今回は伊豆大島から千葉県にある陸上自衛隊の“木更津駐屯地”までのフライト。
長かった小笠原・伊豆諸島のアイランドホッピングフライトようやく終わって本土に帰ってきました!
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木更津駐屯地
木更津駐屯地は千葉県木更津市にある陸上自衛隊の駐屯地です。
最近ではV-22の配備で話題になっていますね。
元々は旧日本海軍によって設営された航空基地だったそうで、コアな航空ファンや航空史に詳しい人には「太平洋戦争末期に日本で最初のジェット機“橘花”が初飛行した飛行場」として知られています。
橘花、特に搭載エンジン“ネー20”の開発史はなかなか面白いので興味のある方はぜひこの本を読んでみてください↓
資源も工作機械も技術資料もなく、頼みの綱のドイツからのサンプルエンジンも沈められ、唯一残ったたった一枚の断面図のマイクロフィルムからジェットエンジンを作り上げる執念と、意外と高レベルだった当時の基礎研究についてジェットエンジンの構造も知らない一般人にも分かりやすく書かれた本です。
話が逸れましたが、橘花の初飛行のわずか1週間後に日本は太平洋戦争に降伏。
その後米軍による木更津航空基地の接収の後、1956年には航空自衛隊木更津基地が発足。
当時は輸送機部隊と飛行点検部隊が駐留していたそうですが、1968年に入間基地へ移転。
航空自衛隊と入れ替わるように同年より陸上自衛隊の第1ヘリコプター団が霞ヶ浦駐屯地より移転し、陸上自衛隊木更津駐屯地となります。
ちなみに現在も航空自衛隊は木更津に基地(分屯基地)を置いていますが、木更津駐屯地のすぐとなりの別の敷地になっているようです。
木更津駐屯地の所在部隊
木更津駐屯地に配備されている飛行部隊は
- 陸上総隊…第1ヘリコプター団
- 東部方面隊…東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊
両部隊の名前の通りヘリコプターの運用がメインの駐屯地で、第1ヘリコプター団の隷下にはVIPの空輸を担当する特別輸送ヘリコプター隊もあります。
それと、陸上自衛隊では珍しい固定翼の航空機“LR-2”もここの所属ですね。
最近では回転翼と固定翼のいいとこどりをしたV-22、通称オスプレイも暫定ながら木更津に配備されています。
木更津駐屯地のイベント
例年9月下旬から10月上旬あたりに航空祭が開催されているようです。
内容は飛行展示や装備品の地上展示、体験搭乗などですね。
体験搭乗は東京湾アクアライン上空のフライト、または駐屯地内のタキシングのいずれかのようですが、どちらも抽選制になっています。
体験搭乗の抽選は例年であれば当日に受付をするみたいですね。
航空祭の開催日には駐屯地内に臨時駐車場が開設されるようですが、たぶん帰りが物凄く混むと思われるので公共交通機関を使うことをお勧めします。
イベントの開催日程などの情報は第1ヘリコプター団のHPで確認してください。
木更津駐屯地へのアクセス方法
フライトシムなら好き勝手に木更津駐屯地の滑走路に降りることが出来ますが、現実世界では無理ですね!
