンジみたいなことをしたほうが面白かったかもしれませんね。
燃料や乗客、貨物の搭載量を調整すれば意外と小型の旅客機とかでも降りれたりして…。
何時か色々な飛行機で挑戦してみたいと思います。
次のフライトはこちらから↓
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