フライトシムで日本中の飛行場を飛び回って自宅にいながら旅行した気になろうというシリーズ。
今回は有事の際に首都圏が壊滅的な状況となった場合の臨時拠点が置かれるという噂のある、立川市の陸上自衛隊“立川駐屯地”まで飛んでみました。
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立川駐屯地
立川駐屯地は東京都立川市に所在する陸上自衛隊の駐屯地。
陸上自衛隊東部方面隊と第1師団の隷下にあるヘリコプターの部隊が駐留している他、滑走路を挟んで警視庁第八方面本部と警視庁航空隊、さらには東京消防庁第八方面隊本部とハイパーレスキュー隊に東京消防庁航空隊も拠点を置く、立川広域防災基地としても知られています。
映画“シン・ゴジラ”の後半で、国会議事堂が攻撃を受けた後の臨時政府の拠点にもなってましたね。
実はこれSF映画の空想の話という訳でもなく、大規模災害や戦争で国会や中央官庁の建物が被災してしまった場合、行政機能は千代田区から立川市の広域防災基地に移転することになっています。
そうなった時の臨時政府は立川駐屯地内に置かれるとも噂されてますが、正確なところは保安上の理由もありはっきりしませんね…。
立川飛行場の施設
立川駐屯地にはアスファルト舗装舗装された滑走路が1本あり
- 滑走路長:900m
- 滑走路方位:01/19
となっています。
Prepar3Dに収録されている立川駐屯地の滑走路も同じ寸法で再現されていました。

着陸進入用のILSはありませんが、滑走路の北西にはTACANとDMEが設置されています。
DMEとTACANがあれば電波航法は可能なんですが、残念ながら私の持っているPrepar3dのフライトモデルにはTACANが搭載されていません…。
このため、機上に搭載される航法計器を使っても、DMEで自機と立川駐屯地までの距離を表示させることしかできず、航法用の電波をたどって精密に立川飛行場の滑走路にアプローチすることはできません。
立川飛行場を使用する組織・機関
滑走路の西側は陸上自衛隊が管理、東側は複数の機関が管理しています。
陸上自衛隊
東部方面隊隷下の東部方面航空隊と第一師団隷下の第1飛行隊のほか、フライトをサポートする管制気象隊、野整備隊、基地の運営を担当する業務隊などが駐留しています。
警視庁
警視庁航空隊立川飛行センターは滑走路東側エリアのほぼ中央部にあります。
警視庁航空隊はここ立川と新木場の東京へリポートで運用されていますが、ほとんどが立川に配備されているようですね。
航空部隊ではありませんが、警視庁の第八方面本部と、警視庁機動隊の総合訓練所が立川飛行センターの隣にあります。
東京消防庁
東京消防庁の多摩航空センターが滑走路東側エリアの北にあります。
東京消防庁は新木場の東京へリポートに本部を置き、多摩航空センターは分遣隊という位置づけですね。
東京消防庁の保有する4機のヘリは半分づつ新木場と立川に配備されているようです。
航空隊以外には東京消防庁第八方面本部と東日本大震災で活躍したハイパーレスキュー隊が同じ敷地に所在します。
海上保安庁
海上保安庁海上保安試験研究センターは警視庁と消防庁の航空隊の間にありますが、こちらは飛行部隊ではなく、海上交通に関わるアイテムの研究や、警察でいう鑑識業務なんかを行っているようです。
首都圏で大規模災害が発生した場合は海上保安庁航空隊の前線基地となるように駐機場が確保されていますが、普段はヘリが降りてくることはないようです。
立川駐屯地のイベント
立川防災航空祭
例年9~11月に陸上自衛隊、警視庁、東京消防庁が合同で「立川防災航空祭」を開催しています。
名前の通り防災を強く意識したイベントで、ヘリを使用した災害救助の展示や救助用の資材の展示なんかがあるみたいですね。
もちろん各機関の保有するヘリの飛行展示もあります。
マラソン大会
毎年のお正月の恒例行事、箱根駅伝の予選会は立川駐屯地の滑走路をスタート地点としています。
調べてみると立川シティハーフマラソンの、ハーフコースのスタートも滑走路上みたいですね。
箱根駅伝の予選会は毎年10月ごろ、立川シティハーフマラソンは毎年3月ごろに開催されます。
各種イベントの開催日程は主催団体のHPからご確認ください。
立川周辺の観光スポット
立川飛行場に降りるだけでは面白くもなんともないので、立川に遊びに行ったつもりで周辺の面白そうな観光スポットを探してみました。
国営昭和記念公園
昭和記念公園は立川駐屯地の西側と南側を囲うように位置する大規模な公園で、米軍立川基地の返還後に造営されました。
立川の観光スポットといえばココと言うくらいの定番っぽいですね。
四季を通じて楽しめるスポットですが、夏場はプールやBBQで遊びに行くという人も多いのでは?
営業時間やイベントのスケジュールはこちらから↓
昭和記念公園の事を調べていたら面白そうなアクティビティを発見↓
広大な園内をセグウェイに乗ってあちこち散策するツアーだそうです。
体重移動だけで誰でもスイスイ走れるセグウェイに乗れば、日ごろろくに運動することも無く体力に不安のある私でも気軽にあちこち移動出来そうですね!
ガイドさんのトークが面白いそうなので、セグウェイ以外の所でも楽しめそうです。
諏訪神社
立川駅から徒歩10分ほどのところにある神社で、弘仁2年(811年)に信州の諏訪大社を勧請したと伝えられています。
祭礼は毎年8月下旬に行われ、獅子舞や相撲が奉納されるそうです。
結構な街中にありますが、木々に囲まれてゆったりとした雰囲気なので疲れている時はリフレッシュに訪れるのもいいかもしれません。
国立極地研究所南極・北極科学館
立川駐屯地の東側にある国立極地研究所に併設されている博物館で、日本の極地研究の歴史やその成果を展示していて、実際に使われていた雪上車や南極で採集された生物標本や隕石などが展示されています。
入場は無料ですが、10人以上の場合は予約が必要になるようです。
開館時間や休刊日などの情報は国立極地研究所南極・北極科学館のHPからご確認ください。
立川駐屯地へのフライト
調布飛行場の燃料給油所からスタートし、ランウェイ01からテイクオフ。
GPSナビを使ってフライトしますが、今回は立川へのアプローチルートをナビに表示させ、それをガイドにしてフライトしてみました。
途中で西武ドームが見えたのでチョット寄り道したあと、立川のランウェイ19へ着陸しました。
サマリー
立川は過去に何度か出張で行ったことがあるのですが、それももう10年以上昔の話。
昔行ったことのある町ってふとしたはずみで再び訪れると思いのほか変わっていることに驚かされますが、立川駅から離れた立川駐屯地の周りはあんまり変わっていないようですね。
変化が良いか悪いかはわかりませんが、変わらない良さというのも安心感があってまたいいんですよね。
もちろん変化があるのもそれで刺激があって楽しいですが。
状況が落ち着いたらぶらっと散策してみたいですね。
次のフライトはこちらから↓
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