飛行機以外の現実的なアクセス方法としては…
車で
最寄りのICは
- 東京湾アクアライン連絡道の「木更津金田IC」
- 館山自動車道の「木更津南IC」
どちらのICからも大体10分ほどで木更津駐屯地周辺に到着します。
公共交通機関で
最寄りの駅はJR木更津駅です。
木更津駅西口から小湊鉄道の「木更津駅-巌根駅-三井アウトレットパーク 三井アウトレットパークバスターミナルA行」のバスに乗り、「航空隊前」というバス停で下車します。
バスの所要時間は約10分ほどのようです。
航空祭開催時には有料ですが木更津駅からシャトルバスが出るようです。
木更津駐屯地の飛行場施設
長方形の形をした木更津駐屯地北東の角と南西の角を対角に伸びる滑走路は、陸上自衛隊の駐屯地や演習場に設置された滑走路の中でもトップクラスの長さです。
有事の際には習志野駐屯地を拠点とする第1空挺団と特殊作戦群を木更津まで移動させ、ここから航空自衛隊の輸送機で最前線まで運ぶというプランがあるため、滑走路は輸送機が離発着出来るように長めにしてあるとか。
わざわざ習志野から木更津まで空挺部隊を移動させるのは非効率な気がしますが『どこかの政党が自衛隊によるクーデターを極端に恐れ、飛行場のある自衛隊施設に空挺部隊を配置することを拒否したから。あまりに非効率なので自衛隊や一部の国会議員の中では是正する動きがあるものの毎度潰されている。』なんて噂話を聞いたことがありますが、どこまで本当なのやら…。
Preper3dに収録されている木更津飛行場は
- 滑走路長:6,028ft(約1,800m)
- 滑走路方位:02/20

滑走路の中央西側にDMEとTACANという航法援助施設が設置されていました。

木更津の観光スポット
木更津キャッツアイと氣志團
木更津といえば個人的には『木更津キャッツアイ』ですかね。
元々は2002年のTBSのドラマで、2003年と2006年には映画化もされました。
いきなり観光スポットでもなんでもないところから始まりましたが、一応ロケ地巡りツアーとかもあるみたいで実際に撮影に使われた建物の一部は木更津市が保存しているそうです。
私はこのドラマのおかげで『やっさいもっさい踊り』の存在を知りましたが、なんか木更津キャッツアイファンが踊りのチームを作って木更津港まつりに出たらしいですね。
で、2006年に大賞とったそうで。
ちなみに祭りの期間中でなくても木更津市内にある「龍宮城スパホテル三日月」で毎日踊れるそうなので、うっかり上の動画を見て踊りたくなってしまった人は行ってみたらいいと思いますよ。
ホテル三日月といえば、新型コロナへの対応として軽症患者の隔離に協力したホテル!
協力に感謝しつつ応援のためにも木更津に行くことがあれば宿泊したいですね↓
もう一つ木更津といえば『氣志團』!
木更津で結成され、木更津を拠点に、木更津を代表してるようなバンドなんですが、実はメンバーに木更津出身者が一人もいないという…。
木更津キャッツアイのドラマと同じくらいの時期にメジャーになりだしたような?
もう少し前だったかな?
きみさらずタワー
で、こんどは純粋に観光スポットです。
太田山公園にある展望台で、天気が良ければスカイツリーが見えるかも?
桜の時期に行くと最高に綺麗らしいので、行くなら4月の頭とかですかね?
潮干狩り
木更津市の東京湾沿いの海岸には潮干狩り場が8か所もあります。
アサリやハマグリ、青柳なんかが取れるみたいです。
GWから初夏にかけての気候の良い時期に行きたいですね。
木更津までのフライト
今回もフライトプランナーで飛行経路を設定して、航法援助施設を使いながらのフライトです。
この飛ばし方も多少は慣れてきたかな?
伊豆大島からであれば海上自衛隊の館山基地のほうが近いですが、館山基地はヘリの運用がメインなので滑走路が短いんですよ…。
滑走路が短ければヘリを使えばいいんですが、まだヘリの操縦に自信がないのでとりあえず固定翼機で木更津まで移動して、館山へのフライトはあとで方法を考えることにします。
サマリー
「まともな観光スポットが全然出てこないじゃないか!」と言われそうですが、じゃらんのおすすめスポット1位が三井アウトレットパークですからね…。
地元の人には申し訳ないけど木更津の観光地はあまりぱっとしない感じでした…。
そんなこと言いながらも実際に木更津まで足を運んだらあちこち歩き回って面白そうなところ見つけるんですけどね!
次のフライトはこちらから↓
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